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猫と切り身と下剋上 11
「さて最後の3つ目だけど、何故出発を15分前にしたのか……」
クロがそこそこ強めな野良猫を蹴散らしながらゴール手前200メートル地点に到着すると……。
そこには数多の野良猫達が気絶し、山のように積み重ねられています。
その頂点から見下ろすのは一匹のデブ猫。そう、ボス猫のジャンボです。
「争奪レースのゴール付近には大抵決まって前日からの待ち伏せ勢っていうのがいるわ。そいつらはみんなボス猫にやっつけてもらいましょう」
まさに神様の作戦通り、クロは万全の状態でボス猫の元へたどり着いたのです。
ボス猫を見上げて宣戦布告するクロ。
「オレは勝つためにここへ来た」
ボス猫はふっと笑います。
「ほう、勝つため……か。お前は小柄だが良い目をしている。覚悟がある目だ。俺は貴様のような奴を待っていた。さあ来い! 野良猫の頂点と言われたこの俺様が相手をしてやる!!」




