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神棚から牡丹餅 4
あれからというもの、男は毎日のように神社に来ては祈り|(オタ芸)を捧げました。
「おー、ハイ! おー、ハイ! おー、ハイ!」
祈りを捧げ終えると、決まってスケッチを描いていきます。
神様は恐る恐る覗き込むと、とても繊細なタッチの風景画がそれはそれは美しく描かれていました。
(見た目の割には中々上手いわね)
声を出すと男に感づかれる為、そう思うだけに留める神様。
男は最後の仕上げとして、画の真ん中にとても可愛らしくも美しい天使を描き始めます。
とても手際よく描かれていくそれに思わず引き込まれてしまいます。
しかし神様は大きく目を見開くと、すぐに男から距離を取ります。
そう、その天使は神様の姿と瓜二つだったのです。
やはり見えているのでしょうか。
「僕にはわかる! 僕のエンジェルはきっと、こんなお姿をしているに違いない!」
見えてはいないようです。




