猫と切り身と下剋上 12
クロはジャンボに向かって突進します。
そして右ストレートの強烈な猫パンチ――
「甘いわ!」
ジャンボは素早くジャンプで躱してクロの上に伸し掛かります。
「がはっ!」
「どうだ! 俺はこんな形だが、素早いんだぜ!」
ジャンボはマウントポジションからの猫パンチを連続で浴びせます。
「どうやら見込み違いだったようだな! これで終わりだ!! な!?」
クロは気合で猫パンチを避けると、ジャンボの鼻っ柱に嚙みつきます。
「ぎゃあああ!!」
ひるむジャンボの顎へ透かさず猫パンチ!
「ごほああ!!」
倒れ伏すジャンボ。
敗北し積み重なった猫たちの山を駆け上るクロ。
そしてジャンボ目掛けてダイブをします。
「食らええええ!!!!」
しかしジャンボもすぐに立ち上がるとカウンター攻撃の態勢を整えます。
「来い! 貴様の猫パンチなど見切ってくれる!!」
すると落下しながら空中で回転し始めるクロ。
その勢いがどんどん増していきます。
「な! 回転が速すぎて猫パンチが見切れん!! うおおおおおお!!」
「であああああああああ!!」
クロの強烈な踵落としがジャンボの脳天にさく裂します。
…………。
ジャンボは気絶し、動かなくなりました。
「ニャオーン!! ニャオーン!!」
クロは雄たけびを上げます。
ようやく手にした勝利を噛みしめるように……。




