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ユニーク賢者の異世界大冒険  作者: ハヤテ
第12章 集結、3人の「悪魔」

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第314話 再会の後の……

 大変お待たせしました、1日遅れの投稿です。


 北の大地で起きた、担任教師と残ったクラスメイト達との再会。


 春風達が暫くの間その余韻に浸っていると、


 「ゴホン」


 と、ギルバートが咳き込んだので、春風達は一斉にギルバートに注目した。


 「あー、感動の再会のところすまねぇが、ここじゃあなんだから、全員取り敢えず中で話そうや」


 ギルバートはそう言うと、春風達を背後にある一番大きなテントの中へと誘った。このテントもウォーリス帝国で作られた魔導具の1つで、魔力を注げば堅固な要塞のように頑丈になるという優れものだ。


 全員が中に入ると、先にギルバートが口を開いた。


 「さてと、みんな色々と聞きたいこととか知りたいこととかあるかも知れねぇが、まずは俺から言わせてくれ」


 そう言うと、ギルバートはウィルフレッドを見て、


 「ウィルフ、お前、ちょっとやつれたんじゃねぇか?」


 と尋ねた。


 尋ねられたウィルフレッドは「ハハ」と小さく笑うと、


 「まぁ、色々あったからな」


 と、自嘲気味にそう答えた。


 そんなウィルフレッドを見て、


 (うぅ、セイクリアはまだ『許せない』って想いもあるけど、ホントすみません)


 と、春風は申し訳ないと言わんばかりの表情で、そしてイブリーヌはというと、


 (ああ、お父様。あんなに疲れ切ったお顔をして……)

 

 と、心配そうな表情で見つめた。


 そんなことを考えている2人をよそに、


 「ギル、私も確認したいことがあるのだが、聞いてもいいか?」


 と、ウィルフレッドがギルバートを見てそう尋ねた。


 「おう、いいぞ」


 ギルバートがそう言うと、ウィルフレッドはチラリと春風を見て再び尋ねた。


 「彼が、『異世界の神の使徒』というのは本当なのか?」


 その質問に、春風は一瞬表情を固くしたが、


 「大丈夫だ」


 と、ギルバートに言われて、春風は表情をやわらげた。


 そして、ギルバートはlそれを確認すると、ウィルフレッドを見て答える。


 「ああ、そうだ。こいつは『勇者召喚』に巻き込まれてこの世界に来たんじゃねぇ。異世界『地球』の神々がこの世界に送り込んだ、『異世界の神の使徒』だったのさ。そして、こいつがこの世界に来た最大の目的は、その『勇者召喚』の所為で()()()()()に陥った『地球』を救う為だったんだ。と言っても、今はこの世界のことも救うってことを決めているがな」


 ギルバートのその答えに、ウィルフレッドは目を見開き、小夜子と他のクラスメイト達は皆「ええ!?」とどよめきだした。


 「……ギル、それは、どういう意味なんだ?」


 と、ウィルフレッドが冷や汗を流しながら尋ねると、


 「そいつを話す前に、全員に紹介したい方がいるんだ」


 と、ギルバートが真剣な表情でそう答えたその時、頭上に「?」を浮かべたウィルフレッド達の前に、2人の少女が現れた。


 1人はリアナ。そして、もう1人は、


 「む、其方は確か、リアナ・フィアンマ。だが、その少女は?」


 「驚くなよウィルフ。そして勇者達。この方は見た目はご覧の通り幼い少女に見えるが、その正体は500年の封印から目覚めた、人々から『邪神』と呼ばれている存在にして、この世界の()()の神様だ」


 「な!?」


 『ええぇっ!?』


 ギルバートの言葉に、ウィルフレッドと小夜子達は驚愕の表情を浮かべた。


 しかし、そんな彼らに構わず、ギルバートは更に話を続ける。


 「おいおい、全員落ち着けっての。他にも紹介したい方がいるんだからな」

 

 そう言うと、ギルバートは今度は春風の方を向いて、


 「春風、頼めるか?」


 と、尋ねた。


 それを聞いて、春風は「うーん」と唸ると、


 「恐らく、そろそろ()()と思います」


 と、春風がそう言った次の瞬間、春風の左腕のアガートラームMkーⅡからジリリと大きな音が鳴った。


 その音に驚くウィルフレッドと小夜子達をよそに、春風は「あ、来ました」と小さく呟くと、アガートラームMkーⅡから零号【改】を取り外し、画面を操作して、


 「はい、もしもし」


 と、画面に向かって話しかけた。


 すると、


 「春風君、私を呼んで」


 という女性の声がしたので、春風は「わかりました」というと、零号【改】の画面をかざした。


 次の瞬間、画面が光り出してその上に魔法陣が描かれて、そこから白いワイシャツと青いジーンズ姿の、長い黒髪を持つ若い女性が現れた。因みに、足は裸足だった。


 小夜子達がその若い女性に見惚れる中、ウィルフレッドが口を開いた。


 「あ、あなたは、一体……?」


 若い女性は、ウィルフレッドを一瞬ジトッと睨むと、すぐにニコリと笑って、


 「はじめまして、()()()()()()さん。私の名前は、天照大神。『地球』の神の1柱にして『太陽』を司る女神(おんな)。アマテラスと呼んでも構わないわ」


 と、その女性、アマテラスはそう自己紹介をした。


 それを聞いた次の瞬間、


 『えええぇっ!?』


 と、小夜子達は先ほど以上の驚愕の声をあげた。


 これにはウィルフレッドも先ほど以上に目を見開いたが、すぐに首を横に振るって真面目な表情になると、アマテラスに向かって口を開いた。


 「あ、あの、アマテラス様」


 「何かしら?」


 「……1つ、聞いてもよろしいでしょうか?」


 「構わないわ」


 「先ほどギルが言っていた、『勇者召喚の所為で大変な事態に陥った』というのは、どういう意味なのでしょうか?」


 ウィルフレッドのその質問に、アマテラスは「フゥ」とひと息入れると、


 「本当に聞きたいの? あなたにとっては、かーなーり辛い話になるわよ?」


 と、真面目な表情で尋ね返した。


 ウィルフレッドは一瞬躊躇ったが、


 「構いません、どうか教えてください」


 と、アマテラスに向かってそう言った。


 「……わかったわ。みんなも、よく聞いてね」

 

 そして、アマテラスは「全て」を話した。


 

 

謝罪)


 大変申し訳ありませんでした。この話の流れを考えていたら、1日遅れの投稿になってしまいました。


 本当にすみません。

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