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明日からは毎日特訓です 1

 自然の摂理を完全に無視した不思議現象によって、アルベルトは人間になった。


 しかし私の悲鳴を聞き駆け付けた使用人や護衛の兵士に、完全に不審者として扱われてしまったアルベルトは……どこかに連行されて行ってしまったのだ。

 ちなみに私はショックで失神していたので、連れて行かれた瞬間は目撃していない。


 (まぁ……服を着ていなかったから仕方がないけど)


 それでも後から私が「あれはアルベルトなの!」と訴えたのにプラスして、アルベルト自身がどうやら自由に犬と人間を行き来できるようで。直ぐに不審者の疑いは晴れた。


 それどころか……騒動から3日後。


「アルベルト君は素晴らしい犬……いや人間だ! よってユリア付きの専属執事として迎え入れる」


 お父様直々に私の執事としての任を命じられた……愛犬(?)は、執事服を着て帰ってきました。





「ユリアお嬢様。今後はペットのアルベルトとしてだけでなく、執事のアルベルトとしてもよろしくお願い致します」


 もはや元犬と表現していいのかも分からない、きっちりとした清潔感あるスマートな外観。毛先に少し癖がある髪は邪魔にならないようにセットされ、垂れ目の黒の目は眼鏡の奥で優しげに細められる。


 馴染みの老執事じいやと一緒に私の部屋まで挨拶にきたアルベルトはもはや外見上は完全に中堅の執事といった趣で。……しかも、男性恐怖症の私を絶対に怖がらせないようにと部屋の入り口から室内へは入ってこようとしない。


(いつも側にくっついているのが常だったから……なんだか違和感があるわ)


 ここ数日いつも隣にいた愛犬がいないというだけで、私の心は既に孤独感でいっぱいになっていた。執事として帰ってきてくれても、その孤独感は無くならない。


「あ……うん。よろしくねアルベルト」


 複雑な気持ちのまま、私は人間になった愛犬を受け入れた。


いつもより文字数が少ないですが、切れ目の関係でココで切ります:;(∩´﹏`∩);:



いつも読んでくださる皆様ありがとうございます(*´꒳`*)♡

閲覧数と評価を励みに、糖度高めハッピーエンドを目指し日々執筆頑張ります(๑˃̵ᴗ˂̵)♪

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