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ユニーク賢者の異世界大冒険  作者: ハヤテ
第16章 決戦前

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第539話 大報告会

 お待たせしました、1日遅れの投稿です。


 その後も春風達の前に次々と多くの人達が集まると、次元艇セイクリアから少し離れた場所で、大規模なキャンプが設置された。


 それぞれが持ってきた食材を用いた料理が、王都から避難してきた住人達に振舞われると、皆、安心したのか、たちまち笑顔になっていった。


 そして、春風達も彼らと一緒になって食事をしていると、


 「あ、そうだ! 大事なこと忘れてた!」


 と、ギルバートが何かを思い出したかのような表情になった。


 突然のことに驚いた春風は、


 「え、ど、どうしたんですかギルバート陛下?」


 と、恐る恐るそう尋ねると、ギルバートはリアナ、水音、そして春風に向かって答える。


 「お前ら、ここにいるってことは全員パワーアップ出来たってことでいいんだよな? 一体どんなことをやってきたのか報告してほしいんだわ」


 そう答えたギルバートの言葉に、3人はキョトンとなったが、


 「「「ああー、そうですねぇ……」」」


 と、すぐに答えにくそうな表情になった。


 それから食事が終わると、春風、リアナ、水音の3人は、ギルバートウィルフレッド、そしてクローディアら王族、皇族達だけじゃなく、一緒に目的地へと旅立った仲間達や、そこで出会った新たな仲間達を前に、「大報告会」なるものをすることになった。当然、内容が内容だけに、王都の住人達には別のキャンプ地へと移動してもらっている。


 因みに、囚われの状態になっていたクラリッサとイブリーヌはというと、


 「まぁ大変!」


 と、エリノーラがすぐに服を用意してくれたそうだ。


 「で、まずは誰から報告するんだ?」


 と、ギルバート尋ねると、


 「あ、じゃあ私からします」


 と、リアナが「はい」と手を上げると、


 「えっと、私達が向かったのは……」


 と言って、最初はリアナからの報告となった。


 「……というわけで、紹介します。新しい仲間の、コール君です」


 「ど、どうも、コール・ブラックマンです。『死霊術師』の固有職保持者です」


 『おお!』


 「そして、()()の『フォルトーラ村』の方々です」


 『どうもはじめまして!』


 そう言って頭を下げて挨拶する幽霊さん達を見て、春風達はギョッとなったが、


 『ああ、こちらこそはじめまして』


 と、皆、一斉に頭を下げて挨拶を返した後、


 「同じく幽霊の、私の()()の両親です!」


 「どうも、父のエルネスト・フィアンマです」


 「母のシルビア・フィアンマです」


 と、リアナは自身の本当の両親である、エルネストとシルビアを紹介した。


 それを聞いた育ての親であるループスとヘリアテスは、


 「「ええぇっ!」」


 と、ショックを受けたが、


 「「ループス様、ヘリアテス様、改めて言います。娘を育ててくれて、本当にありがとうございます」」


 と、エルネスト達にお礼を言われたので、


 「ああ、そんな! 頭を上げてくれ!」


 「そ、そうです! そんなにかしこまらないでください!」


 と、ループス達は大慌てで2人の幽霊にそう言った。


 その後、リアナは自身が体験した、パワーアップに至るまでの経緯を報告し始めると、


 「え、もう1人の自分との戦い!? 何それ、マジで『試練』じゃん! ていうかリアナ、アーデさんとそこまで絆深まっちゃったの!?」


 と、今度は春風がショックを受けたので、


 「「……」」


 と、リアナとアデレードは2人して顔を真っ赤にした。


 そして最後に、我に返ったリアナは、その『試練』の後、『天使』になったアッシュ達と戦うことになり、その際見せた、リアナの新たな姿、『混合形態』へと変身した。


 長い白髪とそこから伸びた白い狐の耳、そして、9本の狐の尾を持つその姿を見て、


 『おおぉっ!』


 と、既に見た春風や水音達を除いた、その場にいる者達全員が、更に強くなったリアナの姿に見惚れた。


 そんな状況の中、


 「うん。改めて見ると、凄く強くなったっていう感じがするし、同時に凄く綺麗になったと思うよ」


 「えへへ。ありがとうハル」


 と、春風とリアナがそう話していると、


 「「ほほう、そいつがそうなのか……」」


 と、何やら低い声が聞こえたので、2人は「ん?」とその声がした方へと振り向くと、


 「と、父さん母さん、どうしたの!?」


 と、リアナが驚いたように、そこには全身から黒いオーラを出しているエルネストとシルビアがいた。


 2人の姿を見て、リアナだけでなく春風もギョッとして冷や汗を流すと、


 「「お前が、幸村春風だな?」」


 と、2人揃って春風にそう質問してきたので、


 「は、はい、はじめまして! 幸村春風と申します!」


 と、春風はピシッと姿勢を正して挨拶をした。


 すると、


 「「そうか、お前が……」」


 と、エルネストとシルビアは更に低い声でそう言うと、


 「「お前が、娘をたぶらかしたのかぁあああああああっ!」」

 

 と、2人は更に黒いオーラを放出させながら叫んだ。


 そんな2人を見て、


 「ちょ、父さん母さん落ち着いてぇ!」


 と、リアナは止めようとしたが、


 「「(リアナ)というものがありながら、許さん! 許さんぞぉおおおおおおおっ!」」


 と、2人はまた更に黒いオーラを出しながら叫んだ。


 「す、すいませんでしたぁあああああああっ!」


 「ああ、もう、2人とも落ち着いてぇえええええええっ!」


 その後、仲間全員でどうにかして2人を落ち着かせると、春風は2人に向かって滅茶苦茶謝罪するのだった。




 


 


 


 

謝罪)


 前回に続いて、まことに申し訳ありませんでした。


 この話の流れを考えていたら、結局1日遅れの投稿となってしまいました。


 本当にすみません。

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