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それぞれの日々と南の大国レプリカーレ

主要登場人物


精霊都市 プレリュード


●ウル・フリューゲル

プレリュードの王女。光の魔力を持つ。少し弱気な性格の女の子。

●セレス・ウォーターベル

ウォーターベル家当主兼守護精霊統括。水と治癒の魔法を使うお姉さん気質の女性。

使用武器・・・水琉硝華という名の槍。

●ルージュ・スカーレット

スカーレット家当主、守護精霊の一人。火と身体強化の魔法を使う。

使用武器 ・・・焔と神楽、2本のレイピア。

●ヴェール・シルフィード

シルフィード家当主、守護精霊の一人。風の魔法を使う、誰に対しても喧嘩腰であるがウルに対しては甘々。

使用武器・・・深空霧塵、2本の短剣。

●シャル・クロノス、メア・クロノス

時の守護精霊、シャルが主に攻撃魔法を使い、メアが防御魔法を担当している。二人で守護精霊をしている。

●レイラ

宝物塔最上部に監禁されていた闇属性の魔力を持つもう一人の王女、ウルの姉にあたる。

●ミナト

時の神殿の守護を任されている魔法人形。レイラとは深い関係。謎が多い。


人間族

●キート・ノックス


●シロ


●クロ


●アルネ・ユメ

舞姫。

●ルル・エルメス

国章薬師。


敵陣営

●ノエル

血と魂への干渉を行う魔法を使う上位の悪魔の一人。

●ダリア・アドリア・キュラス

厄災の悪魔の一体。固有魔法 「譲渡」






ドワーフの国を後にしたミハルたちは次の行き先を決めるために歩きながら熾烈な争いを行っていた。


「じゃんけん!ぽん!!」


「へへっ!俺の勝ちだ!!」


「まだ一回だろ、二点先取だって言ってんだろ!!」


「……。」


「あ、あのね。二人とも聞いて、、、。」


「姫様、諦めた方がいいよ。もうかれこれ三桁はああやってるから。」


「ねぇ、シャル。どう思う?」


「はぁ。馬鹿には付き合ってられない。」


「あ、ねぇ。この核魔石を手に入れた時、実は父様と、母様に会ったの。それで色々あって最後にお父様がね。」


『ルージュ、よく聞きなさい。次は東へ。東の森にある風の核魔石を目指しなさい。決して南に行っては行けない。凄く嫌な気配が立ち込めている。気をつけなさい。』


「って言っていたんだけど、どう思う?」


「へぇ、ホムラがそんなことを。話そうと思っていたらこんなことになっちゃっててどうしようかと。」


「じゃあ東に行くってことでいいんじゃない?」


「はぁ。セレス頼んだ。」


「え、私ですの?喝を入れるならシャルの方が」


「面倒臭い。 」


「そういうことなら。」


「おらっ!もっかい行くぞ!じゃんけん!!」


「ぽっ」


氷の礫(アイシクルバレッド)


