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ユニーク賢者の異世界大冒険  作者: ハヤテ
第15章 激闘、セイクリア王国

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第534話 王都、崩壊?


 突如現れた「光の神」を名乗る敵の1人、ラディウス。


 そのラディウスが合図(?)のようなものをした後、王都は謎の地震に見舞われた。


 さて、そうとは知らない春風の仲間達はというと、


 「皆さーん、王都の外へと避難してくださーい!」


 「慌てないで、落ち着いて移動してくださーい!」


 と、今も王都内に住む住人達を、外へと避難させていた。


 何故このようなことになっているのかというと、それは、春風達がラディウスと対峙していた丁度その頃、


 「「っ!」」


 切嗣の攻撃よってダメージを受けた春風の仲間達の手当てをしていた、この世界の「意志」を司るクロエルとシロエル姉妹が何か嫌なもの感じてその手を止めた。


 そんな2人の様子に気づいた恵樹が、


 「あれ? どしたの2人共……」


 と、2人に近づくと、


 「……すぐにここから逃げて」


 「お願い! 凄く嫌な予感がするの!」


 と、顔を真っ青にしながら必死に訴えてきた。


 そして突然のことに恵樹が戸惑っていると、突然ゴゴゴと地震が起きた。それも段々強くなっていき、


 「動ける者達は、まだ王都にいる民達を避難させつつ、全員ここから離れろ!」


 と、ウィルフレッドが兵士達に向かってそう命令した。


 突然の命令に彼らは一瞬戸惑ったが、

 

 「急げ! 早くしなければ、取り返しがつかないことになるぞ!」


 と、ウィルフッドはそう付け加えたので、兵士達は「ハッ!」と命令に従い、今も建物の中にいる住人達に王都の外へ避難するよう促した。


 それに従うかのように、住人達も大急ぎで家から出てきて、兵士達に誘導されながら王都の外へと進んだ。


 その様子を見て、


 「みんな、私達も手伝うぞ!」


 と、小夜子が声をあげて、


 『はい!』


 と、美羽達はそれに従い、兵士達と共に住人達を避難させた。


 するとそこへ、


 「おーい! みんなー!」


 と、フライング・カーペットに乗った春風達が飛んできた。


 それを見て、


 「あ、ハルッちだ! おーい、おーい!」


 と、恵樹が腕を大きく振るった。


 そして、恵樹の方へと前進すると、


 「みんな、大丈夫!?」


 と、春風が恵樹に質問し、


 「うん! ダメージ受けたけど、全員無事だよ! 今、兵士達と一緒に住人を避難させてるんだ!」

 

 と、恵樹は親指を立てながら答えた。


 その答えを聞いて、春風は「そっか」と言うと、


 「それなら、()()()を使おう!」


 と、腰のポーチから何枚ものフライング・カーペットを取り出した。


 その後、


 「みんな、散開して王都の人達を助けるんだ!」


 と、フライング・カーペットに乗った春風がそう言うと、


 『オウ!』


 と、同じくフライング・カーペットに乗った仲間達は、それぞれ王都中へと飛んだ。


 そして、春風達はまだ避難していない住人を見つけると、その人達をフライング・カーペットに乗せて、王都の外へと運んだ。


 それから暫くすると、王都の外では沢山の避難してきた住人が集まっていて、皆、「何が起きているんだ?」と怯えた表情をしていた。


 そこへ、住人達を運び終えた春風の仲間達も集まり、


 「みんな、ちゃんといるか!?」


 と、小夜子が尋ねると、


 「ハルとウィルフレッド陛下がまだです!」


 と、鉄雄が「はい」と手を上げながら答えたので、


 「ハル様、お父様……」


 と、マーガレットと合流し、先に避難していたイブリーヌが、王都を見て呟いた。


 一方、春風とウィルフレッドはというと、


 「誰かぁ! まだ避難している者はいないのかぁ!?」


 と、ウィルフレッドは春風が操縦しているフライング・カーペットの上で叫んでいた。


 すると、細い路地の端に何かが動いたのが見えて、


 「ウィルフレッド陛下」


 「うむ」


 と、春風とウィルフレッドはすぐにその何かに向かって飛んだ。


 「あ、いた!」


 と、春風が言ったように、そこにいたのは、少女と少年が1人ずつの、2人の幼い子供達だった。


 「あ、王様だ」


 と、少年を庇う少女がウィルフレッドに気づくと、


 「ああ、よかった。もう大丈夫だからな」


 と言って、ウィルフレッドが2人に手を差し伸べようとした。


 ところが、


 「ヒ! あ、()()!」


 と、少女に庇われていた少年が、春風を見て怯え始めた。


 その言葉に、春風は「ま、しゃーないか」と若干シュンとなったが、


 「大丈夫だ。彼もまた、()()が遣わしてくれた、『勇者』の1人なんだ」


 と、ウィルフレッドはまっすぐ少年を見て言った。


 その言葉を聞いて、恐る恐る春風を見る少年に対し、


 「どうも、『勇者』の1人でーす」


 と、春風はニコっと笑って手を振ったので、少年は怯えるのやめて、少女と共にフライング・カーペットに乗った。


 そして、


 「コレで全員のようですね」


 「そのようだな。では、行こう」


 と、その場から飛び去ろうとした瞬間、()()が起きた。


 「あ、あれ? 地面が、()()()()()?」


 揺れが更に大きくなったと同時に、地面が上がってきてるように見えたので、春風は急いでフライング・カーペットを動かし、その場から飛んだ。


 その後、「どうなってるんだ?」と、王都の上空に出ると、


 「な、何じゃこりゃあ!?」


 と、春風は驚愕した。


 それと同時刻、王都の外にいるリアナ達も、


 「お、王都が……」


 目の前で起きてる()()()()()()()()に驚愕する。


 「王都が、()()()()()()()()!?」


 


 


 

 予定ですが、次、又は次の次で、第15章は終了です。

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