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ŪNDER WΦRLD  作者: 赤神裕
Scene 04:Rebel ―反逆者―
22/85

Extra 01:心

みなさん、おはこんにちばんわ

それでは続きをお楽しみください

 狭い部屋。ベッドと水色ランプとテレビとガラステーブルしかない簡素な部屋に一人。ベッドに身体をうつ伏せで預け、枕に顔を埋めている。さっきから部屋をノックする音が聞こえてくるけれど、無視を決め込んで答えない。


 何故ならば、そういう気分じゃないから。顔を合わせたら多分怒りで酷い言葉をぶつけてしまうから。それがとても怖いから。なのにノックを止めてくれないの。ずっと同じリズムでコンコン、コンコンって叩いている。


 構ってほしいのは分かっている。顔を見せて欲しいのは分かっている。でもそれはできないの。だって今は喧嘩しているんだもの。きっと分からないでしょうね。だって心なんて簡単には読めないもの。


 お互いに心が読めたなら、手に取るように分かったら、どれだけ楽しい日々を過ごせるか。嫌なことなんて一切ない、刃を向け合わなくたって済むのにな。そんなことを考えている。


 突然いなくなって、あちこち探して、見つからなくて。何かあったんじゃないかって、どこかで倒れているんじゃないかって。心配で、心配で。そしたらひょっこり帰ってきて『ただいま』なんて簡単に言うの。そこに怒りが込み上げて。


 いいえ、本当はこの手で抱きしめたい。抱きしめられたい。いっぱい、いっぱい甘えたい。そして心が通じているということを証明してほしいの。でも、今はだめ。どんな言葉も心に響かない。信じられない自分がいるから。


……心って複雑ね。

読了お疲れ様でした。

いかがでしたでしょうか。


お話が気に入りましたらブクマや評価等々よろしくお願い致します!!

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