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conductor  作者: 沙空
3/6

投稿者

おかしい。

あのハナシを投稿して、三日が経った。

よく生き延びている、と我ながら思う。

あれから、変なことがよくおこるようになった。

まずおきたのは、ものの移動。置いた覚えのないところに、ものが置いてある。

確かにここに置いたのに無い、と何度探しただろうか。

次におきたのは、不可解なチャイムの音。

呼び鈴が鳴るけれど、玄関には誰もいない。何も無い。ただただ気味が悪い。

そして、極め付けは昨日の…ああ、思い出すだけでも恐ろしい。

まだヤツはいるのではないか。私の後ろでひそかに、私を見張っているのではないか。

暗闇が怖い。なんだかヤツがいるような気がする。

外が怖い。なんだかヤツが現れるような気がする。

家が怖い。家族や自分以外の、ナニカが潜んでいる気がする。

ああ、気が狂いそうだ。

怖い。助けて。

私はすっかり青白くなった顔が、暗転したパソコンの画面に映っただけで「ひゃっ」と声をあげてしまった。

私が開いたのは「ネット版百物語」というこの前も開いたサイト。

だいぶ百物語は進んでいるようで、もう六十を超えていた。

そのサイトの上部に、この前見た時には無かったリンクを見つけた。

「万が一、実話を投稿してしまった方はこちらへ」

祈るような気持ちで、私はそのリンクをクリックした。

また画面が暗転した。自分の強張った顔が見えた。

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