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ユニーク賢者の異世界大冒険  作者: ハヤテ
第11章 断罪官の逆襲

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第270話 決戦、断罪官3 リアナ&歩夢vsギャレット

 お待たせしました、本日2本目の投稿です。


 「まさか、こんなお嬢ちゃん2人が、俺の戦う相手になるとはなぁ」


 「「……」」


 春風がウォーレンと共に戦場を変える中、リアナと歩夢は、1人の男と対峙していた。


 「俺は、断罪官第1小隊隊長ギャレット・フッカー。隊員達(コイツら)のようには、いかねぇぜ」


 「七色の綺羅星、リアナ・フィアンマ」


 「同じく、海神歩夢。一応勇者」


 「ほう、1人は異世界から召喚された『勇者様』ってか。こりゃあ、相手にとって不足はないぜ」


 男ーーギャレットはそう言うと、自身の武器を構えた。手にしている武器は、ちょっと大きめだが片手で扱うタイプの戦斧と棘のついた鉄球を、鎖で繋げたもののようだ。リアナと歩夢もそれを見て、持っている武器を構え直した。


 その後、少しの間お互い睨み合うと、


 「じゃあ、いくぜ!」


 と、ギャレットが先に動き出した。初激は鎖付き鉄球による一撃だ。


 ギャレットはブンブンと鉄球を振り回すと、リアナ達に向かって力いっぱいそれを振り下ろした。


 「「!」」


 リアナ達は前方に向かってその鉄球を避けると、その勢いでギャレットに攻撃を仕掛けようと前進した。


 そして、素早くギャレットの間合いに飛び込んだが、

 

 「甘いんだよぉ!」


 と、ギャレットはもう片方の手に持った片手戦斧を横に振るった。


 「「くっ!」」


 リアナ達はすぐに背後に飛んで、その一撃を間一髪の所で避けると、持っている武器に魔力を込めて、


 「「ハァッ!」」


 と、着地した瞬間にギャレットに向かって魔力の斬撃を放った。


 2つの斬撃がギャレットを襲う。


 しかし、


 「だから、甘いって言ってんだよぉ!」


 と、ギャレットはまた力いっぱい片手戦斧を振り下ろして、その斬撃を打ち消した。


 「ふぅ。お嬢ちゃん達の力はこんなもんか?」


 余裕の表情でそう尋ねるギャレットに、リアナ達は冷や汗を流した。


 その時だ。


 「あん? おいそっちの赤い服の嬢ちゃん、なんか変だぞ」


  ギャレットがリアナに向かってそう尋ねた瞬間、歩夢は「あ!」と、あることに気がついた。


 「リアナ、チョーカーが!」


 「え?」


 なんと、リアナがつけていた「擬態のチョーカー」が、今にも千切れそうになっていたのだ。


 「あ、本当だ」


 リアナはそう呟くと、擬態のチョーカーを強引に引き千切り、それをポケットにしまった。


 すると、白い髪と少々尖った耳、そして狐の尻尾というリアナの本来の姿になった。


 「! お前、その姿は!?」


 その姿を見て驚くギャレットを前に、リアナは自身の武器「燃え盛る薔薇」を構え直した。


 「リアナ、良いの?」


 リアナの横で歩夢が小さい声でそう尋ねると、


 「うん、大丈夫。今は戦いに集中して」


 と、真っ直ぐギャレットを見ながらそう答えた。


 そして、その状態のまま、


 「ユメ、今から私、『すごいこと』をやるね」


 と、歩夢にそう言った。


 「すごいこと?」


 「うん。ただ、その……()()って感じちゃったら、ごめんね」


 リアナの言葉を聞いて、歩夢は頭上に「?」を浮かべていると、リアナは大きく深呼吸して、


 「スキル[獣化(ビースト・ライズ)]、発動!」


 と唱えた。


 すると、リアナの全身が眩い光に包まれた。


 そしてその光が消えると、そこにいたのは、持っている武器と服装こそリアナのものだが、その姿は、人間と同じように2本の足で立つ、白く美しい毛並みを持つ狐だった。


 その姿に誰もが目を奪われる中、


 「り、リアナ、なの?」


 と、歩夢がその白い狐に尋ねると、


 「うん。そうだよ、ユメ」


 と、その白い狐ーーリアナはそう答えた。


 「どう? この姿、怖い……かな?」


 リアナは恐る恐る歩夢にそう尋ねると、


 「うんうん、凄く、綺麗。というか……」


 「?」


 「後でいっぱいモフらせて」


 笑顔でそう言った歩夢に、リアナはちょっと驚くと、


 「うん、いいよ! その時は、ハルも一緒にね!」


 と、リアナも笑顔でそう返した。


 一方、ギャレットはというと、目の前に立つリアナの姿を見て、


 (……なんだ? あの姿、何処かで見たことがあるような……)


 と、謎の既視感(デジャブ)に襲われていた。

 


 

謝罪)


 昨日に引き続き、大変申し訳ありません。


 第25話に出てきた、ヒロインのリアナさんの専用スキル、[獣人化]と[妖精化]ですが、この度、まことに勝手ながら、スキル名を[獣化ビースト・ライズ]と[妖精化フェアリー・ライズ]に改名しました。以後、この名前で物語を進めていきます。


 本当にごめんなさい。


 

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