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私立紅葉学園生徒会活動記録

最後の生徒会なんです、これでも

作者: 五円玉

夏の短編祭り、番外編です。


約1年に渡ってお送りしてきた短編、生徒会シリーズの最終回です。


卒業式です。


しかし、奴らには卒業の感動など皆無。


相変わらずのダメ人間っぷりをお楽しみ下さい!!

「会長ぉ〜! 男なら誰しも○○○に○○○○して○○○○○○するものなのよね?」


「とうとう規制が、とんでもない規制がッ!」


















皆さんこんにちは。


紅葉学園は生徒会長の赤木 正です。




今日は3月の半ば。


そう、卒業式……。






「とうとう今日で卒業か……」


俺は生徒会室に来ていた。


誰もいない生徒会室。


俺はそこで、会長が座る席に着いた。


一番南の席だ。


「…………」


俺はここで、二年もの間生徒会長として頑張ってきたんだ。


この席で、この学園で……。


時に下ネタを裁き、時にフィギュアを捨て、時にオカルトを壊し。


……あれ、俺何か会長らしい事したっけ?



まあとにかく、今日で全てが終わるんだ……




その時、


「会長もしかして今、ア○○に○○タ○突っ込んでます? 何だか変な電子音が……」


生徒会室に青森乱入。


「……お前、最後の最後までそのキャラ通してきたか」


もはや突っ込む気力は無し。


「会長、あんまり○○ルを刺激しすぎると、便が出にくくなると聞きますが……大丈夫ですか?」


「大丈夫だ、そもそもの時点で大丈夫だ。むしろお前の頭が大丈夫か?」


もう青森は嫌だ。

コイツはとんでもなく嫌だ。


とにかく嫌だ。


「何を言ってるんですか会長! 私は会長の○ナ○を心配して……」


「もう一度問おう。お前の頭は大丈夫か?」


マジ心配顔の青森。

全く……




……しかし。


俺は気付いた。




Bbbbbbbbbb!!




……あー、


その、


マジで電子音が聞こえる。


「会長も聞こえるでしょ? もしかして前にセッティング?」


「セッティングしてないし。そもそも俺、そういう事はしねぇし」


しかし、室内に響く電子音。


「つーか、この音はどこから……」


俺はよーく耳を澄まし、音の発信元を探す。


これは……右から聞こえるな……


こっちか……もうちょい先だな……


……ん?


「……会長?」


「……青森よ、お前携帯マナーモードにしてるのか?」


電子音の発信元を探し、少し室内を探った俺。


そして、俺の聴力が常人並みだとしたら……




音は青森から聞こえる。


俺はいざと言う時のため、18禁用語を隠すための「○」を用意。


「……あ、そうだったわ!」


青森反応。


「そう言えば私、朝から○○○に○○○○入れてたの忘れてましたわ!!」


「……○を用意しといて良かった」


コイツはもうアダルトだ。


「最近はずっと○○○○入れっぱなしでしたから、○○○の○○が鈍って全く忘れてました!」


「お前、もう帰れ」



















「会長なんかマミってしまえばいいのに……」


「……は?」


青森を一旦トイレに向かわせ、しばらくしたら今度は黄池が生徒会室にやってきた。


「何? 俺が何だって?」


「何でもないよ、ただ会長の首が飛ぶ事を切に願っただけだよ」


「何でもないよじゃ収まりきらない内容と俺は判断するけど、その発言」


全く……黄池も全くキャラ変わらないし。


「って言うか会長、この生徒会のメンバーの中では一番影が薄いよね」


「突然何だデブ」


黄池が意味不明発言を披露した。


「ほら、みんなそれぞれキャラがあるのに、会長だけは個性がない」


「お前、何気に痛い所突くな」


薄々は感じていたさ。


俺、個性ねぇな。


「やっぱり赤の字を受け継ぐ者は、影薄いんだね」


「……は?」


「会長……いや、今日からあなたはアカ」


「何かは知らんが、俺は不憫な子ではないぞぉッ!!」


何となく悟りました。
















「会長、古代マヤ文明の予言では、今年中に世界は消滅するそうだよ」


「いや知らねぇよ」


青森は未だトイレ、黄池はアニメ研究会の方へ。


そしてお次にやって来たのは、オカルト緑山。


「会長は信じる? 古代真矢さん文明の予言」


「真矢さんて……」


ちょっと芸能人?


