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【番外編】桜子さんは負け知らず プロローグ
運命とはババ抜きのようなものだ。
人は無意識にカードを選択する。
裏は実行、結果は表。引いて初めて答えが分かる。
日々その繰り返しである。
それは自然の摂理。未来は誰にも分からない。
でも、そんな当たり前を覆す者がいる。
全てのカードの表裏を自由に覗けて、思いのままに好きなカードを相手に引かせてしまえる。
そんな反則じみた能力を持った人間が……。
私がババ抜きで負けることはあり得ない。
運命における絶対的支配者である私は……とても卑怯な人間だ。




