女神と転魔殺しと取引
「お!おはよう!」
と声が聞こえた。
俺は、腕でめのあたりをこすって、身体を起して周りをみわたしt・・・
周りを見て、分かった事が一つある。
俺は、膝枕をされていた。
しかも、敵に。
「うわああああ!」
「うおおお!何よいきなり!」
「そっくりそのまま返してやるよ!何してんだいきなり!」
「膝枕?」
「んな事分かってるわ!なんで膝枕されてんだよ俺!」
「倒れてたから?」
「そうか!ありがとう!」
何なんだコイツ、マジで。
さっきまで殺し合いしていたはずなんだが?!
すると、転生者が口を開いた。
「因みにだけど、なんで私を襲ったの?」
そんなの・・・
「お前が転生者だからだよ…」
「だ・か・ら!転生者が何やったの?」
「お前には関係ない!」
「こっちは思いっきりソレに殺されかけたんで関係ありますぅ!」
「うっさいな!どうだっていいだろ!」
何なんだコイツは…
だが、こいつには認めたくないが負けた。
いやでも…
すると…
「…あなたは何を願うの?」
と問いかけて来やがった。
意味が分からん。
何を言ってんだ?
「それを聞いた所でどうすんだ?」
…俺何言って?!
「あんたと取引をする」
といたずらっぽく笑いながら言った。
当然俺は、「ハァァ?」と叫び声の様な声を上げた。
「因みに何を取引するんだ?」
気づいたら取引の何用を聞いていた。
「簡単よ?あなたの願いを叶える代わりに私の仲間になって!」
「は?マジで言ってんのか?」
「大マジ、あなたは転生者が嫌い、私はこの世界で一つ仕事をしなきゃいけない。
十分win・winでしょ?」
「そのwin・winは分からないが確かにお互いに理があるが…お前の‘‘仕事‘‘ってなんだ?」
「魔王討伐」
「それと、転生者。なんの関係がある?」
「大ありよ?だって魔王を倒すために転生者がこの世界に来るのだから。」
「つまり、魔王を倒せば転生者は来ないって事か?」
「そゆこと」
…確かにお互いに理にかなってる。
でも…
「悪いがその取引には応じられない」
信頼ができない。
こいつが取引を守るってゆう信用がない。
「じゃあな…」
俺は、転生者に背を向けた。
冷静になって考えると虫が良すぎる。
そして、もしコイツが人類に反旗を翻したら少なくとも人類に大きな損失を被る。
その時の為にもっと鍛錬をしなきゃ。
「危ない!」
そんな声が聞こえたと同時
首筋がいきなり冷えた。
―――――――――――――――――――――――――――――――――――――
ギィンンンン
「へぇ、これを受け止めるか、転生者。」
私は、アスターの所に飛んできた剣を持った生物とアスターの間に間一髪で入って攻撃を防いだ。
「スキル解放、‘‘宮本武蔵‘‘!」
力が一気にみなぎって来る
私は、飛んできた剣ごと敵を押し返した。
「アスター!大丈夫?!」
「あ、あぁ、大丈夫だ。にしてもあいつは誰だ?」
「ああ、自己紹介がまだだったな。
俺の名前は、トロタスア 魔王軍 四天王を務めいている魔族だ。」
その名を聞いてアスターは、血相を変えトロタスアに切りかかった
すると、アスターとトロタスアの間にロングソードと日本刀を合わせたような剣が生成され…
「‘‘斬‘‘」
高速の一閃が飛んだ。
しかしそれを間一髪で避けた。
その先にもう一つ剣が生成された。
「しまっ…!」
「‘‘斬‘‘」
「危ない!」
「‘‘ブースト‘‘!」
さっきと同じ形でアスターと剣の間に私が間に入った。
「やっぱり、強いな。これはどうだ?‘‘斬‘‘連‘‘」
そう唱えると無数の剣が空中に生成された。
「まずい、物量で押し切られる…!」
私は目を閉じ指に魔力を集中する。
「させるか…‘‘斬‘‘」
「それはこっちのセリフだ!『レイ‘‘ライズ‘‘』!」
‘‘剣‘‘と光線が空間で衝突して相殺した。
「死ね!!」
そんな下賎な言葉と同時に無数の剣が飛んできた。
それと同時、私は無数の剣に向かって指を向けた。
「私の後ろに来て!『ザ・ノヴァ』!」
指先から、暴力的な魔力が放出され、爆発した。
その爆発は、トロタスアに直撃。
空間が真っ白な光に包まれ表現できない音が響き渡る
「あっぶねぇなあぁぁ?」
目を開けると、‘‘剣‘‘で自分の周りを覆うことである一定ダメージを軽減させたであろうトロタスアが見えた。
「しばらく、体が動かせそうにない。さすがだな…」
「マジかよ。アレくらって大丈夫って…」
私は、大剣を握り蒼炎を解放。
‘‘ブースト‘‘で思いっきり切りかかった。
通常の炎の‘‘ブースト‘‘は足の辺りを爆発させることで瞬発的な速度を上げる事ができる。
でも、蒼炎は熱による原子の加速を利用することで、瞬発的な速度は出ないけど…最終的な速度は赫炎のそれを超える。
トロタスアに大剣の重さに速度が乗っかった攻撃がヒットする。
「グッ!!」
そんな声と同時にトロタスアの持っていた剣が粉々になった。
トロタスアにできた一瞬の隙をアスターは見逃さず、「解放」と言ったのと同時にアスターの双剣が異なる光を放ちトロタスアに突撃していった
「邪魔だ。」
とトロタスアは、手元に一回り大きい剣を生成してアスター目掛けて振りかざした!
