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神棚から牡丹餅 プロローグ
ここは都心から遠く離れた場所にある神社。
もうずいぶんと前から神職がおらず、無法地帯と化しています。
おや、あそこに器用に竹馬を乗りこなす幼気な女の子がいます。
上手上手ー、パチパチパチパチ。
「ちょっとー! 子供扱いしないでよね。ふっふっふ、これでもう長身と化したわたしを見下ろす不届き者はいないわ。十二頭身のおばけとでも呼びなさい!」
ところで先ほどお供え物がありました。神様が大好きな三日月堂のおはぎがたくさん。
「本当!? わーい、やったー!!」
すぐに竹馬を放り出してお供え物へ飛びついていきます。
そう、ここにはすこぶる負けず嫌いで三頭身の神様がいるのです。




