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ユニーク賢者の異世界大冒険  作者: ハヤテ
第14章 更なる「力」を求めて

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第485話 春風編46 激突、2人の「賢者」2

 お待たせしました、1日遅れの投稿です。

 

 「終わりだ、後輩」


 そう言うと、フリードリヒは春風に向かって巨大な炎の刃を振り下ろした。


 「ふ、フーちゃあああああああん!」


 と、それを見て悲鳴をあげた歩夢。


 誰もが「もう駄目だ」と絶望していると、


 「『終わりだ』じゃ、ねぇだろぉおおおおお!」


 と、春風はそう叫んで、炎の刃に向かって左手を突き出した。


 否、正確には、春風自身が作成した「アガートラームMkーⅡ」が装着された左手を、だ。


 次の瞬間、春風の左手が白銀に輝き、炎の刃がその白銀の輝きに吸収された。


 目の前で起きたまさかの出来事に、


 「しまった、()()があったか!」


 と、フリードリヒは驚きの声をあげた。


 よく見ると、突き出しされた春風の左手は、少し()()()なっていたので、


 「そうか、タクティカル・アタッチメントの!」


 『攻撃吸収能力!』


 と、春風の仲間達も、思い出したかのように驚きの声をあげた。


 そんな状況の中、


 「相手の攻撃吸い取れるのは……」


 春風は静かに構えると、


 「あんただけの特権じゃあねぇんだぜぇ!」


 素早くフリードリヒに突撃した。


 その瞬間、ハッと我に返ったフリードリヒだが、時既に遅く、


 「もういっぺん、ぶっ飛べぇえええええっ!」


 春風の炎を纏った右ストレートが、フリードリヒに炸裂しようとしていた。


 だが、


 「さぁせるかぁあああああ!」


 と、それよりも早く、フリードリヒは[暴食]を発動し、それを吸収した。


 その後、


 「ハァアアアアアアア……」


 フリードリヒは意識を集中して、全身に自身の魔力と、春風から吸収した攻撃のエネルギーを貯めると、


 「ハァアッ!」


 それを爆発させるかのように、一気に解放した。


 ーードゴォオオオオオン!


 「う、うわぁあああああっ!」


 その衝撃をもろに受けて吹っ飛ばされた春風は、地面に何度も全身をバウンドさせた。


 「アニキィ!」


 「に、兄さぁあん!」


 それを見て、アデルとルーシーは悲鳴をあげ、他の仲間達も顔を真っ青にした。


 「ぐ、ううぅ……」


 地面に倒れ伏していた春風は、痛みに耐えながらも、ゆっくりと立ち上がって真っ直ぐフリードリヒを見る。


 そんな春風を見て、


 「ふぅ、まだ立ち上がるか」


 と、フリードリヒは汗を拭う仕草をしながらそう言った。


 その後、フリードリヒは自身の両手を見て、


 「こんな戦い、久しぶりだな……」


 と、小さく呟くと、春風に視線を移して、


 「ねぇ、春風君」


 「……何でしょうか?」


 「そろそろこの辺で、決着をつけようと思うんだけど、どうかな?」


 と、提案してきた。


 それを聞いた春風は一瞬キョトンとなったが、すぐに真面目な表情になって、


 「そうですね。ここで決着としましょうか」


 と、その提案に乗った。


 「ふふ、ありがとう。それじゃあ……」


 フリードリヒはそう言うと、自身の左腕を上に掲げて、静かに言う。


 「裏スキル[暴食]、最大解放!」


 次の瞬間、フリードリヒの左腕が漆黒に染まり、大きく肥大化すると、グニャグニャとその形を変えた。


 『な、何だ!?』


 と、春風と仲間達がタラリと汗を流しながらその光景を見つめる中、出来上がったのは、大きく口を開けた、巨大な黒い異形の獣の頭だった。


 獣の口の中が凶々しく光る。


 フリードリヒは異形と化したその左腕を、ゆっくりと春風に向けた。


 すると、凶々しい光は、更に凶々しさを増していった。


 それを見て、春風は更に冷や汗を流すと、


 「これが、僕が出来る最大限の攻撃だ。僕自身の全魔力と、君から吸収してきた攻撃のエネルギーを、君に向けて一気にぶっ放す。さぁ、春風君。君ならこれ、どうする気だい?」


 と、フリードリヒがそう挑発してきた。


 春風はそれを聞いて、


 「うわぁ、まじかよ……」


 と、頬を引き攣らせながらそう小さく呟いて、更にダラダラと汗を流した。


 しかし、その後すぐにブンブンと首を横に振るうと、


 「よぉし、そっちが『闇のスキル』なら……」


 腰のポーチに手を突っ込んで、


 「こっちは……『(おとこ)のロマン』だ!」


 そこから、何かを取り出した。


 小さなポーチから出てきたもの。


 それは、春風と同じくらいの、大きくて太い、


 『……()()?』


 そう、丸太だった。


 


 


 


 


 


 


 


 

謝罪)


 大変申し訳ありませんでした。この話の流れを考えていたら、その日のうちに終わらせることが出来ず、結局1日遅れの投稿となってしまいました。


 本当にすみません。

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