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神様はとっても負けず嫌い  作者: そえじろう
神様はとっても負けず嫌い
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神様と不思議なおじさん 2

 それからしばらく経ったある日、謎のおじさんが再びやってきました。


「知人から聞きました。神様に対して無言で札束をぶち込んでいくのは失礼な行為なのだと。まずは無礼をお詫びします。その上でお願いがあるのです」


 どうやらおじさんの目的は『神頼み』だったようです。


「ほらあ、やっぱ初見だったじゃん」


 神様はドヤ顔でおじさんを指差しました。


 それはそうとおじさんの話はまだ続いているようです。聞いてあげましょう。


「自分には好きな女性がいます。でも、告白するきっかけとあと少しの勇気がありません。ここには縁結びの神様がいると聞きました。どうか彼女と上手くいくようお願いします」


 と、言っていますがどうします? 縁結びの神様。


「ほえ? わたしって縁結びの神様だったの? へー知らなかったなー」


 どうやらおじさんの見当違いだったようです。だったらあのお金は返してあげた方が良さそうですね。


「え!? ちょ、それはダメ!!」


 なにやら食い気味で抵抗する神様。それにどうしたんですか? さっきかチラチラと落ち着かない様子で。一体さっきから何を見て……あ、あれは!?


 その視線の先、座布団の上にちょこんと座る1体のドローン(ほぼ新品)。


 さては……。


「ち、違うのこれは!」


 確か数日前、ドローンを使って神棚のおはぎを降ろしていた神様の姿がありました。


 とてもうれしそうにバンザイをしている様子が印象的でしたが、まさかあのお金を使い込んでいたとは……。


「あ、あれはおはぎが救出して欲しそうにしてたから……。そう必要経費! 必要経費ってやつよ! いい? 失った時はもう戻らないんだからこれからどうするかが大事なのよ!!」


 早まった行動の割にはずいぶんと偉そうな顔をする神様です。

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