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世界でも注目されている元プロゲーマーは、隣の幼馴染のせいでVTuberになる  作者: 白崎奏
3章 VTuberの開花

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第59話 本来の感覚

ーなんかいつもより上手くね?

ー思った

ーやっぱり?

ーいつも上手いけど今回はなんかね?

ー格が違うというか


VR版の試しプレイとして、俺は【end world】をしていた。

試しにやってみたら案外調子が良いのでランクマに潜ったというわけだ。


「結構当たるなあ」


武器はスナイパーとサブマシンガンだ。

ショットガンでもよかったのだが、どうせならと思ったからだ。


「あ、あそこにも居る」



自分が主に活動していた【world war】と感覚が似ている。

何よりもVRを使うという点が何とも近似している。

流石にキーボードではなくコントローラーといえど、結構エイムも良い。


「よし詰めよ」


スナイパーで胴体に当てたのですぐ詰める。

そしてサブマシンガンで突撃してキルを稼ぐ。


マスター帯に上がるには、順位だけでは厳しい。

キルも稼いでいかないと全然上がっていかない。


というわけ特攻しているわけだ。



ー今何キル?

ー10越えた

ーまた記録更新しないかこれ

ーいや、流石に………

ーでもペース的にはめっちゃ早い

ーこれもうマスター帯確定かも


残り人数が15人を切ったところで、キル数は11と良いペースだ。

とりあえず見える敵は全部詰めるという戦法を使っているおかげで結構倒せている。



「あそこにも居る?」


高いところでスナイパーを使って索敵。

そして敵を見つけたら攻めるという感じでここまでやってきた。


「よし行こ」


相手はまだ俺に気が付かず、走っていた。

なので隙をついて先手を撃つ。


ここでスナイパーがヘッドショット当たってくれれば良かったのに、胴体だった。

まあ当たっただけ良いか。


サブマシンガンに切り替えて即詰めだ。



「よし12キル」



ー?

ー??

ーは?

ーこいつえぐ

ーこういう人がマスター帯行くのかあ

ーここまで上手い人なかなか見ないぞ



もう少しスナイパーを安定させたい。

【world war】と偏差が違うので多少誤差が響いてしまう。

これは慣れていかないとなと思う…。


するとすぐに銃声を聞きつけた敵がやってくる。


「そろそろやるか」



ここで俺はスナイパーを捨ててショットガンを持つ。

完全に近距離戦術だ。

安全地帯が狭まってくるとスナイパーの需要性が下がっていくのでここで切り替えておきたかった。


「よし行こう」


敵はアサルトライフルを撃ちつつ詰めてくる。

ここで俺はどうするかというと



「まあこうするよね」



弾を避けつつサブマシンガンで詰めていく。

敵も困惑しながらショットガンに切り替えていた。


もちろんショットガンも避けるため、このまま有利を取って勝った。


「これで13か」


残り人数10人になってしまったが、まだ世界記録ペースだった。


ーキルえぐいって

ー弾避けてんのやばい

ー避けれることすら知らなかった

ーまあ高スペックじゃないと無理なんだろうが

ー技術的にどっちにしろ無理だわ

ーそれな

ーこれわんちゃんある?

ーVR版こわい



他でも戦闘が起こっているようだったのでそっちに行く。

敵同士の戦闘は拮抗していてHPを削っては削られているみたいな感じだった。

まあ、どっちも削れたタイミングで俺は攻めるのだが…。




「今だ!」


とりあえず片方の敵にサブマシンガンを撃つ。

まさか後ろから来ていると思わず、慌てていた。

だがそこを冷静にしとめる。



そしてもう片方の敵を倒しに行きたいのだが素早く逃げていた。

流石にサブマシンガンじゃやりきれない。


だが、もう一つ選択肢があった。



倒した敵のアサルトライフルで倒すのだ。


「当たれ!」


慣れないコントローラーと言えど、結構使ってきたものでもある。

相手は逃げ場を失い、そのまま撃沈していった。


ーん?

ーアサルトライフル使えたのか

ーやばいなあ

ーもう15キルってま?

ーまだ残り人数7人だぞ。

ーあるなあこれ

ーVR版でこんなに強くなるなら買おっかな。


「どうしよっかなあ」


敵を探しつつ少し考えていた。


このランクマに置いて取れる選択肢は2つだ。


1つはリスクを減らして、少し身をひそめる。

もう1つはリスク覚悟でひたすら敵を倒す。


正直前者の方が確実にマスター帯に入れる。


けれど、まあ…後者にするしかないよね。




というわけでとりあえずひたすら敵を探す。


ただ隠れられる建物も多く、流石にすぐには見つからなかった。



「どこだあ」


さっき持ち替えたアサルトライフルを構えつつ走り回る。


すると視界の先に動くものがあった。


「あ、居た!!」


少し遠いので近づく。

そしてアサルトライフルで先手を取り、そのまま猛ダッシュで詰める。


「いけいけいけいけ」


相手は必死に逃げているがそれを許すわけもない。

そしてこの銃声で周りの敵も少しずつ近づいてきていた。


だがそんなの構わず、追っていた敵にショットガンを当てる。

そしてそのままとどめを刺したのだが、すぐに別の敵が現れる。


そしてまさかそんなに早く詰めてるとは思わず、

ショットガンを一発食らう。


「ちょっと下がるか」


そうして前線から下がろうと思ったのだが、敵は全然諦めない。


「どうしよ」


このままじゃまた違う敵にやられてしまう可能性がある。

ならばここで追ってくる敵をしとめるしかない。


俺は曲がり角にトラップを敷いた。

そしてトラップの奥でショットガンを構える。


「来い!」


敵は危機感を失っている。

そんな今だからこそ俺にしか目が行っていなかったのだ。



敵は俺だけを見ていた。

そのせいでトラップに気が付かず、そのまま罠にはまりダメージを食らっている。

そして罠にはまった瞬間に俺はショットガンで倒す。



「よし!順調!」


ー17キル~

ーこれはもう確定か?

ーいやまだ分からん

ーマスター帯は確定だな

ーここまで来たら頑張ってくれ



残り人数は5人。

戦闘に夢中になっていて他の戦闘場所を把握できていない。

だが、ここまで来たらやるしかないだろう。



コメント欄をちらりと見つつ、気合いを出した。


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