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ユニーク賢者の異世界大冒険  作者: ハヤテ
第9章 出会い、波乱、そして……

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第192話 変わりゆく日々

本日2度目の投稿です。


 さて、アレス教会が誕生して世間がちょっと騒がしくなっている一方、春風の周囲でも変化が起きていた。


 リアナや歩夢、鉄雄ら勇者達、そして七色の綺羅星メンバーが、新たに凛依冴の弟子になったのだ。


 一体何故そんなことになったのか?


 きっかけは、春風と水音の決闘から翌日のことだった。


 突如現れた女神マールになす術もなくやられ、己の弱さを痛感したリアナ達は、


 『私(俺)達を、弟子にしてください!』


 と、凛依冴に弟子入りを志願したのだ。


 「いや、私も思いっきりやられたんだけど。私の弟子になっても強くなれるとは限らないと思うんだけど」


 と、最初は断ろうとしていた凛依冴だったが、


 「それでも、私達は強くなりたいんです! ハルの足手まといになりたくないから!」


 と言うリアナ達の真剣な眼差しを受けた凛依冴は、結局全員を弟子にすることにした。


 その後、凛依冴は春風、水音、リアナ達に、異界渡りとして身につけてきた知識と技術を叩き込んだ。その結果、多少の無茶は慣れていた春風と水音とは対照的に、


 「イヤァアアアアアアアッ!」


 「グアアアアアアアッ!」


 「ヒィイイイイイイイッ!」


 「アアアアアレェエエエエエエエッ!」


 と、連日リアナ達の悲鳴が、帝城内に響き渡ることになった。


 ある日、春風は凛依冴から、ある「命令」を受けた。それは、


 「春風、あなたが作った魔術をみんなに教えてあげて」


 凛依冴曰く、これからもっと激しい戦いが起ころうとしているので、春風が作った魔術がその戦いに必要になってくるからだという。


 「俺、半人前の『半熟賢者』ですが」


 と、不安になった春風が断ろうとすると、


 「大丈夫、そこまで大きな術を教えてあげてっていう訳じゃないから。それに、足りない部分は私との『旅行』で身につけてきた知識と技術を教えてあげればいいじゃない」


 などと凛依冴に説得された春風は、ちょっと考えた末に、


 「はぁ、わかりました」


 と、リアナ達に自分が作った魔術を教えることになった。


 最初は戸惑っていたが、引き受けたからには全力でやるというのが春風のスタイルであるので、まずは魔力の制御方法から始めて、仲間達だけじゃなく帝国に仕える魔術師達に、少しずつ教えていった。


 そんな、ある日のこと。


 ルーシーから「話がある」と言われ、リアナ達との訓練を終えた春風は、すぐにルーシーの部屋に向かい、部屋の中へ招かれた。


 「一体どうしたのルーシー?」


 と、春風はルーシーにそう尋ねると、


 「あ、あの、ハル兄さん」


 「?」


 「ハ、ハル兄さんには、『闇』の魔力属性があるって言ってましたよね?」


 「あぁ、うん。あるけど、それが?」


 「そ、その、もしかしてハル兄さん、『裏スキル』っていうものを、持ってたりしてますか?」


 「裏スキル? あ、そういえばランクアップの時にそう言う声が聞こえたする」


 「ま、まさか、もう持っていたり、してませんか」


 「いや、選べる様になったっていうだけで、持ってるわけじゃないよ」


 「そ、そうですか」


 「一体なんなんだい、その『裏スキル』っていうの?」


 「そ、それは……」


 ルーシーが答えられなくなったその時、


 「それは私が説明しよう」


 「オズワルド様?」


 オズワルドが部屋に入ってそう言ってきたのだ。


 ギョッとなった春風とルーシーに構わず、オズワルドは口を開く。


 「『裏スキル』とは、別名『闇のスキル』と呼ばれているものだ」

 

 

 

 


 


 


 


 

 

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