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ユニーク賢者の異世界大冒険  作者: ハヤテ
第14章 更なる「力」を求めて

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第457話 春風編18 そして、「事件」は起きた2

 お待たせしました、1日遅れの投稿です。


 そして、今回はいつもより長めで、かなり残酷な話になります。


 警備員の1人から放たれた、1発の銃声。


 その後すぐに、1人の外国人科学者が倒れ、その人を中心に床が真っ赤に染まり、それと同時に、倒れた外国人科学者の後にいた科学者も、痛そうに右腕を押さえて、その場に膝から崩れ落ちた。よく見ると、押さえている部分から真っ赤に染まっていて、それがその科学者の血と理解するまで時間がかかった。


 誰もがこの状況を理解出来ないでいたが、やがてハッとなったのか、


 「キ、キャアアアアアアアッ!」


 と、1人の女性科学者の悲鳴がその場に響き渡り、それをきっかけに、冬夜や元作をはじめとした科学者達も我に返った。


 「オイ、大丈夫か!?」


 と、元作が倒れた外国人科学者に近づこうとすると、


 「おっとぉ」


 と、ブレイン・ロードの使者がそう呟くと、周囲の銃を構えた警備員の1人に合図を送った。


 すると、その警備員の持つ銃からも弾が飛び出し、元作の一歩前の床に当たった。


 足を止められた元作は、


 「貴様……!」


 と、撃ってきた警備員を睨みつけると、


 「動かないでくださいよ、愛染博士。彼はもう助かりませんし」


 と、ブレイン・ロードの使者は穏やかな口調でそう言った。そして、彼に続くように、


 「愛染所長、お願いします。どうか、ここは大人しくしてください」


 と、アンディこと流も、元作を説得してきた。


 元作は視線を流に向けて尋ねる。


 「安土博士、()()()()()をするような連中だと知っても、お前さんはそちらにつくというのか?」


 その問いに対して、流は辛そうな表情になったが、


 「……それでも、僕にはどうしても成し遂げたい『目的』がありますから」


 と、真っ直ぐ元作を見てそう答えた。


 その時だ。


 バンっという大きな音と共に、部屋の隅から銃を持った外国人の集団が現れたのだが、


 「ーー、ーーーーー?」


 と、その中の1人がそう言ったように、彼らはこの状況が理解出来てない様子だった。


 そんな彼らを見て、


 「ふむ、時間ピッタリのようですね」


 と、ブレイン・ロードの使者が小さくそう呟くと、


 「殺れ」


 と、警備員達に向かってそう命令した。


 次の瞬間、警備員達はその銃を持った集団を、()()()()()撃ち殺した。


 あまりのことに驚き、動揺を隠せない科学者達。


 そんな中、立派な衣服に身を包んだ初老の男性はというと、


 「ヒ、ヒィイッ!」


 と、その場から急いで部屋の外へと逃げ出した。


 そして、そんな状況の中、


 「春風、見ちゃ駄目!」


 と、雪花が小学生時代の春風を庇うが、それでも一歩遅かったようで、小学生時代の春風は、しっかりと目の前で起きた()()を見てしまった。


 そんな2人に、


 「は、春風、雪花さん……」


 と、流が近づいてきたが、


 「来ないで、()()()()!」


 と、雪花に怒鳴られてしまい、


 「っ! 僕は……」

 

 と、流はその場から動けなくなった。


 やがて銃を持った集団の殺害が終わると、


 「なんのつもりだ!?」


 と、元作が怒りの形相で問い詰めてきたので、


 「何って、今からあなた方には一緒に来てもらいますから、ああ勿論、世間には『死んだ』ってことにしますので。で、彼らはその為の『身代わり』みたいなものです」


 と、ブレイン・ロードの使者は穏やかな口調を崩さずにそう答えた。


 その答えを聞いて、元作は「貴様……」とブレイン・ロードの使者を睨みつけたが、彼はそれに構わず、


 「特に光国冬夜博士、あなたには是非一緒に来てもらいますよ」


 と、今度は冬夜に向かってそう言った。


 冬夜も元作と同じようにブレイン・ロードの使者を睨みつけたが、


 「おやおや、奥様とお子様がどうなってもいいのですか?」


 と、彼は無言で自身の後ろの仲間2人に視線を送った。


 すると、2人は小学生時代の春風達に近づいてきたので、


 「や、やめてください!」


 と、流が2人に向かってそう叫んだが、それでも2人は止まらず、


 「お、お母さん……」


 「嫌、来ないで……」


 と、小学生時代の春風と雪花が怯えだすと、


 「お前らぁ! 僕の家族から離れろぉ!」


 と、激昂した冬夜が、懐から()()を取り出しながら突進してきた。


 それを見て、すぐに警備員達が冬夜に向かって銃を構え、撃ってきたが、


 「冬夜さん!」


 「危ねぇ!」


 と、冬夜を庇って「リッキーさん」こと御堂力丸と、「ケントさん」こと伊集院賢人が、その銃弾を受けて倒れ、


 「ぐぅ!」


 と、冬夜も足に銃弾を受けて、小学生時代の春風の目前で倒れた。その際、手に持っていた何かーーナイフを落として。


 「お父さん!」


 「冬夜君!」


 と、小学生時代の春風と雪花が悲鳴をあげ、


 「リッキー!」


 「ケント! テメェ、よくも!」


 と、撃たれた力丸と賢人を見た「アーヤさん」こと丸川綾子と、「キャシーさん」ことキャサリン・早乙女が、力丸達を撃った警備員達に掴みかかったが……。


 ーーバァン!


 ーーバァン!


 と、彼女達も警備員達の銃弾に倒れた。


 「アーヤ博士! キャシー博士!」


 と、元作はそう叫んだ後、


 「貴様ぁ、いい加減に……!」


 と、元作も怒りに任せて突撃したが、


 「うるさいですよ」


 と、ブレイン・ロードの使者は懐から拳銃を取り出して、それで元作の足を撃った。


 それを見て、


 「や、やめてください!」


 と、流は叫んだが、


 「いやいや、言うことを聞かない悪い人には、こうでもしなくては……」


 と、ブレイン・ロードの使者は笑って更に引き金を引こうとした。


 ところが、


 「やめろぉっ!」


 「何っ!?」


 小学生時代の春風が、ブレイン・ロードの使者の腕にしがみつき、持っている拳銃を奪おうとしたのだ。


 「この、悪い子だ……!」


 と、ブレイン・ロードの使者はすぐに小学生時代の春風を振り解こうとしたが……。


 ーーバァン!


 と、その拳銃から一発の銃弾が放たれて、科学者達の背後にあるエネルギー発生装置にあたった。


 「しまった……!」


 と、ブレイン・ロードの使者が驚いた次の瞬間、装置からバチバチと火花が出て……。


 ーードォン!


 と、大きな爆発音がなった。


 


 


 


 


 


 

謝罪)


 大変申し訳ありませんでした。


 この話流れを考えていたら、その日のうちに終えることが出来ず、結果1日遅れの投稿的なものとなってしまいました。


 また、今回は前書きにも書きましたが、かなり残酷なシーンが入っております。読んで気分を悪くしてしまったら、申し訳ありません。


 本当にすみません。

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