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ユニーク賢者の異世界大冒険  作者: ハヤテ
第15章 激闘、セイクリア王国

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第522話 救出、脱出、そして……

 お待たせしました、1日遅れの投稿です。


 見渡す限りの真っ暗な闇の中。


 その闇の中で、2人の少女が抱き合っていた。


 1人はセイクリア王国第1王女の、クラリッサ・ヘレナ・セイクリア。


 もう1人は彼女の妹にして、セイクリア王国第2王女の、イブリーヌ・ニア・セイクリアだ。


 「お、お姉様……」


 「イブ、大丈夫だから、ここには私がいるから、ね?」


 クラリッサは腕の中で震えるイブリーヌを、ソッと優しく撫でた。自分も今の状況に恐怖しているのに、


 (そうよ、大丈夫。私は、イブの『お姉ちゃん』なんだから!)


 と、心の中で自身にそう言い聞かせて、イブリーヌを励まし続けていた。


 そんな彼女は願う。


 (私はどうなっても構わない。でも、イブは、妹だけは、どうか助けて!)


 すると、その「願い」が届いたのか、クラリッサ目の前に、眩い「光」が現れた。


 (こ、この光は?)


 と、クラリッサがその光を警戒していると、その「光」から2本の手が現れて、クラリッサとイブリーヌに触れた。


 (あ、ああ……!)


 と、クラリッサは最初ビクッとなったが、


 (……あれ? 全然、嫌な感じがしない。というか、暖かい……)


 と、その手の暖かさが伝わったのか、その後彼女はソッと目を閉じた。


 「……ハッ!」


 目を覚ますと、クラリッサは異様な雰囲気をした場所にいた。


 「こ、ここは?」


 と、クラリッサは辺りを見回そうとしたが、


 「ハ! イブ! イブ、起きて!」


 「う、うーん……あ、お姉様?」


 側で気を失っているイブリーヌに気付き、彼女を起こした。


 すると、


 「イブリーヌ様!」


 「クラリッサ様!」


 と、自分達を呼ぶ声がしたので、2人はその声がした方へと振り向くと、


 「ハル様!」


 「翔輝様!」


 そこにいたのは、春風と翔輝だった。


 「翔輝様。それに、幸村春風も、どうして、ここに?」


 と、驚いたクラリッサそう尋ねると、


 「決まってるじゃないですか、お二人を助けに来たんです!」


 「ええ、僕も同じくです!」


 と、春風も翔輝も、まっすぐクラリッサとイブリーヌを見てそう答えた。その答えを聞いて、


 「は、ハル様!」


 「翔輝様……」


 と、2人は今にも泣き出しそうに目をうるうるとさせた。


 その後、


 「で、幸村。この後どうやってここからクラリッサ様達を連れ出す気だ?」


 と、翔輝が春風に尋ねると、


 「当然、『賢者()』と『勇者(前原君)』、2人の力を合わせるんだ。で、その為に必要なことなんだけど、まだ『神器』は使えるかな?」


 と、春風はそう提案しながら、翔輝に尋ね返した。


 その質問に対して、


 「ああ、問題ない」


 と、翔輝は剣型神器を出現させながら答えると、


 「オッケー! それじゃあ、その神器と俺の彼岸花・神ウチのパワーを合体させて、このいやーな空間(?)をぶった斬るんだ!」


 と、春風は腰の彼岸花・神ウチをトントンと指で叩きながら言った。


 さて一方その頃、


 「は、ハルゥ……」


 「春風。前原君……」


 と、残されたリアナと水音が、春風と翔輝を取り込んだビッグ・モーゼスを見つめていると、


 「……ん? 何だぁ!?」


 突然、2人を取り込んだビッグ・モーゼスの胸の部分が、赤と白に光り出した。


 そして次の瞬間、バリィッという音と共に、ビッグ・モーゼスの胸から、赤と白、2本の大きな剣が突き出てきて、それが胸の部分を切り裂いた。


 そして、切り裂かれた胸の部分から、


 「「うおりゃあああああああっ!」」


 と、イブリーヌを抱き抱えた春風と、クラリッサを抱えた翔輝が飛び出きた。


 「ハル!」


 「春風! 前原君!」


 2人の姿に驚いたリアナと水音。


 その後、リアナはフライング・カーペットを動かして、飛び出てきた春風と翔輝を着地させた。


 因みに、抱き抱えられたクラリッサとイブリーヌはというと、


 「素っ裸は不味いだろ!」


 と、春風が用意した大きめの布を体に巻き付けていた。


 その後、春風はリアナと交代してフライング・カーペットを動かすと、ビッグ・モーゼスか離れて地面に降り立った。


 「よし、救助成功!」


 と、春風が小さくガッツポーズを取ると、


 「おのれ、貴様らぁあああああ!」


 と、ビッグ・モーゼスからモーゼスの叫び声が聞こえたので、


 「モーゼス、ちょっと黙ってもらおうか!」


 と、春風は自身の右腕に魔力を纏わせて、意識を集中し始めた。


 そして、


 「ハァ!」


 と、春風が上空へと右腕を突き出すと、右腕の魔力が空へと昇った。


 次の瞬間、モーゼスの真上に巨大な魔法陣が描かれて、そこから鎧纏った巨大な握り拳が現れた。


 「こ、これは……!?」


 驚くモーゼスに、春風は口を開き、


 「受けろモーゼス! これが俺の『超・全力の一撃』だ!」


 その拳の……否、その()の名を叫ぶ。


 「マキシマム・パニッシャー改め、アンブレイカブル・パニッシャァアアアアアアアッ!」


 そう叫ぶと共に、モーゼスの頭上に巨大な握り拳が落ちた。


 「ウオオオオオオオ! そうはさせるかぁああああああ!」


 と、モーゼスはビッグ・モーゼスの2本の剣でその握り拳を防御しようとしたが……。


 ーーバキィン!


 という音と共に、剣は呆気なく砕け散った。


 「何だとぉおおおおおおお!?」


 ショックを受けたモーゼス。しかし、そんなモーゼスを無視するかのように、握り拳はビッグ・モーゼスに落ちた。


 その後、


 「グアアアアアアアッ!」


 というモーゼス悲鳴と共に、握り拳……否、拳骨を受けたビッグ・モーゼスは、地面へと落下した。


 

 


 

 

謝罪)


 大変申し訳ありませんでした。この話の流れを考えていたら、その日の内に終えることが出来ず、結局1日遅れの投稿となってしまいました。


 本当にすみません。

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