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おかしい。
あのハナシを投稿して、三日が経った。
よく生き延びている、と我ながら思う。
あれから、変なことがよくおこるようになった。
まずおきたのは、ものの移動。置いた覚えのないところに、ものが置いてある。
確かにここに置いたのに無い、と何度探しただろうか。
次におきたのは、不可解なチャイムの音。
呼び鈴が鳴るけれど、玄関には誰もいない。何も無い。ただただ気味が悪い。
そして、極め付けは昨日の…ああ、思い出すだけでも恐ろしい。
まだヤツはいるのではないか。私の後ろでひそかに、私を見張っているのではないか。
暗闇が怖い。なんだかヤツがいるような気がする。
外が怖い。なんだかヤツが現れるような気がする。
家が怖い。家族や自分以外の、ナニカが潜んでいる気がする。
ああ、気が狂いそうだ。
怖い。助けて。
私はすっかり青白くなった顔が、暗転したパソコンの画面に映っただけで「ひゃっ」と声をあげてしまった。
私が開いたのは「ネット版百物語」というこの前も開いたサイト。
だいぶ百物語は進んでいるようで、もう六十を超えていた。
そのサイトの上部に、この前見た時には無かったリンクを見つけた。
「万が一、実話を投稿してしまった方はこちらへ」
祈るような気持ちで、私はそのリンクをクリックした。
また画面が暗転した。自分の強張った顔が見えた。