「「ぐへぇっ!!」」


「ちょっと二人ともいい加減にしてくださいますの!何かある度に勝負勝負って馬鹿じゃあるまいし。ほら行き先は東に決まりましたのよ!さっさと行きますわよ!!」


「ちぇっ。なんだよ決まったのかよ。」


「じゃあ決着はお預けだな!!まぁ最後は俺が一勝だったけどなー!」


「んもう!ヴェール!またセレスに怒られるよ!」


「わーってるよ!姫さん。ところでいつもチャチャ入れてくるあれんとエスカはどこいったんだ?」


「あぁ、あの二人なら精霊界に還ったよ。一旦ね。」


「そっか。」


「じゃあ、行きますか!!東の森へ!!」









ーーーーーーー

東の森の霧深い地


「シャロン、シャロン!!」


「どないしたんや?アイ。それにシードまで。」


「西の地から邪悪な気配が消えたの!多分だけど誰かが地の王、バルゴスを葬ったと思う。」


「っ!!それはホンマなんやろな!なら今度こそ動くべきなんか。あの時、助けれられへんかったからこそ今はあの子らを助けたい。」


「わ、私は。いいと思うよでも。あの子がどう言うか、だけど。」


すると奥から


「うるせーぞ、なんの騒ぎだ。」


と大きな身体に2つのケモ耳、灰色の毛に身を包み背中には大剣を背負った獣人族が立っていた。


「フォール、いいとこに来たな。今から忙しくなるで、覚悟しときや。」


「あ?なんでそんな話になってんだ。この魔力の揺れが原因か?」


そう言う彼の名はフォール・クラウド。

昔、妖精女王によって厄災とよばれる悪魔たちから救われその日から妖精族と共に東の森の管理に携わっている。


「まぁ細かいことは追々話すとして、準備しぃ!行くで!!」






ーーーーーー

南に位置し、海を背に大きく広がる石造りの巨大な街

『レプリカーレ』そこには多くの人間が暮らしており

裕福な暮らしをするものもいる中、貧しい暮らしをする者たちが混在し、真ん中に聳え立つ城にいる一人の王により支配される大国。


今日も重厚な扉からコンコンッとノック音が聞こえる。


「失礼します。【ダリア】様。」


燕尾服に身を包んだ一人の女性の声に反応を示すのは


「あら、ロザリエ。おはよう、今日は何の日だったかしら?」


「今日は月に一度の各階層巡礼の日ですよ?お忘れですか?」


「え、もうそんなに日が経ってしまっていたの!?このせかいは時が流れるの速いわね。それよりアルマは居ないの?いつもあなたと一緒に騒いで飛び込んでくるのに今日は静かね。」


「あぁ、アルマなら朝早くから出掛けましたよ。なんでもクロイツ工房がアルマ専用の武器を開発したとかなんとかで、、、。」


「試作品もう完成したのね、流石この街一番の魔導具工房だこと。」


「アルマのことよりダリア様そろそろ行かないと住民が待っていますよ。」


「ええ、わかったわ。行きましょうロザリエ。」


レプリカーレは南の地に広大に広がる街。

三層に分かれた外観は貧富の差を色濃く現していた。

今日、ダリアたちが訪れているのは平凡な暮らしをする

第二階層、商業が盛んなエリアとなっている。


「ここにくるのは何年ぶりなのかしら?」


「そうですね、もう数年は訪れてないはずですが活気に溢れていますね、さすがクロイツ家。あのような場所をここまでにするとは。」


「そうね、商業の加護が付いているとはいえドワーフとの交渉でここまでの発展力を見せるとは。」


すると、家屋の中から人々が次々に出てきはじめ口々に

ダリア様今日もお美しい。ダリア様万歳と普段顔を見せないダリアという人物に心を躍らさていた。


一方のダリア達はひらひらと手を振ったり、子供たちの手を取り一緒に歩いたりと心温まるような光景がそこにはあった。


ダリア達が歩いている場所から反対方向にある

調合屋の扉を少し背のある女性が開きカランと音が鳴る。


「ルル?いる??あれいない。あ、書置き?なになに?薬草の調達で東の森へ出かけてくる。今日もどうせ来るだろうから帰ってくるまで店で待ってろ!ってルルのくせに何この言い方、あー腹立つ!!寝る!」


そういい店の長椅子に寝転がり店主を待つ。







ダリア達の巡礼が終わりに近付いてきた時、街の外壁衛兵が

勢いよく駆けてくる。


「だ、ダリア様とお見受けします!報告します!!東の森と西のドワーフ街道から多数の魔物を目視にて確認!レプリカーレへ向かってきております!!」


「どういうこと!?何故魔物がそんなに!」


魔物の侵攻?この階層にはこないよな?と街の人間が口々に不安を呟き始める。もダリアが的確な指示を出していく。


「ロザリエ、街の人間をできるだけ安全な場所に避難させて、ここまで到達させることなく殲滅するわよ。衛兵!第三階層、冒険者ギルド、不死鳥(フェニックス)に緊急クエスト発行!私の名前を出していいから魔物の侵攻を食い止めなさい!」


