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世界でも注目されている元プロゲーマーは、隣の幼馴染のせいでVTuberになる  作者: 白崎奏
3章 VTuberの開花

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第90話 ホラゲー配信2

『えっと、こ、こんにちは~』


さて、配信開始直後、ひなの情けない声から始まった。


『や、やああHESKAL2期生のプリームアラモートだよ………………』


ーなんだこれwww

ー最初から声がwwww

ーよほど怖かったのか

ーまあしゃーない

ーこの時を待っていた

ーわくわく

ーさて

ー始まったけども


「こんしろ~。HESKAL4.5期生の白海ネスイです!!!さて、今日は楽しい配信にしようね?」


ー元気だなww

ー草

ーめっちゃテンション高くて草

ーこの差よw

ーおもしれええ

ー神威討伐おめです


「あ、今日はひなの配信からお送りしているんだけど、ひなさーん」


『あは、あははははは』


「おい、逃げんなよ?」


『や、やああ』


ひなもプリームも凄く声が震えている。


というか………


「あれ?もしかしてそっちオフでやってる?」


『そそそそそうだよ?』


ひなはもう震えすぎて会話すらままならないのかもしれない。



というか、一緒にオフでやってるのか。

そんな話聞いてなかったから少し驚きだ。


『最近ひなの家新しくなったからね~きれいすぎる』


「へ~」


まあどうせ会うこともないしどうでもいいや。


「さて、やるぞ~」


配信画面にはずっとタイトルで止まったホラゲーがある。


「おい、動かせよ」


『え、え、え、え、えっと。神威討伐おめでとうございます!』


「ん?あ、ありがと」


急にひなはそう言った。

素直に受け取っとくが、別に甘えないぞ?


「さて、やるぞ」


『いやだあああああああああああああ』


「ちなみに操作はどっちがするの?」


『プリーム~』


ー草

ーひなしか喋ってねええ

ープリームもはや黙っとる

ー姿隠してるぞあいつ

ーネスイは何してるの?

ー前回と同じように傍観しつつコメント読みとかじゃない?

ーたぶんそう


「ん?あ、そうだよ。俺はこいつらとマイク切ってコメ読みしとく」


『喋ろおおよおおおお』


「はよやれ、てかプリームは?」


『ぇぇぇぇ』


あ、居た。

めちゃくちゃ幽霊みたいな声でてるな。


「やっとか………じゃあな」


ホラゲーが始まったところで俺は躊躇なくあいつらとのマイクを切る。


「さて、とりあえず実況するか。まあまずはストーリーだけだから怖くないんだよね」


一応ストーリー重視で作られているこの作品。

しっかりとホラゲー要素も入れつつストーリー要素も入れるからこそ人気なのだ。


「うんうん。懐かしいな」


ーやったことあるの?

ーたぶんあるだろ

ーあるって言ってた

ー結構昔のゲームなんだよね

ー昔でこのクオリティやばい

ー面白いよねこれ

ー怖いけど感動が勝つ


「そうそう、感動が普通は勝つんだけど…こいつらには無理か?」


一応頭の片隅にこいつらはチュートリアルで沼っていたことを入れている。

最悪俺がプレイしようかと思いつつ見守る。


ストーリー展開も終わりいよいよ開幕だ。

内容としては夜、殺されてループし続ける世界から脱出するというものだ。

ちなみに脱出は難しく、結構色々と探索しないといけない。


「さて、始まったか………………」


『怖い怖い怖い怖い』


ずっと叫び続けるひなと常に黙っているプリーム。

もはや配信など気にしている様子もなさそうだ。


『ぎゃあああああああああああああああ』


『うわあああああああああああああ』


ーうわw

ー耳潰れる

ー潰れたわ

ーうるせえええ

ー声高すぎ

ーこいつらwww


「まずは第一ギミックのただの幽霊が出るって言う。」


ちなみに幽霊と言っても全然怖くない。

ただの子供が透けただけみたいなやつだ。


まあ暗いと分かりにくいが顔も結構良い。


『えっと、ここ行こうか………………うわあああああああああ』


『きゃあああああああああああああああああああ』


ー死んだwww

ーあww

ー潰れるって

ー耳殺しに来てる

ーこれうるさすぎw

ーこえたっか

ーこいつらもう無理だろwww




正直先行きは怪しいが、とりあえず見守ることにするか………………






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