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世界でも注目されている元プロゲーマーは、隣の幼馴染のせいでVTuberになる  作者: 白崎奏
1章 新参VTuber誕生

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第24話 幼馴染と配信②

「行きます!」

 

 俺は夜音のサポートが発動していることを確認すると

 すぐに壁から出ていった。

 

 ピストルは16発ごとにリロードされる。

 16発すべてをヘッドショットとして当てても倒せるかギリギリなので、

 二回リロードすることを視野に入れた。


 まずは同じ高さにいる人を狙った。

 相手の弾に当たりつつも倒した。

 夜音のサポートがあるので強気に出ても大丈夫だろう。

 

 リス地にいる敵が戻る前に、ここにいる奴らを全員やっておきたい。


 次に上からスナイパーで狙っているやつを狙う。

 スナイパーは弾が早いので、絶対に止まってはいけない。

 俺は移動しながらしゃがんだりジャンプしながら相手を撃った。

 さすがにすべての弾をヘッドに当てることは出来ず、倒したもののリロードが必要となった。


 『一度下がって。私もリロードがいる』

 

 俺は後ろに下がって射線を切った。

 

 っと思ったが、彼女は出来なかった。


 『ごめん!後ろにいた』


 あんな場所には最初居なかった…

 ということはリス地から戻ってきたんだろう。


 味方のCPUも何度もやられているのでリスポーン時間が長い。

 それに対して、敵側は短い。

 なのでここでやるという考えが大きかった。


 「わかりました!一人でやります」


 『え?』


 夜音もそうは思っていなかったみたいで、驚いていた。


 ーもうすでに最恐

 ー覚醒

 ー二段階目かな?

 ーCPU戦でここまでかっこよくなるとは

 ー連携上手すぎ


 視聴者はそんなに驚いていなかったようだ。

 慣れってすごいなぁ。


 『いくらCPUでも、1vs3はきつくない?もう二人そろそろ戻ってくるし』


 まあ言われてみたらそうかもしれないが、制限時間がだいぶ減ってきている。

 陣地をとった後、完全に守るのは難しいので時間を余らせたかった。


 「頑張ります!」


 ここで負けたら一生の恥だが、なんとかなるだろう。


 ピストルのリロードを終えてから、しゃべりながらも周りの確認を済ませた。


 さっき彼女がいたところに一人。

 そしてその上の建物に二人いるようだ。


 まずは同じ高さに居る一人の方を狙う。

 上にいる奴らから射線を切りつつ、撃ち始める。

 相手はアサルトライフルのようだ。

 詰めにくいが、体をあまりださないようにして、撃てばなんとかなった。

 ヘッドショットの高さに揃えとけば、案外当たるのですぐに倒せる。


 そしてその間に建物の上にいた二人は降りてきたようだ。

 一人はマシンガン、もう一人はショットガンと組み合わせが良く

 若干不利的状況だった。

 だがここで引き下がりたくはない。


 マシンガンはダメージは少ないが数が多い。

 対してショットガンはダメージが多く、数が少ない。


 俺はショットガンの方を先に削ることにした。

 あきらめて体を出した。


 「よし」


 片方は削れた。

 ヘッドショットを逃せば逃すほど生存率が低くなるので、

 クラッチは慎重にかつ早く行わないといけない。


 次のマシンガンの方は難しいように見えなくもないが、

 ちょうどリロードするタイミングだったので、すぐに倒せた。


 ちなみにこの瞬間自分の弾が切れたので本当にぎりぎりだった。


 HPはピンチだったが、その後すぐに夜音が来て、他の味方の応戦もありなんとかなった。


 一分の保持の間に何かすごいことがあったわけでもなく、勝った。

 短時間の激動とはいえ、やりがいがあった。


 ーつええww

 ー化け物やん

 ー配信3回目でこんだけの実力見れるとかおもろ

 ー三時間くらいの満足

 ー次はバトルロイヤルかな


 「さて、次はバトルロイヤルを、参加型でやっていきます!」


 ここで俺に進行が交代だ。

 まあすぐにまた変わるけど。

 

 次にやるのは参加型だ。

 これもどうしようか悩んだ。

 ゴースティングというものがあったからだ。

 だが、まあなんとかなるだろとか言う根性論で決まった。


 『いやいやいや、ちょっとまってよw』


 「?」


 『あのプレイ何!?』


 彼女もひどく驚いているようだった。

 

 「え、まあなんか嚙み合ったね」


 『みんなゴースティングしましょう!』


 「おい!」

――――――――――――――――――

 

 序盤の戦いはどうなるかと思った。

 見た感じ試合の半分くらいは来ていた印象だ。

 敵同士でぶつかり合ってくれたので、何とかなったが人の減りはものすごい早かった。


 ー1vs79でよくね!?

 ー賛成

 ーそうしよう

 ー俺らが負けるに一票


 「流石に1vs79は無理だわw」


 『いけるでしょ、あの実力なら』


 いや無理だわ。

 春陽さんとのコラボでやった2vs20くらいのときもギリギリだったのに


 「というか敵いなくね」


 初動で戦ってから敵と出会わない。

 だいぶ地帯も狭まったのに出会わないとは謎だ。

 銃声も聞こえない。


 『これさ、もしかしてだけど』


 『チーミング起きてる?』


 ーあw

 ーそれだわ

 ーそうしないと勝てないね

 ー2vs12が始まる

 ーそれでも負けそう


 「チーミングは本来だめだけど、カスタム試合なのでノーカンで」


 普通のマッチだと当然だめだけど、カスタムならグレーゾーンかなとは思った。

 まあ、配信的に面白い。


 『あの崖の上に12人居るんだろうなぁ』


 所持していた武器にスナイパーがあったので、覗いてみた。


 「やばくね」


 さすがに思ったより負ける確率が高そうだった。

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