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第62装 並び立つ戦士達

ぶっ飛んだ思考の子が多い為。リンシアのツッコミがどれだけ重要かわかるお話。

もはや好き放題です。


【フリーダ視点】


 タイガがわたしの故郷に逃げ込んだとナギから聞いて慌てて向かうけど髑髏型モンスターの大群が道を阻む。

 

加速糸(アクセラレイト)!!!」


 糸で自己強化をしながら槍を使いモンスターを撃破していく。


「フリーダ、無理するなよっ!」

 

 剣でモンスターを斬っていく旦那が叫んだ。


「わかってるよ。わたしだっていつまでも若くないんだ。だけど!!」


 現役退いてもう何年になるだろうな。

 カフェの仕事してるから身体は動かしてるけど体力は明らかに落ちてるんだよなぁ。


「タイガの事はユズカ達に任せたんだ!だけどこいつらを街の方へ行かせたら被害が出ちゃうんだろ?」


 一応これでも警備隊長官の妻だからな。

 息子も気になるがこんな連中を街に行かせるわけにはいかない。

 だけど数が多過ぎる。警備隊の人達も戦っているがそれでも……


 そう思った時だ。背後から若い冒険者達が現れ、魔物に攻撃を仕掛けはじめた。


「え?」


 彼らは怯むことなくタフな魔物達に戦いを挑んでいく。


「一体何で……」


「はい、みなさーん。本日の緊急クエストです。骨モンスター1体につき10ポイント進呈します。100Pでお気に入りの受付嬢と握手、300Pで写真1枚、600Pで一緒に写真、1000Pで30分のデート権と交換ですよ」


後方で拡声魔道具を構えたクリスがアナウンスをしていた。


「うおおおおおおおおおおおお!待っててねティア―ヌちゃーん!!」


「俺はやるぞー!!マドレアちゃんとデートするんだぁぁ」


 冒険者達は雄叫びを上げながら次々と骨モンスター達を倒していった。

 クリスは悪戯っぽく舌をペロッと出して笑った。

 あいつ、エリアマスターとしての権限を最大限悪用してやがる!!

 

「尚、それぞれの項目に+50Pで私の娘、ベルとも握手とか出来ますよー。更には1500Pで何とお食事デートも!!」


「おっしゃああああああ!!!」


 数名の冒険者が咆哮をあげた。


「お、お母さぁぁぁぁん!!?」


 いつの間にか合流してきたベルが涙目でクリスに抗議をしている。


「ふふふっ、義理の息子候補。そろそろ選出しておこうと思って」


「早いから!ボク、そういうの早いからね!?」


「だーめ、レム家の女子は恋愛偏差値低めの子が多いんだから早めに動いておかないと、ね?」


「うぇぇ……」


 うん、たくましくなったよなぁクリス。

 というかこれでわかったのは、ベルって意外と若い冒険者に人気あるって事だよな?


 そんな中、毒々しい色をした馬にまたがり何やら悲鳴をあげながら敵の群れに突撃していく男の姿があった。

 群れに激突すると馬は弾け、魔物が次々に溶けていく。

 あれって『溶毒の馬』だよな?あんな物騒なもの使う人なんてひとりしかいない。


「ケイトぉぉぉぉ!爆弾に夫を乗せて敵地に放り込むなぁぁ!!!!」


 馬と一緒に敵の群れに突撃した男が叫ぶ。

 そして……


「あら、あなたなら毒耐性十分ついてるから大丈夫でしょ?」


 何事も無いといった風にほほ笑むのは義理の姉、ケイト義姉さんだ。

 先ほどのアトムは彼女の夫でありまあ、何というか色々と苦労しているっぽい。 

 でも実際、しょっちゅうケイト義姉さんの能力である『毒』を喰らってるからピンピンしてんだよなぁ。

 それにしても旦那の扱いが酷い。 

 とりあえずわたしがすべきことはひとつ。というか既に反射で動いている。


「むぐ、むぅぅぅぅぅぅぅぅぅぅぅぅぅl!!!?」


 姉が居ることではしゃぐであろうシスコン旦那を糸でぐるぐる巻きに拘束。


「だってさ、シスコン全開なとこ、部下に見せらんないだろ?」


 村の方に目をやる。


「タイガ、無事でいてくれよ。それでもって、頑張れ!!」


【リンシア視点】


「ただいま、タイガ君。みんな……」


 帰ってこれた。

 みんなの所に、この温かい場所に。


「馬鹿な!返せ、私の糧を、至高の絶望をぉぉぉ!!


