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ユニーク賢者の異世界大冒険  作者: ハヤテ
第16章 決戦前

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第541話 大報告会3


 「さてと。じゃ、後はお前だけだぞ」


 水音の報告が終わって、ギルバートが春風に向かってそう言うと、春風はビクッと体を震わせた。


 そんな春風を見て、


 「え、おい、どうした春風?」


 と、気になったギルバートが尋ねると、春風は顔を真っ青にしながら答えた。


 「いえ、ちょっと自分の報告に自信が持てなくて……」


 すると、


 「おいおい、ハル! んなことねぇだろ!」


 「そうだよハルッち! 君だって凄く強くなったんだから!」


 「フーちゃん自信持って!」


 「そうよ、シャンとしなさい!」


 と、鉄雄、恵樹、歩夢、美羽に肩を掴まれてユッサユッサとされたので、


 「う、うん、わかったよ……」


 と、春風はそう言って深呼吸すると、


 「じゃあ、報告します。まずは俺達が向かった場所は……」


 春風はみんなに向かって報告を始めた。


 自分達のレギオンの拠点の地下にあった扉から入り、その先で春風の「過去」に触れたこと。


 そしてその奥で、ハンターギルド総本部長フレデリックの正体が、最初の固有職保持者「賢者」のフリードリヒだという事実を知り、彼と直接戦い、見事勝利したこと。


 その後、「天使」となったモーゼスが現れて、操り人形状態になったクラスメイト達や、ルークとダリアに襲われて、仲間達が彼らを止めている間に、更に奥にいるエルードの「意思」そのものであるクロエルとシロエルに出会い(といってもシロエルとは既に会っていたが)、彼女によってフリードリヒから裏スキル[暴食]を受け継ぎ、見事「賢者」へのランクアップを果たしたこと。ああ、因みにその時一緒に彼岸花も「彼岸花・神ウチ」へパワーアップして、ジゼルと精霊の彼岸花が融合し、「ジゼル・リコリス」となったことについても報告した。


 全ての報告を終えて、


 「……とまぁ、俺からの報告はこんな感じでして……」


 と、春風が気まずそうにすると、


 「「いや、十分凄いから!」」


 と、リアナと水音から突っ込みを入れられた。


 「え、えぇそうかな……」


 と、春風が困った顔をすると、


 「何言ってんだ。2人の言う通り、十分凄いと思うぞ俺は」


 「そうだな。私なんか未だに『信じられない』と思ってるよ。まさか、『最初の固有職保持者』が今もこうして生きているとはな」


 と、ギルバートとウィルフレッドは手で自身の顔を覆った。特にウィルフレッドは報告を聞いてから、横で座っている「最初の固有職保持者」ことフリードリヒをチラチラと見ていた。そんなウィルフレッドに、


 「アハハ、どうも」


 と、フリードリヒは笑顔で手を振った。


 そんな中、


 「むぅ……」


 と、リアナは何やら不思議なものを見るような目で、春風の隣で浮いているジゼルを見つめていた。


 「ど、どうしたのリアナ? そんなにジィッとジゼルさんを見つめて」


 と、春風が尋ねると、


 「ジゼルおばあちゃん、もう『おばあちゃん』って呼べなくなっちゃったんだよね?」


 と、尋ね返されてしまったので、


 「あら、『お姉ちゃん』って呼んでくれてもいいですよ?」


 と、ジゼルは「ふふ」と笑いながら答えた。


 その答えを聞いて、リアナだけでなく凛依冴や歩夢といった「春風のお嫁さん」達も、


 『グヌヌ……』


 と、ジゼル睨んだ。


 すると、


 「……あの、クロエル……さん」


 と、水音が口を開いたので、


 「……ん? なぁに?」


 と、クロエルが反応すると、


 「その、春風の記憶の中には、2年前の『あの日』の記憶もあるんですよね?」


 と、水音はチラチラと春風を見ながら、気まずそうにそう尋ねてきたので、


 「……うん、あるよ」


 と、クロエルが答えると、


 「その時の記憶、僕にも見せてくれませんか?」


 と、更に尋ねてきたので、クロエルは思わず春風を見た。


 「……うん、いいよ」


 と、春風がニコッと笑って言うと、クロエルは水音に向き直って、


 「……わかった、後でちゃんと見せる」


 と言った。


 それに水音が「ありがとう」とお礼を言うと、


 「さて、これで全員の『パワーアップ』に関する報告は以上だな?」


 と、ギルバートが春風達を見回しながらそう尋ねたので、春風達はコクリと頷くと、


 「じゃあよ、()()()で何が起きたのか教えてくんねぇか?」


 と、ギルバートは次元艇セイクリアを指差しながら再び尋ねた。


 そんなギルバートに対して、春風、リアナ、水音は「あ……」と言ってお互い顔を見合わせると、


 『ハァ……』


 と、3人同時にため息を吐いて、


 『わかりました』


 と、最後の報告を始めた。


 


 



 

 えー、春風君の「過去」に関するくだりですが、色々と書きたかったけど、上手く文章に表すことが出来ませんでした。本当にすみません。しかし、出来たら別の形で書いていこうとも考えております。


 そして、今日、活動報告にも書きましたように、現在「更なる修正版」とその「派生作品」についての設定を作成していて、それが終わり次第その物語を書いて投稿しようと考えております。


 ただ、今書いている物語も最後まで書きますので、どうぞよろしくお願いします。

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