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力戦奮闘の冒険者  作者: レモンパイ
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大戦争

中に入ると、そこには武器や鎧が飾ってあった。


「ここは平和記念館よ。大戦争の終結を記念して

建てられたの。」


大戦争...知らない人はまずいないだろう。


今から100年程前、世界征服を目指すノルアドス帝国が世界中を侵略し、大量の犠牲者が出た戦争だ。


フォレスタニア王国やブランタジバル国はノルアドス帝国の植民地になった事がある。その頃、コルニカ共和国は存在していなかった。


フォレスタニア王国のエルフ達は、森を利用した戦術を取り、身軽さで人間を翻弄したり、優れた魔法を駆使してその強さを存分に発揮したが、帝国軍の圧倒的な物量・人数に敗北。また、森に潜むエルフをあぶり出すために、森に火を放ったり、制圧した地域のエルフに対して、強姦や殺人など、残虐な事を行なった。


ブランタジバル国では、ブランタジバル国の人間と帝国軍が衝突したが、ノルアドス帝国に吸収された方が豊かな暮らしができるという考えを持つ国民が多かった為、帝国軍に立ち向かったのは一部の人間達だけだ。


ノルアドス帝国は青緑大陸にも進出した。亜人種達は人間に抵抗したが、統率力や装備、物量・人数の差で次々と敗北していった。


魔大陸には補給が行き届かないと判断したので、侵略はしていない。


ノルアドス帝国はカレンディア王国にも侵略してきた。カレンディア王国もノルアドス帝国の強さに押され、植民地にされかけたが、植民地となったフォレスタニア王国や青緑大陸の亜人種達のゲリラ攻撃によって、次第に統治する事が難しくなり、帝国軍は各地から撤退していった。


その頃、ノルアドス帝国のやり方に反対する人間達が反乱を起こし、内戦が始まった。内戦の結果、コルニカ共和国が成立した。


そして、ノルアドス帝国と各国が平和条約を結んだ事により、戦争は終結した。


ノルアドス帝国による植民地支配は終了したが、その後のブランタジバル国の人間達は、ほとんどが自らノルアドス帝国の国民になる者と、コルニカ共和国になる者に別れた。ブランタジバル国はもはや国として成り立たなくなった。現在はノルアドス帝国とコルニカ共和国が分割統治している。

ノルアドス領ブランタジバル国とコルニカ領ブランタジバル国との国境では、お互いの軍がにらみ合いを続けている。





平和記念館を出た後、イザベラとミシェルと別れた私は明日に備えて早く寝る事にした。


「ノルアドス帝国かぁ。何で亜人種を差別するんだろう?みんなで仲良くする事は出来ないのかな?」


ーーー


冒険者生活から1カ月が経ち、私はDランクに昇格した。ここからCランクに上がるには、それなりにクエストをこなす必要がある。できるだけ、人の為になるクエストを受けたい。


Dランクのクエストを見た私は、ゴブリンの討伐を受けようと思った。でも1人は不安だ。もしもの時に助けてくれる、そんな仲間が欲しい。


パーティ、パーティを作りたい。そう思った私は仲間を集める事にした。






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