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この作品には 〔残酷描写〕が含まれています。
苦手な方はご注意ください。

零時二分 二見神社 にて

作者: ハル

 昔住んでいた場所への帰り道は、なんだか違和感を感じるものだった。石を蹴りながら通ったザリガニの釣れる池も随分とちっぽけで、なんだかから笑いが出た。


 帰ってくることは無いと思っていた。あの人と出会った場所であること以外にこの場所は何もくれなかったからだ。


 『二見ふたみ神社』はあの人と出会った場所だ。人見知りの過ぎた私にあの人は優しく笑いかけてくれた。


小さくて。無意味で。汚くて。

ぶちぶちと花占いのようにちぎり取ってしまいたい。


ありもしない希望を胸に咲かせることとなった訳だ。



 二見神社は生温い空気が溜まっていた。

「また会えますね。待ってますから。」

椅子を蹴ると、もう考えなくてよくなった。

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