部活なに入る?
マコト ツッコミ
タケル ボケ
マ「あー、入学式長かったな。やっと終わった」
タ「ねー、練習きつかったね」
マ「いや、練習じゃあないから。本番終わったから」
タ「ところでマコト、俺とお前は親友だよな?」
マ「まぁ、改めて言われると恥ずかしいが一応そうだな」
タ「じゃあ隠し事なしで腹を割って話そう」
マ「お、いきなりどうした?」
タ「これから始まる高校生活、不安も多いからお前だけには相談しようと思ってな」
マ「ああ、なるほど」
タ「まず部活だな。マコトはどうする?何部に入るんだ?」
マ「野球続けるつもりだよ。せっかくだし、二刀流にも挑戦しようかなって思ってるよ」
タ「賭博と暴力?」
マ「そんな最悪な二刀流あるか!業界の悪いところ抽出してアピールするやつがいるか!いきなり野球好きを敵に回すのやめろ!」
タ「腹を割ってお詫びします……」
マ「筋トレしてマッチョになろうとしてるんじゃねえよ、切れ」
タ「俺は、サッカー部に入ろうと思っている」
マ「へぇ、お前サッカー得意だったっけ?というか、足を怪我してなかったか?」
タ「だからこそ都合が良いと思ってな」
マ「なんで?」
タ「サッカーって、痛がってフィールドを転がるスポーツだろ?」
マ「おいバカやめろ。パスを回す前にサッカー好き全員敵に回すのやめろ」
タ「フィールドを転がるのが得意です!ってアピールしてくるよ」
マ「フィールドに入る前に、チームの輪を乱すのが得意ってアピールするのやめろ」
タ「フィールドには子供と手を繋いで入場した方が良い?」
マ「入り方じゃねえよ。それに誘拐にしか見えないからやめろ」
タ「腹を割ってお詫びします……」
マ「栄養価とか気にした食事に変えてマッチョになろうとしてるんじゃねえよ、切れ」
タ「切れ切れうるさいなぁ。そんなに俺を切腹部に入れたいのか!?」
マ「そんな部活があるか。それに切腹はスポーツではない」
タ「なんだとーっ!」
マ「サッカー部はやめて他のにした方が良いって」
タ「しょうがねえなあ。じゃあ水泳部」
マ「ほう、なぜ?」
タ「だってちょっと頑張れば良い記録だせそうじゃん」
マ「そんな訳ないだろう。練習だって大変だろうし、本番だって難しいと思うぜあの競技」
タ「必勝法聞きたいか?」
マ「ほう、なんかあるの?」
タ「その前に、俺は男だよな?」
マ「そうだな」
タ「まず、女になりま……」
マ「デリケェェェェェト!!デリケート!はいダメー!ダメダメー!俺達の手に負える話でもないし、とにかく無理でーす!この話やめやめー!」
タ「腹を切ってお詫びします……」
マ「これは切った方がいい」
タ「お前のせいで部活が決まらないな」
マ「これから高校生活長いんだし、焦って決めなくてもいいだろ」
タ「それもそうか」
マ「他に何か相談あるか?」
タ「実はあと一つお前に話したい事……、隠し事なくお前と腹を割りたいんだ」
マ「筋トレ誘ってるみたいな言い方やめろ。何?相談なら親友なんだから、遠慮するなよ」
タ「実は俺この高校、不合格だったんだ」
マ「え?」
タ「え?」
二人「どうも、ありがとうございました」