実行
この小説はオカルトが大の苦手の作者が書いた小説なのでホラー成分が非常に少ないです。
また、文章構成がまだしっかりとしていません
以上のことを予めご了承下さい
そこから、学校には、
「家の都合で一週間学校に行けません」
と理由を付けた。
自分でも、なぜ学校側は掘り下げずにすぐに了承したのか非常に気になったが、こちらにとっては都合がよかったのでなにも言わずに電話をやり過ごした。
そこから、花宮、石倉と合流した。
「そういえば、他の人達は一緒に抜けるんですかね?」
抜け出すなら全員が良いだろうと思っていたから意外で、思わず聞いてみた。
「ばあさんは、まだこのハイツで良いらしい、それと、今から103号室に行く。そこの住人は俺達に付いていくらしい」
「一応全員に聞いてみましたが、こればかりは個々の自由ですから、呼び掛けしか出来ません。それと、202号室、早川さんの隣人は、呼び掛けに答えてすらくれませんでした」
確かに、千歳が生活しているなかでも、隣の部屋から物音が一つも聞こえた記憶がない。
正直、誰かが入っているらしいけど、全く分からないし、気味悪さを感じたこともあった。
「ばあさんは何か知ってそうな素振りはチラチラ見せてたけどな。まあいいや、それよりも出発するぞ。準備は良いか、野郎共!」
「確かに私は野郎の部類には入りますけどね・・・」
「はい、準備万端です!」
そして、部屋を一つ移動しただけだが、三人は103号室に移動した。
「失礼します、入ってもよろしいですか?」
また花宮がドアをノックしている。
千歳は、「私がやります」とは言ってみたが、花宮に、「私が声を掛けたのでこちらがした方が相手とスムーズに行くと思いますが」と言われ、何も言い返せなかった。
しばらくしてドアの向こうから「はーい」と聞こえ、ドアが開き、中から出てきた男性に「それでは、中へどうぞ」と言われ、三人の姿は103号室の中になった。
そこから地下通路への入り口はスムーズに見つかった。
出迎えてくれた男性に、何かおかしな場所はないかと聞くと、
「ここに引っ越して以来、ずっと気になっている場所があるんです」
と答え、押し入れの一段目一番奥を指差した。
どうやら彼は、家庭を持っており、その人の妻らしき女性と、小さな男の子がいた。
そして、押し入れの一段目には男が二人で頭を悩ませていた。
千歳にはあまり見えない位置に二人がしゃがんでいたので、二人に少しずつ避けてもらうと、確かにおかしい場所があった。
その場所だけ妙に木材が新しいのだ。
一年二年ではあまり違わないかもしれないが、恐らくこのハイツはリフォームを一度もしていないだろうから、三十年と数ヶ月の差だ。分からない方がおかしい。
三人で色々と試行錯誤してみると、その木はただ乗せているだけで、すぐに外すことが出来た。
外れた場所は、人が一人入れるほどのスペースで、なぜか明るかった。