表示調整
閉じる
挿絵表示切替ボタン
▼配色
▼行間
▼文字サイズ
▼メニューバー
×閉じる

ブックマークに追加しました

設定
0/400
設定を保存しました
エラーが発生しました
※文字以内
ブックマークを解除しました。

エラーが発生しました。

エラーの原因がわからない場合はヘルプセンターをご確認ください。

ブックマーク機能を使うにはログインしてください。
ユニーク賢者の異世界大冒険  作者: ハヤテ
第13章 新たな「旅立ち」に向けて

この作品ページにはなろうチアーズプログラム参加に伴う広告が設置されています。詳細はこちら

388/609

第352話 裁判終わって……

 お待たせしました、1日遅れの投稿です。


 小夜子による「学級裁判」が終わると、簡易裁判所はセイクリア王国の兵士達によって綺麗に片付けられ、裁判を見ていた者達は、皆それぞれのキャンプへと解散した。


 そんな時、


 「ん? 何だ?」


 と、誰かが言ったのを聞いて、春風達も「ん?」と皆一斉に頭上に「?」を浮かべていると、何処からか妙な音が聞こえた。


 春風達は「何だ何だ?」と更に頭上に「?」を大量に浮かべていると、音はどんどん大きくなり、その後、遠くの方から「何か」がこちらに向かって近づいてくるのが見えた。それも、()()()()()から、()()()だ。


 暫くすると、近づいてくる「何か」がはっきりと見えるようになり、よく見てみると、どうやらその正体は「馬車」のようで、かなり高いスピードでこちらに向かって進んでいた。


 そして、2つの方向から数台の馬車がこちらのすぐ側まで近づくと、大きな音を立てて停車した。


 よく見ると、1方はウォーリス帝国の頑強な馬車なのだが、もう1方は知らない国のもので、全体的にシンプルな見た目をしていて、本体にはその国のシンボルマークのようなものが描かれた旗が立っていた。


 その後、馬車の前に集まった人混みをかき分けて、ギルバートがのウォーリス側の馬車の前に立つと、その内の1台から1人の若い男性が降りてきて、


 「お久しぶりです、ギルバート陛下」


 と、ギルバートに向かって挨拶した。


 その姿に驚いたギルバートが、


 「メルヴィン! お前、何でここに!?」


 と、その男性、メルヴィンに向かってそう尋ねると、


 「申し訳ありません陛下。実は、『とある方』がどうしてもこちらに連れてって欲しいと仰ったので、急遽部隊を編成してこちらに参った次第でございます」


 と、メルヴィンは頭を下げて謝罪しながらそう説明した。


 「あぁ? 誰だよその『とある方』って?」


 ギルバートにそう尋ねられて、メルヴィンが「それは……」と答えようとしたその時、またウォーリス側の馬車の1台の扉が開いて、そこから3つの小さな人影が、


 「「「おねにーちゃん!」」」


 と、春風に向かって駆け寄ってきた。


 「え、イアン、ニコラ、マーク!?」


 それは、ウォーリスで留守番していた筈の、イアンとニコラとマークだった。因みに、ニコラの腕には「人形」となったルーシーの祖父であるアイザックが抱き抱えられていた。

 

 「え、ちょっと待って、みんなどうしてここに?」


 と、春風は驚きながらも冷静な口調でイアン達にそう尋ねると、


 「なんか帝国のみんなが準備してたから、一緒に来ちゃった!」


 「「来ちゃった!」」


 と、3人は元気よくそう答えた。


 その答えを聞いて、春風がチラリとニコラの腕の中のアイザックを見ると、


 「すみません」


 と、小さい声で謝罪された。


 その後、他のウォーリス側の馬車も次々と出入り口が開いて、そこから4人の男女が降りてきた。


 「よう」


 「数日ぶりだな」


 「はぁい」


 「……」


 それは、ウォーリスで療養していた「断罪官」の小隊長である、ギャレット、ダリア、ユリウス、そしてウォーレンの息子であるルークだった。


 ギルバートは彼らを見て、


 「おい、メルヴィン。『とある方』って、あいつらかよ?」


 と、呆れ顔でメルヴィンに尋ねると、


 「いえ。彼らとは別に、もう1人おります」


 と、メルヴィンは首を左右に振るって否定した。


 「え、マジで? じゃあ、一体誰なんだ?」


 と、ギルバートはメルヴィンに三度そう尋ねると、メルヴィンは「こちらです」と言って馬車の扉を開けた。


 そこから出てきたのは、派手過ぎない程度に装飾が施された黒いローブに身を包んだ、20代後半から30代前半くらいの女性だった。

 

 「あ、あんたは!」


 「お久しぶりです、ギルバート陛下」


 驚いたギルバートに、その女性は落ち着いた様子でそう挨拶したので、春風達は「誰だ?」と2人に近づこうとした、まさにその時、


 「おいコラ! 私を無視するなっ!」


 という怒鳴り声と共に、もう一方側の馬車の1台の扉が、バァンと音を立てて乱暴に開かれた。


 否、正確に言うと()()()()()と言った方がいいのかもしれない。


 ともあれ、そのあまりの出来事に春風達が驚いていると、その馬車の中からシンプルな青と白のドレスに身を包んだ、1人の女性が降りてきた。


 見たところ、女性は年齢的にはギルバートと同い年くらいかに見えて、何処か気の強そうな感じだった。


 ギルバートはその女性を見て、


 「ゲッ! テメェは!」


 と驚きながら言うと、女性はギルバートを見て、


 「フン。随分な挨拶だな」


 と、見た目通りの気の強そうな口調でそう言った。


 春風達は「何だ何だ!?」と、ギルバートと女性を交互に見ながらオロオロしていると、丁度人混みをかき分けて現れたアデレードが、その女性の姿を見て、


 「お、()()()!?」


 と、驚きの声をあげた。


 そして、女性もアデレードの存在に気付くと、


 「久しぶりだな、我が娘よ」


 と、驚きの表情のまま固まっているアデレードを見てそう言った。


 春風は2人のやり取りを見た後、こっそりとギルバートに近づいて、


 「あの、ギルバート陛下。あの人は一体どちら様なのですか?」


 と、小声で尋ねると、ギルバートは女性を見つめたまま「ハァ」と溜め息を吐きながら答える。


 「彼女の名は、クローディア・リンジー・グレイシア。アーデの母親で、俺の妻であるエリー……エリノーラの姉ちゃん。そして、グレイシア王国の現・女王様だ」


 


 

謝罪)


 大変申し訳ありませんでした。この話の流れを考えていたら、今回も1日遅れの投稿となってしまいました。


 本当にすみません。

評価をするにはログインしてください。
ブックマークに追加
ブックマーク機能を使うにはログインしてください。
― 新着の感想 ―
このエピソードに感想はまだ書かれていません。
感想一覧
+注意+

特に記載なき場合、掲載されている作品はすべてフィクションであり実在の人物・団体等とは一切関係ありません。
特に記載なき場合、掲載されている作品の著作権は作者にあります(一部作品除く)。
作者以外の方による作品の引用を超える無断転載は禁止しており、行った場合、著作権法の違反となります。

この作品はリンクフリーです。ご自由にリンク(紹介)してください。
この作品はスマートフォン対応です。スマートフォンかパソコンかを自動で判別し、適切なページを表示します。

↑ページトップへ