第517話 「前原翔輝」という少年9
遅くなりました、1日遅れの投稿です。
翌日、翔輝にとって驚きの連続とも言える出来事が起きた。
朝起きて、春風流の「訓練」からの、
「陛下、確保しました!」
「うむ、では裁判の準備だ!」
ハンバーガーを作ったのきっかけに始まった、まさかの「裁判」。因みに、裁判長はウィルフレッドだ。
(……え、何この状況!?)
あまりのことに翔輝は激しく戸惑い、
「判決を言い渡す。幸村春風……有罪!」
そして春風、「有罪判決」を受ける。
その判決に、誰もが口をあんぐりとさせてる中、
(……フ、ざまぁ!)
と、翔輝は誰にも気づかれないようニヤリと笑いながら、心の中でそう呟いた。
そして、肝心の春風の「罪状」は、
「我らセイクリアの王族を、ときめかせた罪だ!」
その「罪状名」を聞いて、
(……あれ? ぼ、僕は?)
と、翔輝は心の中で幾つもの「?」を浮かべたが、そんな翔輝をよそに、その後ウィルフレッドより、春風の「罪状」の理由が語られ、
「我が娘、イブリーヌ・ニア・セイクリアと、結婚してもらう!」
春風に「罰」が与えられた。
(な、なんじゃそりゃあ!?)
そして、その「罰」に関する話を聞いて、
(く、幸村。既にイブリーヌ様とそこまで絆を育んでいたとは!)
と、翔輝は怒りに震えた。
更に、裁判が終わると、
「幸村春風。お前に、1対1の決闘を申し込む」
春風、「邪神」ことループスに決闘を申し込まれ、
(なんじゃそりゃ……と、言いたいところだけど、仕方がないよな)
翔輝はそれに、納得の表情を浮かべる。
翌日。
廃墟とかした闘技場のような場所で、春風とループスの決闘が始まる。
力を奪われている状態とはいえ、「神」であるループスと、「神」と契約したとはいえ、「人間」である春風。
両者の凄まじい戦いぶりに、
(す、凄い!)
と、翔輝は感動した。
だが、
「……何を、試す気なのですか?」
「何って、決まってるだろ? お前が……」
「俺が?」
「お前が、我が娘リアナに相応しい男なのかどうかをだぁあああああああっ!」
そのやり取りを聞いて、
(……ハァ?)
翔輝は思わず、首を傾げた。
その後もループスより語られる、春風の「女性関係」。因みに、リアナの「やらかし」と水音の「女性関係」も語られた。
(ま、まさか、イブリーヌ様だけでなく!?)
その衝撃的な暴露に、
(くうぅ、ゆ、幸村ぁ! 僕やウィルフレッド様達をときめかせておきながら、多くの女子・女性そんな関係になるなんて! お前はどんだけ罪作りな男なんだぁあああああっ!)
と、翔輝は激しく怒り炎を燃やした。
その後、
「全スキル、オフ!」
からの、
「『緋剣・雷斬りぃ』!」
春風、オリジナルの必殺技「緋剣・雷斬り」を放ち、ループスに勝利。
(こ、これが、幸村オリジナルの、『必殺技』!)
その後、ループスの現在の姿に、
「勇者のぉ、皆さんんんんんんんっ!」
(っ!?)
「……勝てますか?」
『無理!』
(うん、絶対無理!)
翔輝……否、勇者、戦わずして敗北。
更にその後、風の神ガストの登場、からの、
「師匠、これって……」
「そう、正真正銘、『オリジナルの彼岸花』よ」
春風、凛依冴からオリジナルの彼岸花を受け取り、抜刀。
そして、リアナ、水音、春風。遂に揃った「3人の悪魔」。
(あ、あれが、予言の『悪魔』!)
それから繰り広げられる、春風とオリジナル彼岸花無双。
「……凄い」
その圧倒的な強さに、翔輝は更に感動した。
やがてガストがぶっ飛ばされ、突如現れた仲間(?)と共にその場から消えた。
その出来事の後、
「というわけだ幸村。すぐに『学級裁判』を行うからな。勿論、お前が『被告人』だ」
「そ、そんなぁ!」
春風(と水音と歩夢と美羽)、『学級裁判』にかけられる。
ショック受ける彼らを見て、
(……ハハ、ざまぁみろ。だな)
と、翔輝は誰にも気づかれないように、意地の悪そうな笑みを浮かべるのだった。
謝罪)
大変申し訳ありませんでした。この話の流れを考えていたら、結局1日遅れの投稿となってしまいました。
本当にすみません。




