烈火の女騎士
西にはドワーフが暮らす坑道が存在し
そこから南の人族の暮らす街へ行商に出るための街道がある。
その街道の管理をするための関所があり、その門の塀に座り込んで見守る1人の騎士様が今日も退屈そうに頬杖をついていた。
「はぁ、今日も平和だなぁ。何かあるといけないけどないのもないで退屈なんだよな。」
そう愚痴をこぼしているのは
火と身体強化の魔法を得意とする腰に2本のレイピアを備えてる守護精霊のルージュ・スカーレットだ。
すると突然、多数の魔力反応を感じたのだった。
「これは、ここから少しあるな。それに今巡回に出てる子たちがいるはず。急がなきゃ!」
―――――――
「くっ、どうして急に!」
「うわぁ!」
「体制を崩すな!固まらずに散開し各個撃破しろ!一匹一匹は脅威ではない!」
巡回をしていたルージュの部下たちは突如現れた
魔獣に襲われていた。
「やばい!門の方へ数匹流れた。追撃できるものは、、、」
と魔獣の方へ目を向けた途端、斬撃が飛び魔獣が血を吹き出し倒れるのが見え、声が聞こえた。
「もう少し粘りなさい!今すぐ行く!身体強化」
「ルージュ様!」
紅いオーラに包まれたルージュが目の前の敵をなぎ倒していく。
「大丈夫?あなたたちは魔法石のとこに戻って警戒を!ここは私に任せていきなさい!」
「はい!ありがとうございます!」
「魔獣。どうしてこんな所に、それにこの数は異常だわ。」
兵士が苦戦していた魔獣をいとも簡単に倒していくルージュの前に
「氷柱槍撃!!」
瞬時に残り全ての魔獣を氷の刃で蹴散らし
「ルージュ!大丈夫??」
「セレス!どうしてここに!?」
「魔物の気配を感じて来たのよ。」
「セレスが来てくれて助かった、ありがとね。それにしても」
「そう、魔獣がここにこんなに現れるなんておかしい。本来なら東の森にいるはずの魔物なのに。考えすぎかもだけれど、さっきも人間が精霊の子を連れ去ろうとしていたり今までになかったことが起きてる。」
「そんなことがあったの!?人間のことは分からないけど、魔物に関しては東の森を守護しているアイツに話を聞きに行くしかないね。セレス、時間はある?」
「ええ、大丈夫よ。じゃあ二人で行きましょう。彼の元へ。」
2人は東の森に居るというもう一人の守護精霊の元へ話を聞きに行くために歩き始めるのであった。
拙い文章ですがここまで読んでいただきありがとうございます。
次回の展開もお楽しみ頂けるように頑張りますので
これからも応援のほどよろしくお願いします。




