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ユニーク賢者の異世界大冒険  作者: ハヤテ
第11章 断罪官の逆襲

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第267話 決戦前

 お待たせしました、1日遅れの投稿です。


 今回は、皆さんに大事な報告があります。


 それは、断罪官達が帝都郊外に着く前のことだった。


 「みんな、俺、断罪官達と戦うよ」


 と、春風は自室で、リアナ達「七色の綺羅星」メンバーに向かってそう言った。


 それを聞いたリアナは、


 「やっぱり、そうするよね?」


 と尋ねると、


 「ああ、元々連中に『いつでもかかって来い』って挑発したのは俺だ。だから俺は、奴らと戦わなきゃいけない」


 と、春風は真面目な表情でそう返した。ルイーズ達への『罰』がギルバートに認められた今、その表情に迷いはなかった。


 メンバー全員がゴクリと固唾を飲む中、春風は更に話を続ける。


 「で、ここからが大事なんだけど……」


 『?』


 「陛下もとに入ってきた情報によると、向こうは全力で俺を抹殺する為に、最高戦力を引き連れて来ているとのことなんだ。そんなのと戦うとなると、俺も苦戦は免れないと思う」


 『……』


 「だから、その、大変申し訳ないんだけど……」


 『勿論行く!』


 「えぇっ!? まだ何も言ってないよ!?」


 メンバー達のあまりの即答ぶりに、驚きの声をあげた春風。


 そんな春風を前に、リアナが口を開く。


 「ハル、『一緒に戦ってほしい』って言いたいんでしょ?」


 「う!」


 「でも、ハルのことだから、『でも、嫌なら嫌だって言っても良いよ』って言う気もあるんだよね?」


 「うぅっ!」


 「理由は、『挑発したのは自分だから、みんなを巻き込みたくはない』って所でしょ?」


 「ううぅっ!」


 リアナからの怒涛の質問に、春風は胸を押さえて呻いた。


 そう、リアナの言う通り、春風はリアナ達にも一緒に戦ってほしいと思っているのだが、断罪官達を挑発したのは自分だけだから、戦うなら自分1人で戦うべきだとも思っていた。しかし、それを説明した所でリアナ達が納得するとも思えないので、春風は悩んだ末、勇気を振り絞って一緒に戦うか戦わないかを聞いてみようと考え、今、リアナ達の前で尋ねようとしたのだが、まさかOKを貰えるとは思っていなかったので、思わず驚いてしまったのだ。


 「……本当に、良いの?」


 春風は恐る恐るそう尋ねると、


 「ハル、今更水臭い事言わないでよ。私にとって、ハルは大切な人なの。そのハルを殺そうとする連中を、許すわけないでしょ?」


 と、リアナは真剣な眼差しで春風を見てそう答えた。


 「リアナ……」


 「それに、私だってハルと同じ固有職保持者で、連中と戦った人間だよ? つまり、私だって『異端者』なんだけどなぁ」


 リアナにそう言われて春風は、


 「あ、そういえばそうだった」


 と、今になって思い出したかのような表情になった。


 するとそこへ、


 「ハル君」


 と、今度はアリシアが口を開いた。


 「な、何? アリシアさん」


 「私達はあの日、君に守られ、救われた。事情があったとはいえ、許されない罪を犯した、私達をだ。だから、今度は、私達が君を守り、救う番なんだ。たとえ君が『来るな』と言っても、私達は君と共に戦うことを選ぶよ」


 リアナと同じように、真剣な眼差しを春風に向けて話すアリシア。その横では、アデルやルーシー達も、リアナやアリシアと同じ表情をしていた。


 「あー、えっとぉ……」


 春風はどう答えたら良いのか考えていると、


 「フーちゃん」


 歩夢が口を開いた。


 「な、何? ユメちゃん」


 「私達も、一緒に戦う」


 「……相手は()()()の技術に長けた連中だよ?」


 「でも、フーちゃんはそんな連中相手にしようとしているんでしょ? そんなの、絶対に嫌だ」


 「ユメちゃん……」


 「へ! そうだぜ、ハル。そんなヤベェ連中なんかに、ハルを殺されてたまるかってんだ!」


 「そうそう! そんなことしたら、俺ら先生に怒られちゃうよ」


 「えぇ。そんなの、同じクラスの人間として絶対に許せないわ」


 「う、うん。怖いけど、もうそんなこと、言ってられない」


 「そうだよ! そんな事言ってる場合じゃないよ!」


 歩夢だけでなく、鉄雄や恵樹、美羽、彩織、詩織もそう言ってきた。


 更に、


 「私達もいるわよ!」


 と、バァンという大きな音と共に自室の扉が開かれ、凛依冴、冬夜、雪花、静流が中に入ってきた。


 「し、師匠!? それに、兄さん、姉さん、母さんまで!?」


 まさかの登場に驚く春風。


 更にそこへ、


 「僕もいるよ」


 と、凛依冴達に続くように水音まで入ってきた。


 また更にそこへ、


 「俺達もいる」


 なんと、煌良、学、麗生の3人も入ってきた。


 「え、えぇ!? みんなどうして!?」


 驚いた春風がそう尋ねると、


 「決まってるでしょ? 愛しい弟子兼スウィートハニーを助ける為よ!」


 「そうだ。大切な家族を守るのに、理由なんか要らないよ」


 「そうよ! 春風を殺そうとするなんて、お姉ちゃんは絶対に許さないからね!」


 「ええ。リョウちゃんと私の大切な息子のピンチだもの。お母さん、頑張っちゃうから!」


 「春風、君は僕の、大切な『親友』であり、『好敵手(ライバル)』なんだ。だから、絶対に君を1人でなんて行かせないよ。ああ、因みに、セレスティア様から許可も貰っているから」


 「()()、お前に勝つのはこの俺だ。断罪官とやらに横取りされてたまるか」


 「うん、僕も、クラスメイトが危険な所に飛び込もうとしてるのを、黙って見ていられないしね」


 「私も同じくだ」


 全員の理由を聞いて、春風は開いた口が塞がらなかった。


 「あーっと、これ、どうすれば良いのかな?」


 春風は口からポロリとそうこぼすと、リアナが背中をバンと叩いて、


 「もう! ここはビシッと何か言う所でしょ!? ()()()()なんだから!」


 と言った。


 春風はその言葉を聞いて、


 「そっか、『リーダーなんだから』、か」


 と小さく呟くと、強い決意をしたかのような表情で、


 「みんな……」


 と、仲間達を見回すと、


 「絶対に勝つぞっ!」


 と言い放った。


 仲間達はそれを聞いて、


 『オウッ!』


 と、皆一斉に腕を上げてそう叫んだ。


 



 


 

謝罪)


 大変申し訳ありません。この話の流れを考えていたら、投稿が遅れてしまいました。


報告)


 どうも、ハヤテです。


 活動報告にも書きましたが、去年から書き始めたこの物語ですが、今日から「アルファポリス」と「Nolaノベル」という2つの投稿サイトでの投稿を開始しました。


 といってもこちらの投稿も手を抜くつもりはありませんので、皆様、どうぞよろしくお願いします。

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