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ユニーク賢者の異世界大冒険  作者: ハヤテ
第16章 決戦前

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第538話 軽い報告と、続々と集結する者達

 お待たせしました、1日遅れの投稿です。


 そして、時は現在に戻り、春風とウィルフレッドの話を聞いてギルバートは、


 「なるほどねぇ」


 と、納得の表情を浮かべた。他の人達も、ギルバートと同じような表情を浮かべた。


 因みに、春風とウィルフレッドに保護された幼い少年少女2人は、その後無事に両親と再会した。


 さて話は戻って、話を聞き終えたギルバートは、チラリと空中に浮かぶ「次元艇セイクリア」を見て、


 「世界を渡る方舟か……」


 と言った後、


 「……欲しいな」


 と、ボソッとそう呟いたので、


 「あげないぞ」


 「「「あげません」」」


 と、ウィルフレッド、マーガレット、クラリッサ、イブリーヌはビシッと突っ込みを入れた。


 突っ込まれたギルバートは、


 「いや、冗談だって! そんな怖い顔すんなよ!」


 と、大慌てで「アハハ」と笑いながら言い、そんなギルバートを、春風をはじめとした周囲の人達はジト目で見つめた。


 その後、ギルバートは「コホン」と咳き込むと、


 「で、そいつは明日決着をつけようって言ったんだな?」


 と、真面目な表情で春風に向かって尋ねた。その質問に対して、春風は不安そうな表情で答える。


 「はい。そう言ってました……言ってましたけど、俺としてはちょっと疑ってるんですけどねぇ」


 「というと?」


 「こういう時って、こっちが準備している間に向こうは『さいならぁ』って逃げ出すんじゃないかと……」


 その言葉を聞いて、周囲の人達が、


 『あぁ、確かに』


 と、春風と同じ不安そうな表情になってチラッと次元艇セイクリアを見た。


 すると、そこからヒュッと何かが飛んできて、春風達の近くの地面に当たった。


 春風達は「何だろう?」と思ってその場所に近づくと、そこには1本の矢が地面に突き刺さっていた。よく見ると、その矢には何かがついているのが見えたので、春風はゆっくりと矢に近づくと、何やら細い紙のようなものが結ばれているのが見えた。


 (もしかして……)


 と、思った春風は、ゆっくりとその矢に結ばれているものを解いた。


 それは、細く折りたたんだ1枚の紙で、そこにはこう書かれていた。


 ーー逃げないからな!


 それは、まさしく敵からの「矢文」だった。


 それを理解した春風は、


 (これまたえらい古風だな)


 と、「ハハ」と乾いた笑い声をこぼし、ギルバート達にもその矢文を見せた。


 「ハ、ハハ。こりゃ信じるしかねぇな」


 と、矢文を見たギルバートも春風と同じように乾いた笑い声をこぼした。


 その時、何やら遠くの方でドドドという音が聞こえ始めたので、春風達は「何だ?」と音がした方角を見ると、こちらに向かって数十台の馬車がやってくるのが見えた。


 やがて、その馬車がだんだんはっきりと見えるようになると、


 「あ、グレイシア王国の馬車だ」


 と、春風はその馬車の正体に気づいた。


 そして、その馬車の一団が全て春風達の前に止まると、その中でも一際目立っている1台の馬車の扉が、バァンと内側から蹴破られ、


 「やぁ、数日ぶりだなぁ」


 その中から、グレイシア王国現女王、クローディア・リンジー・グレイシアが現れて、春風達に向かって挨拶してきた。


 そんな彼女に対して、


 「お、お久しぶりです、クローディア女王陛下……」


 と、春風も挨拶を返すと、


 「あ、おい見ろよあれ!」


 と、鉄雄がとある方角を指差したので、春風達は「ん?」と一斉にその方角を見ると、向こうからクローディアらが乗ってたものと似たような馬車が数台、こちらに向かってくるのが見えた。


 そして、やはりある程度その馬車達がはっきりと見えるようになると、


 「あ、今度は『紅蓮の猛牛』か」


 と、馬車から出てる大きな旗に描かれた紋章を見て、春風は再びその馬車達の正体に気づいた。


 更に、


 「お、来やがったか!」


 と、ギルバートがとある方角を見てそう口を開いたので、春風達はまたその方角を見ると、空にはギルバートが乗ってた魔導フライング・シップが数隻飛んできて、大地ではウォーリス帝国の紋章が描かれた旗を持った軍隊が、こちらに向かってくるのが見えた。


 (はは、こいつはすげぇな)


 と、春風がそう感心している間に、「紅蓮の猛牛」を乗せた馬車達と、ウォーリス帝国の騎士や兵士達を乗せた馬車が到着した。

 

 その様子を見て、


 「ハハハ! なんか続々と集まってきたなぁ、おい」


 と、ギルバートがチラリと春風を見てそう言うと、


 「の、ようですねぇ」


 と、春風は目の前の状況を見つめながら、「ハハ……」と乾いた笑い声をこぼした。

 


 


 


 


 




 


 

謝罪)


 大変申し訳ありませんでした。この話の流れを考えていたら、その日のうちに終わらせることが出来ず、結局1日遅れの投稿となってしまいました。


 本当に、すみません。

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