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ユニーク賢者の異世界大冒険  作者: ハヤテ
第3章 異世界エルードの真実

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第25話 衝撃の事実

大変遅くなりました。1日遅れの第3章の始まりです。


 思わぬ形でセイクリア王国を脱出してからも、春風とリアナは走り続けていた。


 やがて、広い草原に着くと、2人は走るのをやめて立ち止まった。


 全力で走った所為か、どちらも息が切れそうだった。その後、2人は倒れる様に草原に横になった。


 (あぁ、空が広いなぁ)


 仰向けになった春風がそんな事を思っていると、


 「アハ、アハハハ、アハハハハハッ!」


 と、すぐ隣でリアナが急に笑い出した。


 春風はギョッとなって、


 「ど、どうしたんですかリアナさん?」


 と、敬語で尋ねると、リアナは笑いながら、


 「あ、ごめんごめん。すっごく楽しかったからさ、つい思い出しちゃったんだ」


 と、謝罪しながら答えた。


 「楽しかったって、何が?」


 「決まってるでしょ? 勿論、謁見の間でのことだよ。春風も見たでしょ? 王様のあの間抜け顔や、騎士達のやられっぷりとか、マジで『ザマァみろ』って思わない?」


 スッと上半身を起こしてそう尋ねたリアナに、春風は少しだけ表情を暗くして、


 「……俺には、そんな趣味はありません」


 と答えた。


 その後、春風は暫くの間考え込むと、静かに起き上がってリアナの正面に立ち、そして、


 「リアナさん」


 「? どうしたの」


 ーーバッ!


 「巻き込んでしまって、大変申し訳ありませんでした!」


 勢い良く、土下座した。


 「え、ちょっと待って、いきなりどうしたの!? 何で春風が謝るの!?」


 驚いて大慌てで尋ねるリアナに、春風は土下座を崩さずに答える。


 「だって、思いっきり俺の個人的な都合に巻き込んじゃって、結局ウィルフレッド陛下の許可も貰わずに飛び出しちゃって、その所為で一緒に指名手配なんてことになったらどうしようと思って……」


 「そんなの全然気にしないよ! 私、アイツらっていうか、セイクリア王国自体大っ嫌いだし!」


 「え?」


 リアナのその言葉を聞いて、春風は顔を上げた。


 リアナは立ち上がって、


 「春風、見て」


 と言って、とある方向を指差した。


 何だろうと思って立ち上がった春風は、指差した方向を見た。そこは、城を中心に円になる様に、白い外壁で囲まれた都市があった。


 「もしかして、あそこ……」


 「うん。さっきまで私達がいたセイクリア王国の王都だよ」


 春風は「へぇ、そうなんだ」と小さく呟きながら、今は遠くに見えるセイクリア王国を眺めた。


 「こうして見ると、結構、綺麗ですね」


 そう春風が素直な感想を言うと、


 「うん、確かに綺麗だよ。でも、さっきも言った通り、私はセイクリアは大っ嫌いなんだ」


 と、リアナは冷たい口調で答えた。


 「それは、どうして?」


 春風がそう尋ねると、リアナは冷たい口調のまま、


 「だってアイツら、“お母さん”を侮辱したから」


 「お母さん?」


 リアナは静かに春風の方を振り向くと、真剣な眼差しで、


 「ねぇ春風、[鑑定]か、それっぽいスキルって持ってない?」


 と質問してきたので、春風は一瞬言うべきか躊躇ったが、彼女を信じようと思い、


 「はい、持ってます」


 と答えた。


 すると、リアナは春風を前に両腕を広げて、


 「そのスキルで、私のステータスを見て欲しいんだ」


 と、真剣な表情を崩さずに言った。


 春風は再び一瞬躊躇ったが、尚も真剣な表情を崩さないリアナを前に、深呼吸して気持ちを落ち着かせると、


 「スキル[英知]、発動」


 と呟いて、スキルを発動した。


 すると、


 「何だこれ!?」


 驚いた春風は、表情されたリアナのステータスをマジマジと見た。


 リアナ・フィアンマ(混血(人間+獣人+妖精)・17歳・女) 職能:妖獣戦士

 レベル:30

 ボーナスポイント:2170

 体力:5500

 魔力:5500

 攻撃:820(520+300)

 防御:840(490+270+30+50)

 知力:550

 精神:540(490+50)

 器用:490

 敏捷:655(580+25+50)

 運勢:458

 魔力属性:火、水、土、風

 状態異常:無し

 スキル:心技体、鑑定、偽装(10)、体術(10)、短剣術(10)、剣術(10)、槍術(10)、弓術(10)、両剣術(10)、調合(10)、料理(10)、鍛治(10)、裁縫(10)、細工(10)、魔力感知(10)、魔力操作(10)、気功術(10)

 専用スキル:獣化(ビースト・ライズ)妖精化(フェアリー・ライズ)

 特殊スキル:精霊魔法【火】、精霊魔法【水】、精霊魔法【土】、精霊魔法【風】

 称号:固有職保持者、神(本物)に育てられし者、精霊王の弟子、銀1級ハンター

 装備:両刃「燃え盛る薔薇(フレイム・ローズ)」、舞姫の戦闘服、舞姫のブーツ、精霊の髪飾り、擬態のチョーカー


 (俺と同じ『固有職保持者』? いや、それよりも種族が『混血』って? てか、それ以上に『神(本物)に育てられし者』って何!?)


 あまりの情報に混乱する春風。そんな春風に、リアナは真面目な表情で言う。


 「表示されている通りだよ。私は物心つく前から、お母さんーー『神様』に育てられたの」


 その言葉を聞いて、春風がゴクリと固唾を飲むと、リアナはセイクリアとは違う方向を向いて、


 「ついて来て、春風」


 と、春風を振り向かずに言った。


 頭上に「?」を浮かべてキョトンとする春風に、リアナは続けて言う。


 「私のお母さん、この世界の、『()()()()()』に会わせてあげる」


 



 

 

 というわけで、第3章が始まりました。

 今作も、リアナさん(ヒロイン)のステータス設定で時間がかかってしまい、大変遅くなってしまいました。

 また、前話のサブタイトルを「脱出」に変更しました。

 さらに、その前の話で主人公がゲットした新スキルも、「刀術」から「抜刀術」に変更しました。


 この様に投稿済みの話も少し変更する事もありますが、最後まで書きますので、よろしくお願いします。


 

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