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神様はとっても負けず嫌い  作者: そえじろう
神様はいっつも負けず嫌い
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ゼロ番目の発見者 2

 第一発見者の通報によって、警察の現場検証が行われています。


 壮年の先輩刑事と若い後輩刑事の二名が三十路みそじ手前くらいの女性に聞き取りをしています。


「私がここへ来た時には既に彼は……うわああん! どうして死んじゃったのー!!」


 彼女が第一発見者のようです。


 それをじーっと見つめていた神様。どうしたんでしょうか。


せない」


 は?


「だってそうじゃない。第一発見者はこのわたしなのに横取りされた」


 そんなこと言っても神様は人間から認知されない存在なのだから仕方ないと思うのですが……。


「…………」


 あれ? 神様にしては珍しく反応が薄いですね。何も切り返してこないなんて。


 それに今度はぼーっと若い刑事を見つめています。


 さては……。


「え? いや、ち、違うからね。わたしは別にあの若い刑事さんちょっとわたし好みの爽やか系イケメンだなあ……なんて微塵みじんも思ってなんかないんだからね」


 思っているんですね?


「だったら何? 悪い?」


 いえ、悪くはありません。ただ、空気はだいぶ読めていないと思いますが……。


「うるさい! そして決めたわ! この事件をスピード解決して、あの若い刑事さんに手柄をプレゼントするの。そして……」



 ※しばらく神様の妄想にお付き合いください。



「僕に手柄をプレゼントする為にがんばってくれたんだね」


「うん! わたしすっごく頑張ったの」


「ありがとう。もしよかったら僕だけの神様になって欲しい」


「なるなる! もうわたしはあなただけの神様! わたしを良い子良い子して」


「良い子良い子」


 神様の頭をなでる若い刑事。


「キャー! ダメ―! わたしまだ心の準備がー!!」



 …………。



 いいんですか?


「は? 何が?」


 刑事さん達、外に聞き込みだとか言って出ていきましたが……。


「それを早く言いなさいよ。待ってー、若い刑事さーん!」


 ダメだこりゃ。

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