告白
この小説はオカルトが大の苦手の作者が書いた小説なのでホラー成分が非常に少ないです。
また、文章構成がまだしっかりとしていません
以上のことを予めご了承下さい
そのまま話の流れで、千歳は102号室の中に入ることになった。
「うわあ、凄いですね。この部屋」
千歳は素直な感想をポロリと口に出していた。
「なんだ?そんなにこの部屋は気味が悪いとでも言いたいのか?」
「やめろって。彼女は素直に思ったことを言っただけだ」
花宮はフォローしてくれたが、確かに誤解されてもおかしくないと思い、頭を下げた。
でも、千歳はこの部屋の独特な雰囲気に興奮を隠せなかった。
(なんだか秘密基地みたい。機械もいっぱいあるし、実験できるような設備もたくさんあるし、何をするんだろう。スッゴいワクワクする)
102号室の中は、日差しを真っ黒なカーテンで遮断し、薄暗い室内で、玄関から少し奥には脚の長い机に複数のフラスコが立ててあり、近くに多くの種類の薬品などがある。だが、不思議と薬品の臭いがしない。
奥の部屋には、壁際にぎっしりと色々な機械が置いてあり、その機械一つ一つが起動しているらしく、緑やオレンジなど、色とりどりの光が点いていた。
そして、その部屋の中心にはローテーブルが置かれており、その上にデスクトップパソコンが起動した状態で置いてあった。
「えっと、お名前を聞い・・・」
「石倉だ。・・・嬢ちゃんよ、名乗りは自らあげた方がいいぜ」
「はい、すいません。えと、早川と申します」
石倉はパソコンの前に座って、キーボードで何かを打ち込んでいたが、千歳が名前を言った瞬間に打ち込む手を止め、信じられないような顔でこちらを向いてきた。
「は、早川って。・・・嬢ちゃん、早川幸希って知ってるかい?」
「え?、あ、私の兄ですが、それが・・・」
千歳がそう言うと、石倉は「嘘だろ」と呟きながら動きを止め、花宮も、「そんなことってあるのか」と言葉を溢していた。
千歳はなにがなんだか分からず、「どうかしましたか?」と、聞くしか出来なかった。
「とりあえず、その人の連絡先って知ってるか?」
「あ、知ってますけど。電話しましょうか?」
自分が出来るなら出来る限り貢献したいというのが千歳の本音だったので本気で幸希と電話する気だったが、
「い、いや。大丈夫だ。あの人は忙しいだろうし」
心なしか二人の額や首筋に汗が見える気がするので、一旦部屋に戻って、タオルを2枚取ってまた、二人の元に行き、一枚づつタオルを差し出した。
最初は二人とも拒否したが、千歳が半強制で渡した。