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ŪNDER WΦRLD  作者: 赤神裕
Scene 04:Rebel ―反逆者―
24/85

Extra 02:共有

みなさん、おはこんにちばんわ

それでは続きをお楽しみください

 広い部屋。キッチンと繋がっているダイニングで木製の長椅子に隣り合って座る二人。寛ぎながら何もない日常を、只々ぼぅと過ごしている。今日は休日。何もない。思えばこうして共に過ごす時間は少なかったように記憶している。


 お互いに仕事が忙しく、同じ時間を共有することの方が珍しい。正確には、難しい。職場が一ヶ所に固定されておらず、各地を飛び回っているからだ。正直な話、あまり好きではない。決められたことを決められたように当たり前にする。それが仕事だ。


 だから、こうして何もない休日はぼぅと二人で過ごす。これがお互いにとって最善のリラックス法であり、最も時間の共有が成されていると感じることが可能なのである。


 ふと腕が絡めとられ、心の鼓動と熱が伝わってくる。指と指の間に指を滑り込ませて軽く手を握りながら、ニコニコと笑顔で微笑みかけてくるその姿を見て心が満たされていくような感覚がする。


『あたたかい』と表現すればよいのか、それとも『くすぐったい』と表現すればよいのか。辞書から言葉を当てはめるのは難しい、何とも言えないこの感覚を理解することはできるだろうか。


 どうしたら良いのか分からないが、真似をして手を握り返してみた。満たされるような感覚が更に増す。それと同時に腕から伝わってくる鼓動と熱もより早く、熱くなる。


『恋人ごっこ』と名付けられたこの行為は、この感覚を説明するキーワードか何かだろうか。それともこの行為自体が『恋人ごっこ』なのだろうか。何れにしても、また一つ共有できた気がする。


 肩に頭が乗せられる。真似をして頭を傾けてみた。そして共有されるこの感覚。もっと知りたい。この感覚が何なのか、知りたい。しかし、それは後々でいい。今は仕舞っておこう。何故ならば、今はこの時間を感じていたいからだ。


読了お疲れ様です

いかがでしたでしょうか


お話が気に入りましたらブクマや評価等々よろしくお願い致します!!

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