「しかし!ダリア様!あのような者らが首を縦に振るとは考えられません!」


「報酬も出しますわ!少し時間が稼げればいいのです。私の広域殲滅魔法の詠唱が終わるまでの時間稼ぎを! 」


「は、はい!一応連絡しておきます。」


「お行きなさい!!では私はここで。」


ダリアの羽織る服がダリアから発せられる魔力で大きく靡き街全体に魔力の重力波が広がる。


一方、第三階層、冒険者ギルド【不死鳥(フェニックス)】へ先程の衛兵が勢いよく入る。


「貴様ら!緊急クエストだ!!今この街に魔物の大群が迫っている!野蛮な貴様らの力を借りたいとダリア様がおっしゃっている!さっさと出動しろ!!報酬も出すとの事だ!俺は伝えたからな!」


そういいすぐに出ていく衛兵。

その場に残された冒険者と呼ばれるもの達は口を揃えて


「誰が貴様らに力なんて貸すものか!お前らの街はお前らで守れよ悪の根源が!」と暴言を吐きその場に留まる。


しかし、テーブルに腰をかけていた全身黒の服を纏った男がガタッと席を立ち外へ向かって歩いていく。


「お、おい!【キート】!どこに行くつもりだ!」


「さっきアイツは街の外から魔物が押し寄せてると言っていた、数刻前この辺の子供たちが出ていったばかりなんだ、その子らを助けに行くだけだ。そんなことも出来ない人間になりたくないからな。ついてくるものはついてこい!」


「ちっ、キートのくせに偉そうに!俺らは行かねーぞ!例えその理由があったとしてもあの悪魔の言いなりになんてなってたまるか!!」


ギルドの奥の方にちょこんと座るフードを目深に被った二人は目を合わせると同時に椅子から立ちぴょこぴょこと出ていく。


レプリカーレの正門前


「おい!お前ら!!さっさとこっちに戻ってこい!!魔物が来るぞ!!」


「あ、キートお兄ちゃん!おーい!!どうしたのー??」


「街に入って不死鳥へ向かえ!!出てくるなよ!」


そういい外へ目を向けると確かにサースペントウルフをはじめとする魔物の群れがこちらへ向かっていた。


「んだよ、あの数は。やるしかねぇ!」


腰から短剣を抜き、素早い速度で魔物へ向かい次々と斬り倒していく。

彼の名前は【キート・ノックス】冒険者の中ではギルドマスターの次に強いとか言われている実力派の青年。魔力を扱うことが出来、使える魔法は自身の魔力量よりも低い魔力量の相手を即死させることが出来る暗殺魔法


黑殺暗技(アサシネイト)!!」


その様子を二人のフードを被ったものたちが見ていた。


「さすが、()()だね。」

「あぁ、だけどあの数じゃ。」

「そうだね、手伝おうっか!」

「あぁ、援護は任せたぞ!!」


「くっ、さすがに多いっ。っ!!やばっ!」


体勢を崩したキートの背後に牙が迫るが

触れる一歩手前で魔物が朽ち果てる。


「お前は!クロ!!なんでここに!!お前がいるってことは。」


魔法矢(マジックアロー)!」


淡い光が魔物を穿ち一気に数体葬る。


「シロ!!」


「先生!!撃ち漏らしはお願いしますね!!」


「援護助かる!!押し切るぞ!!」


「はい!」「おう!!」


この二人は【シロ】と【クロ】

キートの半分くらいの身長しかない小人と呼ばれる成長が不十分ながら魔力を持つおかげでこの身長でも生きている特別な魔法使いと剣士。





第二階層、巡礼地にて



「時間稼ぎは到着したみたいね。それならば」


「祈りを捧げ奉る。彼らの征く手阻むは灰鋼の黒き雲。そこに光るは紫光の閃光。かの者らを穿つは銀の欄干。絶望し絶叫しその身が朽ちるまで貫き尽くすがいい。広域殲滅魔法。銀の殲光星(アルデバラン)


