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無能な三十路ニートだけど異世界来た  作者: ガイアが俺輝けと囁いてる
~赤毛のネクロマンサー(エリー編)~
26/89

禍福はあざなえる縄のごとし その2

不良債権(ニート債券)の回収方法やろうと思ったけど

今まで横道にそれすぎてたせいで

25話にして未だに始まりの町を旅立ててない事実に気づいて

焦って止めた。どっかで似たようなシチュ作ってやりたい。



前回のあらすじ。


言葉と言うのは面白い物で、

周りの状況で意味がずいぶん変わります


「こんなん、ボッタクリバーじゃねえか…」(発覚)


「こんなのボッタクリバーじゃねえか!」(怒り・自己主張)


「…こんなん…ボッタクリバー…じゃねえか…」(諦観)


そんな感じだった

― メインプレイヤーの魅力――――――――――――――――――



部屋にやってきたのは立派な格好をした大柄な中年のおじさんと白髪のおじさん。そして縞スーツみたいな服着た若い男。3人を連れて来た店長が『こいつです』と言うと、縞スーツは『ご苦労だった』と一言声を掛ける。

そして店長になんかの封筒を差し出し、部屋を出て行かせた。

倒れてる俺を見て、大柄のおじさんは椅子ごと俺を持ち上げ、

まともに座りなおさせてくれた。

そして縞スーツに命じて、スジ夫を壁際にもたれ掛らせる。


2人のおじさんたちは、それぞれに椅子を引きずってきて、

俺の目の前に並んで座ると、「タバコ吸うか?」と聞いてくる。

吸ったことないが、吸わないと何されるかわからんので頷く俺。



大柄のおじさんは自分の胸ポケットから煙草を出すと、俺に咥えさせた。

そして魔法だろうか。指先から火を出して煙草に着火させようとする。

点かない火。『息吸え』と言われて、言われた通り煙草を咥えたまま吸ったら火が付いた。


タバコから直に肺に入った煙に思わずむせる俺。

苦しそうな俺に、おじさんは笑いながら『なんだ、初めてか』と笑う。

その間に、俺が落とした煙草を縞スーツが拾って火を消した。


おじさんは俺が落ち着いたと見たのか、

『まあ兄ちゃん、とんでもない事してくれたなー』と優しそうな笑顔で話しかけてきた。

そして、白髪のおじさんが下着姿の俺に『寒いだろ』と聞いてくる。

俺が頷くと、縞スーツに何か持ってくるように命じて、

スーツの上着のような物を持ってこさせ羽織らせた。


このおじさん達は多少ヤクザな雰囲気はあるが、

店長たちと違って落ち着きがある。

俺のようなカスにも、軽んじる訳ではない物腰が大物感を醸し出してるのだ。

同類とはいえ格が違うとでも言うのだろうか。

悪魔で例えるならインプとマスターデーモンみたいな感じだろうか。


「もう落ち着いたか?」

「話せるか?」


友好的な声色で話しかけてくる2人。


「はい。」


なぜか素直に答えてしまう俺。

俺の答えを聞いて、大柄のおじさんが話をし始めた。


「俺はここら辺を管理しているモトマノという者だがな…

兄ちゃんの持ってたこの金の件で話がある」



そして話されたのは金のからくり。

モトマノさんに見せられたコインのふちには注意してみればわかるつけられた印がある。

これは歓楽街で働くエリゾンや市場の商売ゾンビに渡したものらしい。


「商売するゾンビが出て3日目ぐらいから使い始めたコレ。

今まで1枚も出てこなかったコレが、兄ちゃんの払った金に入ってたんだが…


なあ、どこで入手したんだ。」


優しそうな笑顔のモトマノさんに対し、

下を向いて黙る俺。


「まあ、言いたくなければいいんだ。

兄ちゃんも言いにくい事だってあるだろうしな。

ところで、繋がれっ放しじゃあちょっと態勢きついか?大丈夫か?」


おじさんがそう言うと、縞スーツが俺の後ろに回って、

繋がれてた縄を解いた。


「よし、もう一度聞こうか。

どこで兄ちゃんはこのコイン、手に入れたんだ?」





