第21話
「めめめメメメメme目目目メメメ眼目めめめめめめめm~~~!!!!」
あ~明らかに人じゃないなぁ。というか周りの人達が気にも留めてないのは、もしかして見えてない?
「・・・・衣耶音さん下がってください」
カクシと一里塚が私の前に出る。
「アレ、何かは分かる?」
私は黒い何かを指差し聞く。
「式神の一種に思えますが、あんなふざけた物は初めて見ます」
カクシが説明してくれる。式神ってあれでしょ。陰陽師が使う手下的なものじゃなかったかな。という事は敵は陰陽師?
「メメメ眼目めめめ目目めめめ~~~~!!!!め!!!!!!」
気が付くと黒い物体の指のようなものがカクシの目隠しを貫いて串刺しにしていた。
「!?カクシ様!!!!」
「あああああ~~~~~!!!!!」
カクシの目の穴から指のようなものを引き抜き先端を見る黒い物体。
「???メめめめ、、めない?ない!ない!!!!」
「あ、あああ~ハァハァ!ふぅふぅ!」
「カクシ様大丈夫ですか!?」
目元を抑えうずくまるカクシ。駆け寄る一里塚。
その後の事はよく覚えていない。私は相当ブチ切れていたらしい。
「人のモンに何勝手に入れてんだ!!!!!」