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妹が引きこもりなもので…  作者: 名無し
第1章、キャラ設定のお話
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3ページ

翌朝、始業式だけの為に登校した俺は、昨夜の妹との会話内容を委員長、水無月 純にあらかた話してみた。


もしかしたら妹の現状を打破するアイディアが貰えるかも知れないと期待していたが、返ってきたのはまったく予想外の言葉だった。


「その気持ちは少し解ります」


「なんだって!?」


まさか優等生の代名詞とさえ例えられた委員長が、俺をパシリに使いたいとか思ってたなんて・・・。


「いやまて、委員長は律儀だから例えパシらされたとしてもきっと見返りなあんなことやこんなことをしてくれるに―――!?」


「しません。パシリにもしませんし、あんなことやこんなこともしません。思考が駄々漏れになってますよ、如月くん」


じとー、とした瞳で俺を見下したかのように、しかし身長差から逆に上目遣いっぽくなった委員長の視線に少なからず悦を感じるのは、俺がロリコンだからではない。


水無月 純、身長が142しかない見た目は小学生なロリっ娘委員長だ。しかし、見た目に騙されてはいけない。


彼女のスペックは常人のそれを凌駕し、なんでもそつなくこなし、それを偉ぶるわけでもなく常に謙虚であり、一家に1人は欲しい妹系キャラという最大の武器を備えているのだ。


「私が『解りますね』と言ったのはRPGは努力が報われるって所です」


「委員長もゲームとかするのか?意外だな・・・」


「ええ、たしなむ程度ですが」


たしなむ程度か・・・、ゲームにその表現はかなりミスマッチな気もするが、委員長が言ってるなら正しいに違いない!!


「如月くんはゲームをする時、特にRPG系のゲームをする時に何を目標にしてますか?」


「そんなの‘ラスボス倒す’じゃないか?」


「確かに、それも目的の1つです。多くのプレイヤーが目指すところでしょう。でも、他にもいろんな目的がRPGにはあるんですよ。例えば‘アイテムコレクター’とかですね」


「たしなむ程度なのによく知ってるんだな・・・」


普段からいろんな事を知っている委員長だが、この話題に関しては疎いと思っていたのだが・・・、話してる時の瞳の輝きがうるうと似た何かを感じさせる。


これは地雷を踏んだのか?


取り残される俺を他所に、委員長は1人で雄弁に語りだしていた。


俺には相づちを打つ程度しか出来そうにないが、委員長の為ならば仕方あるまいさ。


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