女神、ダンジョンを攻略する
「……やりすぎた…」
なんとも…なんとも悲惨だ…
遡ること30秒前…
私は、燃え盛る大剣を抜いて叫んだ
「フレイムスラッシュ!」
大剣を包んでいた業火がゴブリンモドキに襲い掛かった。
そして、ゴブリンに直撃した!
と同時に黒い煙と轟音が空間に響いた。
ドゴオオオオオオンン!
「うわっ!うるさ!」
頭の中に洞窟内で反射した音が頭に響く。
私は、直ぐにゴブリンの方を見た。
迫ってくる雰囲気が無い。
しばらく、煙が晴れるまでまちましょ…
今
「で、こうなったと…」
目の前には、ゴブリンがいたところが黒いしみ以外何も残ってない
ついでにドロップ品とかの魔石とか装備もろとも消し炭になってる。
「…なんかごめん」
私は、シミに魔力を込めた。
にしても、こういうのって新鮮でいいわね…!
そうだ、次は蒼炎でも使いましょ!
「確か、蒼火は炎の弱点属性を燃やす能力だっけ?」
この世界にもゲームでよく見る弱点属性がある
今は、書かないけどね
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それから、私は馬鹿みたいに真・爆炎の魔法使いのスキルを使いまくった。
と同時にダンジョンに黒いシミを生産した。
時に赤、時に蒼そして色んな敵を消し炭にすることで、このスキルの知識を蓄えた、すると!
『スキルレベルアップ!
スキルの熟練度がアップしました!』
と、よくあるゲームのレベルアップ画面が出た。
実はこれ、私専用のスキルなんだよね
このスキルは、最初の能力が通常の能力よりも火力や飛距離、コントロール能力が低く、消費コストが高くなる代わりに、ある一定の回数と条件を満たすとスキルがレベルアップすると火力や飛距離などが高く、消費コストが低くなるスキルなんだ。
私はもとより女神だから初級の魔法も終焉級の威力になっちゃうから、一応人並くらいの魔力出力にしないとつまんないからね。
だからと言って全体的にレベルアップしたらどこぞの高原の人になるから、熟練度だけ上がる仕組みにしてるんだよね。
「さて、この調子で攻略していきましょ!」
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グロース・シュラム 5階
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このダンジョンを2時間探索して分かったのが、このダンジョンは自然型って事、と言っても私が考えた基準だけど、人工物がないってことを自然型って呼んでる。
にしても、さっきから強化版のゴブリンとヘビみたいのしか出ない。
多分、へびは毒の一つや二つはあるんだろうけど…
そう思ってダンジョンを歩いていると
ピクッ
「お!なんか反応した!しかも大きい!」
このスキルは、異世界転生の常備スキル、「魔力感知」だ。
うん、やっぱりこのスキルはいいね!
「さて、この先に敵がいると…」
すると、オークと同じくらい大きいヘビがいた。
「サラマンダー…かしらね?」
さっきのゴブリンと比べるととてもつよそう…!
ケガとかしたくないし…(痛いのが未だにむり)
「…!、そうだ!」
私は、右手に赤炎 左手に蒼炎
それをパイナッポペンの要領でいい感じに融合させたすると
「眩し…」
なんかすごい光る玉ができた…
もちろんこの光はサラマンダーも感知する
玉ができたと同時にサラマンダーが突進して来た!
「ヤバ…あ」
私は、驚いて玉を適当に投げたすると…
辺りが真っ白になってなんとも言えない音が空間を包んだ。
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「…ん、収まった?」
私はきょろきょろ周りを見ると、なんか広い空間にいた。
まさしくボス部屋という感じだった。
私?私は、何とか宮本武蔵の能力で即座に大剣を抜いて壁にして魔力を注いだ事で事なきを得た。
「にしても、凄かった…なにあれ…」
さっきのは?ちょっと調べてみるか…
…ドドドドドドドドド
「え?なに!なんなの!」
すると、地面からでかい何かが出てきた!
