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【番外編】桜子さんは負け知らず エピローグ
夕日を背にカラスが鳴き始めた頃。
私は神社を訪れた。
お社の縁側ですーすーと寝息を立てる女の子。
「先生、もう夕方ですよ。こんな所で寝ていたら風邪を引いてしまいます」
彼女はこの神社の神様だ。
「んあ? あれ? 桜子ちゃん来てたの?」
「今来たところです。さて先生……私と一つ賭けをしませんか?」
「どうしたの? そんな唐突に……。でもまあ良いわ。わたしが寝起きでも神だということを証明してあげる!!」
私は今、幼児相手に憂さ晴らしをしようとしている。
そんな大人げない私は……とても卑怯な人間だ。