「あとはね、近日中に宇宙人が地球に攻めてくるとも」


「宇宙人?」


宇宙人て……そんな……


「あ、もしかしてその宇宙人は布団マキマキのスマキンかい?」


黄池、再び現る。


ってか不要。


「布団? 黄池は何を言っているんだい?」


「宇宙人とはスマキンなのだよ緑山。宇宙人とは電波的な……」


「黄池、そもそも宇宙人とは地球外生命体の事で、布団は地球内の物質だろ?」


「しかし、やっぱり宇宙人と聞くと某TOWAさんを思い出すんだ」


熱い答弁を繰り返す黄と緑。


俺はちょっと空気になりつつあった。


……俺は不憫な子なんかじゃ……ない。


「会長、あなたは古代真矢さん文明を信じますか?」


「あ、まだ言ってたよこの人!!」



















「会長ぉ、○○○○の時は○○○○○を着けないで○○○なんかすると○○○が○○○て○○しちゃいますよ?」


「うわっ、青森より酷いヤツが来たっ!!」


来たよ、我らが宿敵白咲と……


「前会長は○○○する人間なんですか? 不潔ですね」


悲しい事に前回白咲化した後輩黒森。


コイツらは非常にメンドクサイ。


「ってか黒森、お前はもう生徒会長なんだから、破廉恥な事を言うな!!」


そう、俺らが卒業する今、この学園の生徒会長は黒森なのだ。


「破廉恥って……それは前会長が○○○して○○してるから言った言葉で……」


「それが破廉恥!」


今回は○をいくつ使う事になるのだろうか。


「ってか白咲、全てはお前が黒森を……」


俺は怒りの矛先を白咲へと向ける。


「会長ったら、最近○○○○してないから性欲が有り余ってるのね。だからそんなイライラと……」


「白咲、お前は何か盛大な勘違いを……」


「あ、そうだったね。会長はまだCBだったわね!」


「お前死ねぇ!!!」















結局、俺は沢山の不満と不安を抱え、この紅葉学園を卒業した。




俺は帰り、校門をくぐりながらつくづく思った。


俺は……


何をしにこの生徒会に入ったんだ?




その時、


「会長」


「会長!」


「……会長」


「会長ぉ〜!」


「前会長さん」




「……お前達?」


生徒会メンバーが、そこにいた。


「会長、最後に一つ、言わせて下さい」


そう言うのは青森。


何だ……もしかしてお別れの言葉的な?


感動シーン来るか?


「私……私、実はもう既に会長の子を宿して」


「青森帰れ」


マジ帰れ。


次は黄池だ。


「会長……」


「何だ黄池?」


「会長……来期のアニメは2期や3期の作品が多くて楽しみです!」


「お前も帰れ」


お次は緑山。


「会長、貴方は既に宇宙人の手に落ちて……」


「キャトルミューティレーションされちまえ」


「おお、会長もとうとうオカルトに興味が?」


シカト。

次は白咲。


「会長!」


「……何だ?」


「○○○○○○○○○○○○○○○○○○○○○○○○○!!」


「まさかのッ!?」


全部下で来やがった。

コイツはもう末期。


最後は黒森。


「前会長……」


「……んだよ?」


「今、マックのポテトが食べたいです」


「……俺はパシり?」
















「最後に一言!」


「どうした白咲?」


「今までありがとうございました!!」


「最後だけ真面目っ!?」


「あと、○○○○○○○○○○○○○!!」


「でもなかった!!」

生徒会シリーズも、ここで一旦完結です。


ただ下ネタを連呼するだけみたいな今作品を応援して下さったマニアック読者の皆様には、心からの感謝です!




次回こそ夏の短編祭り第4弾をお送りします。


お楽しみに!

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