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世界でも注目されている元プロゲーマーは、隣の幼馴染のせいでVTuberになる  作者: 白崎奏
2章 開幕!HESKAL杯

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第46話 焦りは禁物

さて、2戦目だ。


今回も同じところに降りる。

敵も被らず、毎度同じのムーブになりそうだ。



そう思っていたのだが、


「スナイパーがないなあ」


いつも使っている武器が足りていなかった。

流石にショットガンだけは厳しい。

かと言ってスナイパー枠にアサルトライフルを入れても慣れてないので難しくなる。


「街行くかあ……」


自分の固定降りの近くには大きな街がある。

そこには敵が結構降りているということもあって、危険ではある。

だが大きいので物資は集まりやすいのだ。


「キル増やしたいしちょうどいい」


俺は漁り終えたと同時に街に向かった。





街には結構な人数が降りていたということもあってか、

銃声が鳴りやまなかった。

俺は気づかれないよう静かに端の家から漁る。


「ん?ここ居るかも」


誰も居ないと思ったがよく聞くと、足音が聞こえた。

相手もこの家で静かに漁っているのか。


とりあえず敵が居るということはとりあえず倒しに行くしかない。


まだスナイパーを探している途中ではあったが、臨時でサブマシンガンを持つ。


「1つ下だな」


階段を下がり続けると、やはり足音が次第に大きくなっていく。


「!?」



敵が急にこちらに向かってきている気がした。

流石に想定外で少し焦った。

だが、依然として俺が有利なので、そのまま出迎える。





相手はショットガンで対抗した。

だが、その弾は急所を外した。

その間に俺はサブマシンガンで大量にダメージを出す。


相手がもう一発ショットガンを撃ち込むタイミングで、いったん部屋の中へ隠れる。

相手は下がったと思ったのか、少しずつ離れていく。


そのタイミングで俺はショットガンに持ち替えて背後から狙う。




作戦は成功し、まずは1キル目だ。


「まだ来てるなあ…」



銃声を聞きつけて攻めに来る人たちが居る。

そして足音的に2人くらいいるのだろうか。


「やるか」


敵を倒したことでHPは満タンなのでそこまでピンチではない。

むしろキルできるチャンスということもあって、攻めるしかないだろう。




だが、敵同士が1階で衝突した。

銃声が真下で鳴り響く。


そして俺はそのタイミングで1階まで駆け降りる。


「行ける!」




どちらもHP的には半分ほどしかないだろう。

なので俺はまず片方をショットガンでやる。

相手も気が付いていなかったのか特に逃げる素振りなどは無かった。


そしてもう片方は部屋に入って行ったので、思いっきり攻めに行く。


相手も来ると分かっていたのかショットガンで撃ち、

俺はダメージが与えられつつも、ショットガンで反抗して倒した。



「これで3キルか」



もうすでに3キルした。

しかも今倒した敵はスナイパーを持っていたので、物資もそろったのだ。



俺がもう居ないだろうと油断をしていたら、窓の外からスナイパーの弾が飛んできた。

たまたま当たらなかったが、当たったら即死だっただろう。


急いで俺は窓からスコープを覗く。

直線状に1人、スナイパーを構えているやつが居たので俺は狙った。



ウォーミングアップの成果もあり、緊張することなくヘッドショットで即死した。


「こわいなあ」


あの弾がたまたま外れてよかった。

当たっていたらこの試合は終わっていたかもしれない。



流石にもう居ないかと信じて、俺はこの街を離れた。

というのも安全地帯が少し遠いところにあった。

そろそろ移動しないと、HPが少しずつ減る毒ガスに飲み込まれてしまう。




道中敵と遭遇することもなく、そのまま安全地帯に入れた。

だが、少し遠いところで戦闘している人たちが居た。


少し迷ったが、ここはやりに行く。

1位になるならどんどん敵を倒さないと届かないと思ったからだ。



「ここか」



少し高いところに上ると、下で敵が戦っていた。

2人は物影に隠れていたようだが、上からは全然狙える場所だった。




スナイパーでしっかりと決めてこれで2キルだ。




このキルはすごくおいしい。

まあこんなタイミングは今後無いかなと思いつつ、物資を漁りに行った。







「さて、どうかな」


一応今のところ6キルと結構良いペースで来ている。

だが、それでも総合順位を上げられるか微妙だ。

だからもう少しキルを稼ぎに行きたい。

この一心で戦場に赴いた。





戦っているところに次々と突っ込んだおかげで、プラスで3キルと良いペースではあった。

でもそれはいつの間にか焦りへと変わっていった。

どんどんキルログが流れていく。

皆キルペースを上げているのだ。


だからこそ自分もキルしに行かなくちゃ。

その焦りが命取りとなったのだ。




キルを優先となった結果、立ち回りがおろそかになった。

そのせいで不利な立場でも戦いに行ったりした。


その結果何人の敵からかヘイトを食らい、


結局10位で2マッチ目が終了した。





「焦ったなあ…」


ーいつものプレイではなかったね

ーキルペースは良かったけど

ー焦ってたね

ー落ち着いてやらないと

ープレイおかしかった



やはり視聴者も何か感づいたのだろうか、

どちらにせよ、焦りのせいで、いつものプレイを見失っていた。

緊張から来ているものもあるかもしれないが修正くらいは可能だった。



「もう少し落ち着いて、次は勝ちに行こう」


ーまだまだいける

ーこれからだよ!

ー落ち着け~

ー焦りは禁物




2マッチ目は焦りすぎた。

なので3マッチ目は冷静に立ち回ろう。


とりあえず1位を取りたい。

1位を取れれば結構多くポイントがもらえるので順位が上がりやすい。

その分難易度は上がるが、そこは持ち前の立ち回りでどうにかしたい。




「さて、がんばるか…」



焦った2マッチ目とは対称的な3マッチ目が幕を上げた。






総合順位 top5の変動無し



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