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ユニーク賢者の異世界大冒険  作者: ハヤテ
第6章 結成、ユニークなレギオン?

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第81話 あれからの彼ら

 お待たせしました。1日遅れの投稿です。


 断罪官との戦いから数日後。


 中立都市シャーサルの住宅区の片隅に、少し古いが立派な造りの大きな一軒家がある。


 そして今、その一軒家の玄関の扉が開かれて、中から1人の少年が出てきた。


 「よーしみんな、仕事に行くよ」


 その少年、幸村春風がそう言った時、3人の少年少女が出てきた。


 「オッケー、ハル!」


 元気良く答えた少女、リアナ・フィアンマ。


 「ああ、わかったよ()()()


 短い赤毛の少年、アデル・イグナイト。


 「い、いつでもいけます、()()()()()


 眼鏡をかけた長いおさげの少女、ルーシー・トワイライト。


 3人が春風のもとに集まると、今度は家の中から3人の幼い子供達が出てきて、


 『いってらっしゃーい!』


 と、元気良く言ったので、春風はニコリと笑って、


 「イアン、ニコラ、マーク。3人共、良い子で待ってるんだよ」


 と返した。


 それを聞いて、元気いっぱいな少年イアン・アシュビー、同じく元気いっぱいな少女ニコラ・バーネット、ちょっと小太りな少年マーク・カーリングが『はーい!』と返事すると、今度は短い茶髪の女性と、また新たに3人の少年少女が出てきた。


 春風は彼女達を見て、


 「アリアさん、フィオナ。クレイグにケイト。俺達がいない間、留守をよろしくお願いします」


 と、頭を下げて頼んだ。


 「ああ、任せてくれ」


 そう返事した短い茶髪の女性、アリア・フォード。


 「体に気をつけてください」


 アリアの妹、フィナ・フォード。


 この2人、本名は「()()()()()()()()()()()」と、「()()()()()()()()()()()」というのだが、事情があって今は偽名を名乗っている。


 「……任された」


 大柄の少年、クレイグ・ロックウッド。


 「うん、任せてよ!」

  

 元気いっぱいに答える少女、ケイト・シンプスン。


 全員の返事を聞き終えると、春風は「うんうん」と頷いて、


 「じゃあみんな、行ってきます!」


 と言うと、リアナ、アデル、ルーシーを連れてギルド総本部に出発した。


 その道中、


 「ふう」


 「? どうしたのハル?」


 「いやぁ、未だに信じられなくてさ」


 「何がだよ、アニキ?」


 アデルの問いに、春風は周囲に聞こえない様に小声で言う。


 「()()()から、まさかこうしてみんなと一緒にハンターをする事になるなんて思わなくてさ、しかも()()()()まで作る事になるとはね」


 「あぁ、うん確かに。おまけにハルが()()()()なんだからね」


 「そうなんだよ。俺みたいな人間がそんなもの務まるわけないのに」


 そう言うと、春風は「ハァ」と溜め息を吐いた。


 すると、それまで春風の後ろを歩いていたアデルが、


 「そんな事ねぇよ! 俺は、アニキはリーダーに相応しいって思ってんだから!」


 と、顔を赤くして言った。その後、それに続く様にルーシーも、


 「う、うん。兄さんなら、きっと良いリーダーになれると思う。それに……」


 「?」


 「わ、私達がこうして生きているのも、兄さんのおかげだから」


 と、恥ずかしそうに話すルーシーのその言葉を聞いて、


 「あー、うん。ありがとう、2人とも」


 と、春風は困った様な笑顔で答えた。


 それを見て、リアナは少し寂しくなったのかムッとすると、


 「ほら、ハル。早く総本部に行くよ!」


 と、春風の手を引っ張りながら進んだ。


 「あ、ちょっと、リアナ!」


 急に手を引っ張られて焦る春風と、それを追いかけるアデルとルーシー。そんな彼らの様子を、左腕のガントレットに装着された零号の中から見たジゼルは、


 「ふふ、若いって、本当に良いわねぇ」


 と、笑いながら小声で言った。


 そんなやり取りをしながら総本部を目指す春風は、


 (ほんっとに、信じられないよなぁ)


 と、心の中でそう呟きながら、断罪官を退けた後の、()()()の出来事を思い出していた。


 


 


 

 今回は、新章プロローグその2をイメージしました。第5章で春風が助けた少年少女達のフルネームを考えていたら、遅くなってしまいました。


 大変、申し訳ありませんでした。

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