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ユニーク賢者の異世界大冒険  作者: ハヤテ
第9章 出会い、波乱、そして……

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第213話 会話の後のあれこれ


 その後、春風達は総一達と少し話し合うと、


 「今日話し合った事は決して外に漏らさないように」


 と念押しして、その日の話し合いを終えた。


 ただ、その際に、

 

 「ところで春風君、そちらで好きな人とか出来ましたか?」


 と、総一からなんともお茶目(?)な質問をされて、


 「そのあたりの事はノーコメントでお願いします」


 と、春風はプレッシャーをかけて答えた。


 ともあれ、久しぶりの家族との会話が終わると、


 「ふぅ、今日はとっても有意義なひと時だったわぁ」


 と、ギルバートは満足したという感じの表情で言った。そして、それについてはギルバートだけでなく、春風を含めた他の人達も同様だった。


 だが、イブリーヌだけは少しシュンとした様子だった。


 無理もないだろう。なにせ、春風の育ての親である涼司からはっきりと「怒り」を向けられたのだから。


 そんなイブリーヌを見て、春風が「あの……」と声をかけようとすると、


 「大丈夫です、こうなる覚悟は出来ていましたから」


 と、イブリーヌは笑ってそう答えた後、そそくさと謁見の間を後にした。それに続くように、


 「イブリーヌ様!」


 と、ディックもその後を追いかけた。


 春風も追いかけようとしたが、凛依冴に肩を掴まれて止められた。


 春風はすぐに凛依冴の方を向くと、


 「行っては駄目。これは、あの子自身が乗り越えなければいけない事だから」


 と、凛依冴は首を横に振りながらそう言ったので、春風は何か言おうとしたが、グッと堪えて、


 「……わかりました」


 と、その場は凛依冴に従う事にした。


 それから少しの間、謁見の間が沈黙に包まれると……。


 ジリリリリリ! ジリリリリリ!


 と、零号【改】が鳴り出したので、ハッとなった春風は、すぐにその画面を見た。


 「アマテラス様?」


 画面には、アマテラスの名前が表示されていた。


 春風は何だろうと思って、


 「はい、もしもし?」

 

 と、それに出ると、


 「あ、春風君? ちょっと私を呼んで欲しいんだけど、良いかな?」


 と言ってきたので、春風は「わかりました」と答えると、すぐに零号【改】を掲げて、その場にアマテラスを召喚した。


 「ありがと、春風君。本当は電話越しでも伝えられるんだけど、やっぱりここは直接話した方が良いかなと思って、来ちゃいました」


 「はぁ。それで、一体何の御用ですか……」


 春風がそう言いかけたその瞬間、ハッとなってアマテラスに恐る恐る尋ねた。


 「あ、あの、もしかしてオヤジ達に地球消滅の事話したの、怒ってるのですか?」


 「ああ、そっちは良いの、それについては皆怒ってないから。今日私がここに来たのは、それとは別の事なの」


 そう話したアマテラスに、春風は「?」を浮かべて首を傾げたが、すぐに真面目な表情になって、


 「……何でしょうか?」


 と尋ねた。


 すると、アマテラスも真面目な表情になって、


 「春風君、今日私は君に、ある『権利』を与えに来たの」


 「ある権利、ですか?」


 「ええ。その為に……」


 と、アマテラスはそう言うと、「ちょっと失礼」と言って春風の額をチョンと自身の指で突いた。


 すると……。


 「あ痛! 痛たたたたたっ!」


 と、春風の頭に激痛が走った。


 「ハル!?」


 「フーちゃん!?」


 と、リアナや歩夢だけじゃなく周りも心配そうに春風を見つけた。


 暫くして、漸く激痛が治ると、


 「……え? 何これ?」


 と、春風は何かに気づいたような表情になった。


 「ちょっとアマテラス様、私のスウィートハニーに何したの!? ていうか、()()を与えたの!?」


 と、凛依冴がアマテラスを睨みながらそう問い詰めると、アマテラスは真面目な表情でこう答えた。


 「『勇者召喚』よりも凄い秘術、『()()()()()()』よ」


 その答えを聞いて、春風と凛依冴を除く他の人達は皆、


 『……は?』


 と、一斉に首を傾げた。


 


 


 

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― 新着の感想 ―
[気になる点] あ、春風君? ちょっと私を読んで欲しいんだけど、良いかな?」 誤字ですね(--;) あ、春風君? ちょっと私を呼んで欲しいんだけど、良いかな?」 が正しいですね
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