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妹が引きこもりなもので…  作者: 名無し
第1章、キャラ設定のお話
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「あ、そう言えばお兄ぃ、明日から学校始まるんだよね?」


「ん?ああ、長いと思ってた休みも過ぎてしまえば早かったな・・・」


特に今回は早かった。長い春休みを挟んで心機一転、新たな幕を開くつもりだったのにな・・・。


「じゃぁさ、今からコンビニでバームクーヘン買って来てよ」


「は?なんでいまからなんだよ?」


ってか、それくらい自分で行けよ!!


「だって、明日のお昼はどうするの!?」


「適当に学食とかで済ますから心配すんな」


「お兄ぃの事じゃなくて!!」


うるうは自分の顔を指差して訴えてくる。


もちろん、最初から言いたい事はわかっていたが、ここはあえてしらを切るのが正しい妹の扱い方だと俺は思う。


「俺の事じゃ無いとなると・・・、まさか学校で密かに飼ってる犬の事か?犬にはあまり人間の食べ物を与えちゃいけないんだぜ?それに安心しろ、コロスケの世話は委員長が責任を持ってしてくれてるから、俺達はただアイツと委員長がじゃれあってる姿を微笑ましく眺めるだけでいいんだ」


あわよくば俺も委員長にじゃれつきたい!!という願望はここでは伏せておこう。妹には刺激が強すぎる。


「違う!!違う!!違うのぉ!!コロスケでも委員長さんでも無くて、うるうの!!うるうのお昼ごはんだよぉ!!」


「あるもので適当に作ればいいだろ。材料は買ってあるから」


もちろん、全て調理が必要な食材だがな。


「うぅ・・・」


今にも泣き出しそうなうるう。


そろそろ可哀想になってきたのでネタバラし。


「安心しろ、明日は昼までには帰ってくるから、帰りにコンビニでバームクーヘン買ってきてやる」


やったぁ♪お兄ぃ大好き!!とはしゃぐ妹を見て、バームクーヘンくれる人なら誰でも着いていくんじゃないか?という一抹の不安を懐かずにはいられない。


そんな俺の心境も知らぬうるうは、「バームクーヘンは美味しいよ♪まん丸わっかで美味しいよ♪」と、間抜けたテンポの自作‘バームクーヘンの歌’を歌いながらパソコンの前へと戻っていった。

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