魔物たちの上空に分厚い黒い雲が広がりその隙間からチラチラと紫の閃光が走る。


その光景を目にしたシロが指を差し大きく叫ぶ。


「せんせーーい!!」


「っ!!あれは!!クロっ!!こい!!」


「あれは()()()の!」


クロが走りキートが手を掴みシロの方へ走り始めた数分前。


異様な魔力が調合屋を包む。


「っ!これは!あの悪魔の!!ルル!!」


店を飛び出し、自身が住む部屋へ大急ぎで戻り閉ざされた物置から背中が大きく空いた羽織りと変わった形状の武器を腰に据え正門の方へ凄まじい速さで駆け出していく。


「シロ!!掴まれ!!」


「先生!!」


異常な魔力と響く音に身動きが取れない魔物たちを置いて

正門近くに移動するキートたち。

すれ違うように先程の女性が街を飛び出す。

キートはその姿に見覚えがあり振り返り確認しようとする。


「あれは、まさか。いやだけどっ。」


「どうしたの?先生。」


「シロ!洞察力上昇の魔法を!」


「え、あはい!」


「やっぱりあの姿。【舞姫 アルネ・ユメ】。なぜあの人が…」


「いけない!!もう魔法が落ち始めてる!!」


紫の棒状の欄干が魔物たちを駆逐していく

そこにちょうど帰ってきたであろう店の店主が歩いていた。


「え、あれって。まずい!今すぐ囲う何かを!」


道具を取り出そうとするも焦ってすべてを地面に落としてしまう。もうダメだと思ったその時。


「伏せて!!!!!」


「舞い踊れ!!高嶺舞!!!!」


アルネ・ユメともう一人の男が砂煙に覆われる。


その光景を第二階層からダリアが眺めていた。


「あれは、舞姫。やっぱりこの街に潜んでいたのね。それにあれは国章薬師【ルル・エルメス】。やはりあなたが匿っていたのね。これで駒は揃った。計画を次に進められるわね。ロザリエ!それに街の人脅威は去ったわ、安心して頂戴ね。」



「お疲れ様です。ダリア様。ではそろそろ我々は帰るとしま」


そう言い切る前にロザリエの目に血飛沫が映る。


「かはっ、お前たち、は!!」


背中を大きく斬られ、更に首に矢が突き刺さる。


「ダリア様!!」


「いい、ろざ、リエ。あなたは住民を安全な場所へ移動させ、いえ、良いわ。この()()()の話を聞きましょうか。こんなことをするなんて何か用があるのよね?」


「さっきの魔法はお前のだろ!!悪魔め!あれには相当量の魔力に詠唱が必要だったはずだ!その後ならいくらお前でもこのキズはキツイんじゃないのか!?」


「あら、アルデバランを視認してからこっちへ向かっていたということはあの騒ぎは迫害者である石持ちの仕業だったということかしら?」


「あれは俺らの仕業じゃない、だがお前の魔法を見てからこの計画を立てたのは間違いではない!ここで悪の根源である貴様を滅ぼし、我らの悲願を叶えさせてもらう!!」


「我らって石持ちが何を言うのかと思ったらどういうことかしら?私がなにか悪いことをしたのかしら?」


「非人道的な実験を行っていたこと!忘れたとは言わせんぞ!!」


「非人道的な実験?それでお前たち人間ごときが魔力を持ち魔法を扱うことが出来てるのは一体誰のおかげだと思っているのかしら?それに本人たちに許可は取らずとも同意をした人間がいることをお前たちは理解していないのよ。」


「なっ、どういうことだ!貴様はこの街の子供を誘拐し幽閉し、人と精霊石の融合実験を行っていたのではないのか!それによりこのように石持ちは街全体から迫害され第三階層のみでしか生きられないようになっているのだぞ!!」


「あなたたちはこの街の制度を分かってないのよ、ここにいる人たちみたいに、第一階層、第二階層にいる人間はある条件を達成することによって今の暮らしを手に入れているのよ。その条件はね、自身達の子を国に献上することによって階層を上り裕福な暮らしを手にしているの。だからあなたたちは自分の親に売られた可哀想な子だということ。ここにもいるんじゃないかしら?あなたを売った張本人が!それを私のせいにされてもね。困っちゃうわ。」


