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語り部草子

第八語 虚像

作者: calm

皆さんお久しぶりです。

お忘れではないですよね?そう、語部です。

久しぶりの語り部ですが今回の語りは”人数”に注意してください。


それでは久しぶりの語り部。


どうぞ。



~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~



人は皆、一人ぐらいは心を開くことができる相手がいる。

交友関係の狭い僕にだって居る。

そんな彼はいつもトイレや服屋、道路でよく出会う。

彼は僕に会うと、いつもこう言う。

「君は僕のかけがえのない親友だよ。これからもよろしくね」

彼の言葉は、僕の心に、記憶に深く刻み込まれていった。

そんな彼に僕は最近、引け目を感じてきている。

理由は周囲の視線だ。

彼は周りから見ればかなりしっかりとした様相だろう。

それに比べ僕は、みすぼらしいような雰囲気で彼には遠く及ばないだろう。

傍から見れば、釣り合いの取れてないような組み合わせだ。

それを物珍し気に見てくる視線が、僕には苦痛だった。

そんな僕を気にしてか、最近は彼と出会える頻度もめっきり減ってしまった。

彼に会えなくなった僕の心は日に日に病んでいった。

遂に、僕は心の病気にかかり、薬を使わなければならなくなった。

薬を飲むと、全く姿を見せなかった彼が姿を現すようになった。

やっぱり信じられるのは彼だけだった。



~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~



さて、今回の語り部はどうでしたでしょうか?

この話の登場人物は本当に二人だったのか?

トイレや服屋、道路でよく会うという彼は、いったい何だったのか?

そして、何故彼は薬を使ったら再び姿を現したのか?

不可思議な部分をどう解釈するか、それはこの語り部を読んだ貴方次第です。


では、

次の語り部まで

Au revoir(さようなら)

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