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ユニーク賢者の異世界大冒険  作者: ハヤテ
第16章 決戦前

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第543話 謝罪と、誓い

 お待たせしました、1日遅れの投稿です。


 リアナ、水音、そして、春風の順に、全ての報告が終わると、


 「ほい、3人共お疲れさん。じゃ、今後のことを話し合う為に、ちょっと一休みしようや」


 と、ギルバートがそう提案してきたので、その場は一旦解散となった。


 そんな中、


 「ふう」


 と、小夜子から「単独行動禁止」と言われているにも関わらず、春風は1人テントの外で疲れ切った表情で溜め息を吐いていると、


 「幸村」


 と、背後で自分の名前を呼ぶ声がしたので、「ん?」とすぐに声がした方へと振り向くと、そこには真剣な表情をしている翔輝がいた。


 「えっと、どうしたの前原君?」


 と、春風が恐る恐る尋ねると、


 「すまなかった」


 と、翔輝は春風に向かって深々と頭を下げて謝罪した。


 「……え、何!? いきなりどうしたの!?」


 突然のことに驚いた春風が再び尋ねると、


 「幸村の『事情』も知らず、僕はずっと切嗣達と共に、お前を『裏切り者』と呼んでいた。召喚が行われたあのから、ずっと……」


 と、翔輝は謝罪の「理由」について説明した。その言葉を聞いて、春風は「あー……」と何とも言えないような表情をしていると、すぐに真面目な表情になって、


 「それなら、俺も前原君……というより、先生やクラスのみんなかな? 言いたいことがあるんだ」


 と言ったので、翔輝は「え?」となって顔を上げると、


 「俺も、ごめんなさい」


 と、今度は春風深々と頭を下げて謝罪した。


 「え、ちょ、ちょっと待て! 何でお前が謝るんだ!? お前が謝る理由なんてあったか!?」


 と、驚いた翔輝がそう尋ねると、


 「勇者召喚が行われたあの日、前原君はみんなを纏め上げていて、そのおかげで全員がやる気になっていた。なのにそれを、俺が全部ぶち壊してしまった」


 と、春風も謝罪の「理由」を説明した。


 「そ、そんな! お前はただ、『地球』を守る為に……」


 と、翔輝は慌てて弁明しようとしたが、


 「そうだ。俺は、確かに『地球』を守る為にここに来た。そして、その『地球』を危険に晒した連中を、俺はどうしても許すことは出来ない。でも、その怒りにみんなを巻き込んでしまった。それが、裏部君達が敵に寝返ることになるきっかけになってしまったんだ。だから、裏部君達があんなことになったのは、俺の責任なんだ」


 と、春風はそれを遮った。


 翔輝はその言葉に「それは……」と何か言おうとして「うーん」と考え込んだ。


 そして少しの間考えていると、


 「……あのさぁ、幸村」


 と、翔輝は気まずそうに口を開いたので、春風は「?」と顔を上げると、


 「お前はまだ、僕達に対して「申し訳ない」って想い、あるか?」


 と、翔輝はまっすぐ春風を見てそう尋ねた。


 それに対して、春風は「うん」と頷くと、


 「だったら、僕達を『勇者』にしてくれ。偽物の神様に選ばれた『勇者』じゃない、正真正銘、本物の『勇者』に、だ」


 と、翔輝はまたまっすぐな眼差しを春風に向けながらそう言った。


 その言葉を聞いて、春風は「え?」と呆けた表情になったが、すぐに真面目な表情になって、


 「ああ、わかったよ。俺が、みんなを『勇者』にする」


 と、翔輝に向かってそう誓った。


 その誓いを聞いた後、翔輝はニコリと笑いながらスッと右手を差し出し、


 「幸村……いや、()()。改めて、よろしく頼む」


 と、まっすぐ春風を見てそう言った。


 その言葉に春風は大きく目を見開いたが、すぐに真面目な表情に戻って、「コホン」と小さくせき込んだ後、


 「ああ、こちらこそよろしく、前原……いや、翔輝君」


 そう言って、春風は翔輝に右手をギュッと握った。

 


 


 



謝罪)


 大変申し訳ありませんでした。


 この話の展開を考えていたら、その日のうちに終わらせることが出来ず、結局1日遅れの投稿となってしまいました。


 本当にすみません。

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