と同時に!
ギャアアアアアアアアアアアアアアアアアアアアアアアアアアアアア!!!!
「…うるさ!」
私は‘‘なにか‘‘の威嚇にとっさに耳をふさいだ
相手を見るとへび?みたいな感じのモンスターが出てきた
私は直ぐに剣を抜き、攻撃の態勢を取る。
フレイムスラッシュの一段階上の技…!
「フレイムスラッシュ‘‘ライズ‘‘!」
私の振るった剣から一回り大きい炎の斬撃が飛んだ。
すると、デカいヘビが火を吐いた!
火と火が空中でぶつかると、片方の火が火を切りながら進む。
ゴオオォォオオオォォォオオオ!
もちろん…
ズッシャアアアアアァァァアアアアアア!!!
「わたしの技だ…!」
このモンスターはどうやら、アドバンスドサラマンダーと言うらしい。
「やっぱり…倒れないよね!」
私の声を聴いたからか、アドバンスドサラマンダーが立ち上がった。
さっきの技が効いたのか行動がケダモノのそれになった。
アドバンスドサラマンダーは、怒りのままに突進して来た。
…正面からは無理そうね、なら
「ブースト!」
私がそう唱えると足から火が出た、そしてジャンプすると、とんでもない高さを飛んだ。
もちろん、アドバンスドサラマンダーの突撃を余裕でよけられるくらいに
それを見たアドバンスドサラマンダーは地面に潜った。
空間にさっきの音が広がる。
どうやら、アドバンスドサラマンダーは火と土の属性を持つモンスターで主に火で戦うらしい
「だったら…!」
私は、地面に炎を纏った剣を突き刺した
「蒼炎!オーバーフレイム!」
辺り一帯が蒼い炎に包まれたその3秒後
グギャアアアアアア!!
アドバンスドサラマンダーの大声が鳴り響いた。
この技は、地下と一定の範囲を炎で囲み一掃する技
そして、蒼炎は火属性と火の弱点属性の弱点を突く技これによってアドバンスドサラマンダーにある一定のダメージを与えられた、あとは…
私は、指に赤炎と蒼炎を作り融合させた
さっきのは威力がおかしかったが指に乗るサイズなら…
私は、目を閉じて「魔力感知」に集中した。
アドバンスドサラマンダーが出てくるのを待って
9,8,7,
緊張で指が震える、それでも‘‘この技‘‘は決める…!
6,5,4、
迷いはない…!
「さぁ、来なさい!」
3,2,1…!
「今だ、『ザ・ノヴァ』!」
私は、思いっ切り光球をある方向に投げた…!
それと同時、アドバンスドサラマンダーが顔を出した
すると…
ドッカアアアアアアアアアアアアアアアアアァァァァァン!!!!
さっきのとは違う聞こえる轟音が空間に響く!
目を開けると、アドバンスドサラマンダーの首と肉体が途切れていた…!
「やっっっったあああ!
初めて、のダンジョン攻略成功!万歳!」
最初、この世界に来た時と同じくらいの高揚感につつまれる!
「さぁて、これ全部アイテムボックスに収納して帰って、美味しいもの食べましょ!『アイテムボックス』」!
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ダンジョン:グロース・シュラム 入口
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「生☆還だあああああああああ!!」
久々の日の光と共にに安心感とダンジョンを本当に攻略したと言う気持ちが降り注ぐ
「にしても、大変だった…これであとは、仲間集めとも、ドラゴン退治…ってまだまだこれからだな~さ、さっさと帰ろう!」
「………ショット…」
すると、謎の光線が私に向かって飛んできた…!
「…ッ!」
チュイイイン
私は、間一髪で躱した。
「誰ッ!」
私は、強く叫ぶすると
「あれ?いまの躱すか…じゃあお前‘‘転生者‘‘って事でいいよな?」
目の前には、謎の男が立ってた…