しかし、その攻撃は、「ガギイイイインン」という金属音と同時に弾き返された!
そして、トロタスアの体に一太刀を浴びせた!
トロタスアの体から血が出るが、せいぜいかすり傷程度と言ったところだろう。
でも、一つ異変が起こった。
「…っな!」
トロタスアが足をついた。
それは私が受けた時と同じ様な現象が起こった。
私は、その隙を見逃さず指先に魔力を集束させる。
多分、すぐに立って攻撃を開始してくる
そんな考えが頭を冷静とは、ほど遠い状態にさせる
そのせいなのか、私は、「ザ・ノヴァ」をトロタスアへ放った。
…一つ誤算があった。それは…
アスター自身も攻撃しようとしていた。
しかも剣で。
私の‘‘ザ・ノヴァ‘‘認識した二人は、避けるなり剣を生成して防ぐなりしていた。
次の瞬間には、空間を煙と轟音が広がった。
「何してんだ!あぶねぇだろうが!」
「ごめん!大丈夫?」
「…まぁ何とかな」
このミスをしたのには訳がある
スキル‘‘宮本武蔵‘‘の能力の一つ‘‘武士‘‘
このスキルは本来、一対一での戦闘を得意とし、団体戦を予想してない。
「なるほどね、団体戦のできない転生者と‘‘転魔殺し‘‘か…」
と煙の中から勝ち誇った声?とは何か違う声が聞こえた。
…ん?今なんて?
「…何故俺が‘‘転魔殺し‘‘と分かった?」
「ブフッ!!あんた…今…なんて…?w」
「うっさい!」
「わっははっははwwwwwwww」
「(#^ω^)」
腹筋崩壊したあたしをよそに、アスターはトロタスアに問いかけた。
「…話を戻すが何故俺が‘‘転魔殺し‘‘だと分かった?」
「その剣だよ」
「この剣の効果、そんな有名なのか?」
「そりゃお前、転生者以上に魔族を殺してるからな。剣の能力くらい共有されてるに決まっている。
今の任務は転生者の偵察だが魔王様に貴様の首でも持っていくとしよう。
そう言い終えると空気が一気に重くなる
「同胞の仇討たせてもらう。」
その言葉が火ぶたを切った。
「‘‘斬‘‘」
「レイ‘‘ライズ‘‘」
剣と光線が空中で衝突する。
私はその衝撃でやっと立ち上がった。
二人は、技と技による押し合いをしていた。
どちらも一歩も引かない。
そんな、膠着状態を破ったのはトロタスアだった
「‘‘斬‘‘連‘‘」
無数の剣が生成され、全ての剣はアスターに向いている
それを見たアスターは出力上げた。
それを合図にトロタスアは腕を振り下ろし無数の剣がアスターに突撃してくる。
再び膠着状態…いや、アスターの技が押され始めた。
アスターは片方の手でもう一つ魔力を溜め始めた。
それを理解したトロタスアは出力を上げた
トロアスタの剣がアスターに接触する瞬間、接触するより早くアスターが魔法を放つ。
「シャドーショット‘‘ライズ‘‘!」
すると、‘‘シャドーショット‘‘が‘‘レイ‘‘を中心に螺旋状に放たれた!
次の瞬間‘‘レイ‘‘と‘‘シャドーショット‘‘が混ざり合ってなんとも言えない色になっていった。
アレは…!
「ザ・カオス」
そう唱えると、キメラ色の波が無数の剣を無に返していった!
不意を突かれたトロタスアは自分の周りに無数の剣を生成したが間に合わず直撃し、腕を一本持って行った!
「グアアアアアアァ!!」
私はそこに畳みかけるようにコッソリ溜めていた魔力を解き放つ。
‘‘ザ・ノヴァ‘‘を超える技じゃないと多分あいつは倒せない…!
ならどうする?
その時、単純でふざけたアイデアが舞い降りた。
それは、手元で‘‘ザ・ノヴァ‘‘を赤炎と蒼炎を融合させるメカニズムを利用して、‘‘ザ・ノヴァ‘‘と‘‘ザ・ノヴァ‘‘を自分の手で融合させるというものだ。
…いやさすがにそれはインフレがヤバすぎてこの話がヤバい事になっちゃうよ!あと面白くなくなる!
いや、でもなぁ…?
そう迷っていると、なんかそれっぽいヤバい奴ができた。
やべぇ、この小説ドラゴン球体みたいになっちゃう…!
それでも、一つ思った事がある。
さっきのカオスを見ると剣を無に返す所を見るとほんのりインフレしてもいい気がする…うん、ちょっとくらいインフレした方が面白いよね!
私は、手元にある暴力的な魔力を解き放った!
「スルト‘‘インパクト‘‘!!」