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ユニーク賢者の異世界大冒険  作者: ハヤテ
第11章 断罪官の逆襲

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第262話 新たな嫌な予感

 お待たせしました。本日2本目の投稿です。


 「な、何だと!? 断罪官達が!?」


 「ハッ! 今朝未明、全隊員達を引き連れて、ウォーリス帝国に向かったとのことです!」


 「な、何ということだ! まさか、こんなすぐにことを起こすとは!」


 騎士からの報告を受けて、ウィルフレッドはショックで顔が真っ青になった。


 だが、そんなウィルフレッドに、更なる衝撃が襲い掛かる。


 「あ、あの、実は、()()()()ご報告したいことが……」


 「……申してみろ」


 「は、はい、それが……」


 騎士からのもう1つの報告に、ウィルフレッドだけでなくマーガレットも顔を真っ青にするのだった。


 一方、ウォーリス帝国にいる春風はというと、煌良達と戦ってから数日が経っても、相変わらず、


 (いや、だから俺、地球の危機だっていうのにこんなことやってて良いのか!?)


 と疑問に思いながら、今日も自身だけじゃなく仲間達や帝国兵、帝国騎士、帝国お抱えの魔術師達を鍛えていた。


 ただ、そんな日々に変化が訪れた。


 なんと、煌良、学、麗生、更にはラルフまでもが訓練に参加することになったのだ。


 きっかけは数日前、煌良達との戦いがあった日の翌日、


 「ゆ、幸村、お前一体何をしてるんだ?」


 「え?」


 偶々帝城内を歩いていた煌良達は、仲間達を訓練していた春風を見かけて、声をかけてきたのだ。


 「何をしてるって、えっとぉ……」


 尋ねられた春風は、恐る恐る経緯を説明すると、


 「幸村君、君は……何で一国の兵士や騎士達を魔改造しちゃってんの!?」


 「えぇっ!?」


 学に物凄い勢いで突っ込まれた。


 「ま、『魔改造』って、そんな大袈裟だよぉ」


 「いや、全然大袈裟じゃないぞ! お前の仲間達だけじゃなく、この国の兵士や騎士達から出てる魔力がなんかとてつもない事になってるぞ! これを『魔改造』と呼ばずしてなんと呼ぶ気だ!」


 「えぇっと、普通に『訓練』?」


 「「んな訳あるかぁ!」」


 学と麗生にそう突っ込まれて、春風はどうしたものかと反応に困っていると、


 「オイ、幸村」


 と、煌良にガシッと肩を掴まれた。


 「な、何、力石君?」


 春風は冷や汗を流しながらそう尋ねると、煌良は顔を近づけてきて、


 「俺達も訓練に参加させろ」


 と答えた。


 それに対して、


 「……はい?」


 と、春風はキョトンと首を傾げると、


 「俺達も訓練に参加させろぉ」


 と、今度はかなりのプレッシャーをかけてきた。


 「わ、わ、わかった! わかったから顔を近づけないで 怖い怖い怖い!」


 春風は大慌てで参加を許可すると、


 「では、私も参加させてもらおうか」


 「……へ?」


 声がした方を見ると、そこにはラルフがいた。


 「あ、あの、ラルフさん?」


 「参加させてもらおうか」


 「……はい、わかりました」


 こうして、煌良、学、麗生、ラルフも、春風の訓練に参加することになったのだ。


 (……何でこうなった?)


 そして現在、春風はとある「悩み」を抱えてはいるが、それでも訓練に手を抜くことはなかった。


 そんな時、


 「オイ、春風はいるか!?」


 (……ん?)


 血相を変えたギルバートが、訓練場にやってきたのだ。


 「どうしたんですか、陛下?」


 春風は「何だろう」と思ってギルバートに向かってそう尋ねると、


 「春風、大変な事になった」


 と、いつもより真剣な表情でそう答えた。


 尋常でないその様子に、春風は嫌な予感をしつつも、


 「……何が起きたのですか?」


 と、表情に出さないように再び尋ねると、ギルバートは春風の両肩をがっしりと掴んで答える。


 「断罪官の連中が、ここに向かってきてるんだ」


 それを聞いて春風は、


 「……マジですか?」


 と、タラリと冷や汗を流しながらそう返した。


 

 


 


 


  


 

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