― 入り乱れる思惑――――――――――――――――――――――



暗い夜道を歩く俺。

後ろ手にされ、腰の後ろでバールに両手を縛りつけられて。

びくびくしながら『こっちです』と道案内をしている。


俺の周囲にはモトマノさんの部下である縞スーツと数人の男達。

数は多くないものの、明らかに堅気の雰囲気じゃない。

マネージャーや店長のような小物臭がしないので、多分直属の部下だろう。

プロとアマの違いだろうか、縛られた俺に無意味に乱暴することもない。

飲み屋のチンピラは面白半分に無抵抗の俺を蹴り飛ばしたりしたのだが…




俺がこの男達を連れ帰ったらシスさんは怒るかもしれない。

が、モトマノさんの雰囲気から言って乱暴な事はしそうにないのも事実。

どっちかって言うとエリーを自勢力に『取り込みたがってる』という感じを受ける。

俺に拷問するわけでもなかったし。



俺が案内する気になったのも、モトマノさんにさっき言われた一言。

『このままゾンビ商売を続けていても、いずれはどっかの勢力にバレて襲撃されるぞ』が大きい。

事実として今、各勢力がエリゾンを尾行して俺たちの尻尾を掴もうとしているらしく、東北の空白地帯に居ると言う事までバレてるらしいのだ。下手するとバレたアジトに金目当ての冒険者たちが襲撃してくるかもしれないのだ。


だとすれば、それなりの権力者に保護してもらうのが一番いい。

ボッタクリバーで学んだように無力な俺達が金持ってると危険なのだ。

モトマノさんが俺に親切に接したのも、好印象を植え付けるためだろう。

彼は力づくで人に言う事を聞かせるタイプではなく、損得で動かすタイプのようだ。

俺やシスさんが抵抗しない限り、それなりの待遇で迎えてくれそうなのである。



そんなこんなで館に着いた俺達はカギのかかっていない扉を開けて、中に入った。

まだ2人は寝てないようで応接間から明かりが漏れてる。

いきなりこわもての男達を連れて行ったら驚くだろうが、

頼むから、暴れないでほしい。

特にシスさん。



そして俺達が応接間に行くと、

シスさんとエリーはソファーに座っており、

『どやどや』とやってきた俺らを見てキョトンとしていた。



しかし、男に連れられ、後ろ手にバールに縛られた俺を見て、シスさんは状況を把握。

「…アンタ何やってんのよ!何でこんなの連れてきてんのよ!このアホー!!」

と半ギレで俺に怒鳴り始めた。


「ごめんなさい!捕まって怖かったんです!許してください!」

と涙目で訴える俺。


そして、状況が把握できず、オロオロするエリー。


「まあとにかく、ボスの所にまで来てもらおうか。悪いようにはしない。」

と話す縞スーツ。


そして縞スーツの手がシスさんの肩にかかろうとしたその時、

『ぱんっ』っという軽い音と共に縞スーツの頭が弾け、

飛び散った脳漿と血が壁紙を赤に染めたのだった。





   ⇒To Be Continued…




俺のステータス


【基本職】ニート 【サブ職業】女のヒモ




腕力  29(弱い) 

体力  24(弱い) 

器用さ 16(貧弱) 

敏捷  14(貧弱)  

知力  66(やや高い) 

精神  14(貧弱)   

愛情  36(やや弱い) 

魅力  19(貧弱)  

生命   9(不変)

運   ??(算定経験値がまだ不足:平均より上?)


スキル

【高等教育】Lv.26

【不快様相】Lv.9

【鈍器術】 Lv.11

【盾術】Lv.13


称号スキル

【空気な存在】



持ち物

E縛られて改めて思った。バールって結構重い

        …攻撃+95(使用者能力不足により過小評価です)

Eパンツとシャツ…体力+1

Eなんかの上着…(あったかいだけちなみに下はパンツだけ)






家に置いてある物



一般人の服一式…魅力+3・体力+3

スニーカー

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