「な、なんだ、と。なら第三階層にいる者たちは上の階層の肥やしにされたと?自分の子を犠牲に裕福な暮らしを得ていると?ゴミクズばっかりじゃないか!!」


すると住民の中から野次が飛ぶ。


「黙れ!穢らわしい石持ちが!!その忌々しい精霊の欠片を見せ、ダリア様に暴言なぞ、恥を知れ!!」


「ロザリエ。抑えさせなさい。」


「あまり刺激なさらぬようお願いします。我々でもあなた方を守ることは難しいので。」


「階層を上がりたいのならあなた達も子を捧げればいいのよ。とは言ってももう十分な精霊石はないから意味はないし、それに石持ちは種族的な扱いは混血。人としての生殖では子を成せないのだけれどね。子を成すには精霊が行っていた子を生み出すための魔力の器にお互いの魔力を注ぎ入れることのみ。だけど、人の身では魔力が足らずその方法を使い物にならないと思うけどね。まぁ、1stと呼ばれる最初の実験の石持ち同士ならその方法もいけるかもしれないけどね…。」


血を流しながらアハハと笑うダリアに


「ならば、やはりここで貴様を葬るしかあるまい!!魔力の回復には相当時間がかかるであろう、それに守護神官もおらず街の人間を守りつつ我らの攻撃をいつまで耐えれるかな!!」


「ごふっ。そうねこの傷ではどうしようもないかもしれないわね。だけど。」


「させぬ!!」


錫杖を動かそうとするダリアの肩から腰辺りまで魔力を帯びた剣で斬り裂く。


「あぁ、痛い痛い。ロザリエ石持ちの人数は?」


「この場に五名、百メートルほど離れた屋根に三人確認しました。」


「ありがとう。ねぇ、あなた達、私の事憎いわよね?殺したいわよね?」


「当たり前だ!貴様のせいで亡くなった同胞がどれくらいいると思っている!!」


「そうよね。私もそう想うわ。あぁ痛い。」


そう言い、傷をなぞっていくダリアはその指を一人の男に差し


「私の傷。貴方にあげる。」


そう告げた瞬間なぞった傷がみるみるうちに閉じ回復していく。


その瞬間、ドパッと隣に立っていた男の身体が斬れ血が吹き出す。


そしてダリアは首、腰、胸と次々と傷に触れていき

屋根にいる人間に向かって指を向け一言


「私の傷。貴方にあげる。」


血飛沫を噴き出し次々と倒れていく。


「お見事です。ダリア様。屋根の上のは皆死にました。」


「な、何をした!!」


「これはさっきあなたが付けた傷。すごーく痛かったわ。」


「や、やめっ!」


「私の傷。貴方にあげる。」


そう言うとツプっと男の身体に線が入り

ブシャっと身体が斬れ血を撒き散らし倒れる。


ぴちゃっとその血に足を踏み入れダリアがそっと言う。


「ねぇ、人間。私のこと教えてあげるわ。そこの人間もよく聞いておきなさい。そして石持ち全てに伝えなさい。私の名前はダリア。数百年前世界を統べる為生まれた厄災の一人【ダリア・アドリア・キュラス】。今再びこの世界を統べるべく動き出さんとする祈りと呪いの厄災よ。よく覚えておきなさい。そして今ここで死にゆく人間よ、命の灯火が消えるその時までよく聞いておきなさい。貴方は青いダリアの花の花言葉を知っているかしら?現実では存在せず、品種を掛け合わせるとこにしかその色を咲かすことがないことから青いダリアの花言葉は【不可能】。そして私を倒すことを貴方たち人間には不可能であることがさっき証明されたと思うのだけれど、まだ抗うつもりなら受けて立つわ。じゃあサヨウナラ。」


そう言うとロザリエを連れ宮殿へ帰っていく。


その光景を見ていたもの。ダリアの魔法を見ていたものの中にはかつて厄災と呼ばれたもの達がいたことをこの時はまだ誰も知り得ないのだった。







ーーーーーーーー


東の森 外周区


「ねえ、ミハル。ここ結界がある。」


「え、まじ?入れる??」


「うん、私たちは通れる。けど魔物たちは入れないみたい。」


「誰がこんなのを。」


「そうだよね、相当強い結界だよこれ。」


「とりあえず入んぞ!!」


ミハルたちは結界を越え東の森へ足を踏み入れて行くのだった。












拙い文章ですがここまで読んでいただきありがとうございます。


次回の展開もお楽しみ頂けるように頑張りますので


これからも応援のほどよろしくお願いします。

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