 私は立ち上がると分離したネメシスを睨みつける。


「うるさい!もう凛香は絶望していない。ユズカちゃんの想いが、タイガ君の成長が、マリィちゃんの勇気が彼女の中にある絶望を弱めてくれた。私もずっと彼女を説得し続けた。だからこうやってここにいるの!」


「絶望を、払っただと!?そんな事が。あの弱い女にそんな……」


「人はお前が思っているほど弱くない。甘く見ないで!!!」


叫び本を取り出す。

 ふらつきながらも隣までやってきたユズカちゃん。

 更にはマリィちゃん、オージェ君、そして……


「ハハハハ、どうやら正義は勝ったようだな」


 何かパンイチの変態エイ魔人が居る……


「……ユズカちゃん。変態が居る」


 これはマリィちゃんに見せちゃダメだよ。

 教育上かなりよろしくない!!!


「うわぁ、このお兄さんムキムキだぁ。ホクト兄といい勝負だぁ」


 あ、うん。そうだよね。怖くはないんだ……

 まあ、そんな気はしてたよ。


「何やかんやで味方になってくれたみたい」


 何やかんやって便利な言葉だなぁ。

 そして彼との戦いを通じて免疫獲得してるよねユズカちゃん。

 珍しく普通の女子的な反応して安心してたらこれだよ!

 というかチラチラと変態を見ているけど変な興味持っちゃった!?

 ダメだよ、ユズカちゃん。健全な観察に留めよう?


「ん?」


 本が光り出し、私を含めその場にいる全員の手に魔道具が握られていた。

 これって……あれだよね?もうあれしかないよね?

 皆を見るとどうやら理解してくれている様だ。

 

「よーし、行くよみんなっ!!」


 ユズカちゃんの号令で全員が一斉に叫んだ。


「「「「「聖装ッッ!!!」」」」」


 何か1名おかしなのが混じっているけど全員が聖装を纏う事となった。


「剛健の闘志、マリィ!!!」

挿絵(By みてみん)


 濃い青をベースとした鎧を纏ったマリィちゃんが叫ぶ。

 流石はマリィちゃん。本能で何をすべきかわかってるね。

 この娘は将来有望だなぁ。


「正義と秩序の勇者、聖装勇者ラーヤ!!!」

挿絵(By みてみん)


 正統派ヒーロっぽい鎧を身にまとったラーヤが仁王立ちで叫ぶ。

 しれっと肩書変わってるよこの変態。しかもカッコいいのが何かムカつくんですけど!?


「君の瞳にターゲットロック。オージェ……」

挿絵(By みてみん)


 何か英国紳士かよってくらいクールなイケメンいるんですけど!?

 いや、英国紳士どんなのか知らんけどシルクハットとかそれっぽいよね!?

 一応彼は男の子です。男の娘というべきなのかな?

 さり気なくノッてるよね?クールブルーのポシジョン獲得してるよね?


情熱(パッション)雷鳴(サンダーボルト)、タイガ!!」

挿絵(By みてみん)


 …………そう言えばこの子そういうお年頃だったよ。

 まあ、気持ちわかるよ?でもねぇ……


 ていうか待てぇぇぇぇっ!!

 何か聖装したら成長したよ!?

 タイガ君、高身長のイケメンに進化しちゃったよ!?


 成長……そ、そっか。タイガ君って将来こんな感じに……

 うん。ちょっとというかこれはかなり……アリなんじゃないかな?

 いやいや、やっぱり相手は12歳だからね!?今私何を考えた!?

 何かドキドキしてない!!?


「鍵の聖女、ユズカ!!!」


 挿絵(By みてみん)


 ちょっと!さり気なく新フォームになってるよ!?

 腕にごついの装備してるよ!?明らかにキャノン的な武器だけど投げないよね!?

 というか次は私かぁ。恥ずかしいけどここは……


「転生観察者、リンシア!!」

 挿絵(By みてみん)


 こっちに具現化させたモモタロウに跨って叫ぶ。 

 そして6人が並び立ちネメシスを睨みつけた。


「私達6人達が相手に……」


「大正義、ジャスティスVッッッ!!!!」


 変態ラーヤが決めポーズを取り叫ぶと背後で謎の爆発が起きた。

 うん。爆発はお約束だもんね。 でもね………


「勝手に名乗りをまとめるなぁぁぁぁぁっ!!!」


 この変態、好き放題だよ!!

 ついでに言うと6人居るからね!!!


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